「パソコンで履歴書を作成したいけど、作り方がわからない」という方もいると思います。
パソコンで履歴書を作成するのはむずかしそうに感じますが、文章作成ソフト「Word(ワード)」があると簡単にできますよ。
ここでは「パソコンのWordを使って履歴書をつくる方法」を紹介していきます。
Wordで文字入力ができれば、履歴書作成もむずかしくはありません。
転職活動やパート・アルバイトの応募でも利用できますので、履歴書を作成するときは参考にしてください。
作成した履歴書
下はJIS規格のA4サイズの履歴書2枚です(クリックすると拡大できます)。
下は厚生労働省のA4サイズの履歴書2枚です(クリックすると拡大できます)。
このような感じで作成できます。
ここからは作り方を説明していきます。
履歴書のテンプレートを使う
最初に履歴書のテンプレートをダウンロードします。
Googleで「履歴書 テンプレート」で検索すると、いろんな履歴書のテンプレートが出てきますが…
ここでは転職サイト「doda(デューダ)」の履歴書のテンプレートを利用して作っていきます。
dodaは5種類の履歴書のテンプレートがそろっており、それぞれ「Word形式」「Excel形式」「PDF形式」を選択できます。
パソコンで文字を入力する場合は「Word形式」か「Excel形式」のどちらかになります。
「PDF形式」は履歴書のテンプレートを用紙を印刷した後、手書きで書くための形式です。
dodaのテンプレートは「A4・2枚」と「B5・2枚」のみです。
「A3・1枚」はありません。
厚生労働省の履歴書で説明します
「JIS規格の履歴書テンプレート」と「厚生労働省の履歴書テンプレート」の違いは、
「JIS規格」は性別「男・女」のどちらかに〇をする欄がありますが、「厚生労働省」は性別の記載が任意になり、未記載でも可能になりました。
そして「JIS規格」には右下に「通勤時間」「扶養家族数」「配偶者の有無」「配偶者の扶養義務の有無」の欄がありましたが、「厚生労働省」はこれらの欄がなくなり、志望動機の欄が大きくなりました。
こうした違いがあります。
「厚生労働省の履歴書」は2021年4月から厚生労働省が推奨しているおすすめの履歴書です。
ここでは「厚生労働省の履歴書」で作り方を説明していきますが、「JIS規格の履歴書」のつくり方も下の方に書きましたので参考にしてください。
履歴書をダウンロードする
最初に「doda(デューダ)」から厚生労働省の履歴書のテンプレートをダウンロードします。
下のWord形式(A4)をクリックします。
その後、「名前を付けて保存」の画面が出てきます。
ファイル名「rirekisyo_a4_mhlw」を「履歴書」に書き直してデスクトップなどに保存します。
デスクトップに保存した履歴書をダブルクリックします。
下のようにWordで履歴書が開きます。
上のツールバーの「編集を有効にする」をクリックすると、文字入力ができるようになります。
Wordの履歴書記入の見本
実際にすべての項目を入力してみました(画像をクリックすると拡大します)。
履歴書のそれぞれの項目の書き方がよくわからない方は、履歴書の項目の書き方を参考にしてください。
次は文字入力の仕方をくわしく説明していきます。
文字入力の際の注意点
Wordの上にある「ツールバー」でよく使うのは、文字サイズの変更です。
デフォルトのサイズは「10.5」ですが、項目に合わせて文字の大きさを変えましょう。
フォントは「MS明朝」を使いました。
また、文字を右揃え・中央揃え・左揃えにする下のボタンがあります。
これもよく使います。
作業ミスをしたときには「Ctrl」キーを押しながら「Z」キーを押すと、ひとつ前の状態に戻ります。
これはよく使うショートカットで、文字など入力ミスをしたときなど頻繁に使いますので覚えておいてください。
履歴書の「日付」「生年月日」「学歴・職歴」「免許・資格」の年ですが、和暦と西暦のどちらで書いてもかまいません。
ここでは時系列がわかりやすい西暦で記入しましたが、どちらかに統一して書きましょう。
履歴書の保存の仕方は、左上の「ファイル」をクリックして「上書き保存」または「名前を付けて保存」をクリックして保存しておきます。
文字入力の仕方
ここからはそれぞれの項目の入力の仕方を説明していきます。
「氏名」
「ふりがな」と「氏名」の入力は「中央揃え」にします。
文字を入力する際に、上で紹介した3つのボタンの真ん中を押してください。
「氏名」のひらがなのサイズは10.5です。
「氏名」の漢字の文字サイズは16ですが、ここでは28にしました。
文字サイズの変更は、マウスで文字を選択した後、上のツールバーで変更できます。
また「ふりがな」と「氏名」の漢字がなるべく上下でそろえてみてください。
「ふりがな」のなまえを「Space」キーや「Back Space」キーを使って位置を調節することができます。
「ふりがな」と「氏名」の漢字の位置がズレていても特に問題はないのですが、そろえたほうがきれいに仕上がります。
「日付」「生年月日」
左上の「日付」や「生年月日」を入力する場合は、全角数字と半角数字のどちらでもかまいません。
「日付」と「生年月日」の文字サイズは10.5→12にしました。
「日付」は履歴書を完成させた日にちを入力します。
このとき数字を入力すると、余計な空白が増えていきますので、増えた分の空白は削除しましょう。
カーソルの左側の空白を削除するときは「BackSpace」キーを押すと削除できます。
「性別」
厚生労働省の履歴書は性別が任意になり、未記載でも可能になりました。
性別を記載する場合には「男」または「男性」、「女」または「女性」と記載しておきましょう。
文字サイズは14にしました。
「現住所」「連絡先」
「現住所」の郵便番号は全角数字、半角数字のどちらでもかまいません。
住所のふりがなや漢字や数字は全角で入力します。
住所の漢字は読みやすいように、枠に収まる範囲で文字サイズを大きくしておきましょう。
住所のふりがなと住所の漢字は上下でそろえるのはむずかしいので、無理にそろえる必要はないと思います。
「連絡先」と「現住所」が違う場合には、連絡先の欄に別の住所を入力します。
同じ場合には、連絡先の欄には「同上」と書きます。
ハローワークの履歴書の見本をみると、「連絡先」にeメールアドレスが記載してありました。
ですので、ここではそれにならってeメールアドレスを記載しました。
eメールアドレスの文字サイズも、読みやすいように大きくしておきましょう。
「電話」
履歴書には「電話」の欄が上下に2つあります。
ここでは上の欄の「電話」の文字を「携帯電話番号」に書き換えます。
そしてその下に自分の携帯電話番号を記載します。
また下の欄の「電話」の文字を「固定電話番号」に書き換えます。
そしてその下に自分の固定電話番号を記載します。
固定電話番号がないときには空欄でかまいません。
両方の電話番号の文字サイズは16にしました。
電話番号が少し上に位置していますので、真ん中になおしましょう。
電話番号をマウスで選択すると、下の画面が出てきます。
赤枠の「中央揃え」を選択すると電話番号が真ん中に来ます。
「学歴・職歴」
学歴・職歴の文字サイズは10.5に設定されていますが、これだと文字が小さいので、サイズは12にしました。
1行ずつ文字サイズを変えていくのは面倒なので、最初に下のようにマウスで記入欄をすべて選択した状態で文字サイズを変更しましょう。
そうすると入力が簡単です。
また「年」と「月」を入力すると、入力した数字が左に寄っているのがわかります。
下のように「年」と「月」を上から下までマウスで選択して中央揃えにしましょう。
1行目は「学歴」の文字を中央揃えで入力します。
学歴はハローワークの記入例にならって高校入学から記載しました。
学校名や会社名を記載するときは、「Space」キーを1回押して左に空白をつくってから学校名や会社名を書いたほうがきれいかと思います。
「学歴」を書き終えたら、「学歴」と「職歴」の間は一行あけましょう。
そして「職歴」の文字を中央揃えで入力します。
職歴はくわしい職務内容なども書きましたが、職務経歴書を記載するのであれば、「株式会社〇〇 入社」「株式会社〇〇 退社」のみの職歴でもOKです。
職歴を書き終えたら、最後に「以上」の文字を入力して右揃えします。
「免許・資格」
「免許・資格」も文字サイズが10.5ですが、12に変更しました。
「免許・資格」が何もないときには、「免許・資格」の欄には「特になし」とだけ書いておきましょう。
「免許・資格」の欄の最後にも「以上」を右揃えで記入してください。
「特になし」のときは「以上」を書く必要はありません。
「免許・資格」の欄にある「※」は「こめじるし」で変換できます。
「志望の動機、特技、好きな学科、アピールポイントなど」
この志望動機の欄は改行する必要はなく、そのまま入力した分の文字が枠の中におさまります。
この欄は文字数によって余白があまることもありますので、そんな時は文字サイズを大きくするなどしてみましょう。
またこの欄は左側の文字が隠れて見えなくなってしまうこともあります。
そんな時は記入した文字をマウスですべて選択して、上のツールバーのヘルプの下にある「インデントを増やす」の右のボタンを押すと、左側の文字が見えるようになります。
「本人希望記入欄」は特になければ、「勤務条件は貴社の規定に従います。」と書いておきましょう。
文字サイズは12に変更しました。
A4用紙への印刷の仕方
履歴書をすべて記入出来たら、プレビュー画面を見てみましょう。
左上の「ファイル」をクリックして「印刷」を選択すると、下のプレビュー画面が出てきます。
特に問題がなければ、左上の「印刷」ボタンをクリックします。
これで履歴書の印刷ができます。
コンビニでの印刷の仕方
自宅にプリンターがないときは、コンビニのマルチコピー機を使って用紙に印刷しましょう。
ファミリーマートやローソンでも印刷はできますが、ここでは「セブンイレブンのネットプリント」の印刷の仕方を紹介します。
まずは履歴書ファイルをPDF形式に変換します。
左上の「ファイル」をクリックして「エクスポート」を選択します。
そこの「PDF/XPSの作成」ボタンを押すとPDFファイルに変換できます。
ファイル名「履歴書」にしてデスクトップなどに保存しましょう。
セブンイレブンのネットプリントの使い方
ネットプリントのサイトに行きます。
「個人のお客様」をクリックして、「ユーザー登録なしでプリントする」をクリックします。
次のページで「今すぐファイル登録」をクリックします。
次のページで「利用規約および個人情報の取扱いに同意する」にチェックを入れて「利用を開始する」をクリックします。
下の「ファイルの新規登録」の画面が出てきます。
1)プリント用紙は「普通紙にプリント」を選択します
2)青の「参照」をクリックして、PDF形式の履歴書ファイルを選択します
選択すると、赤枠の「履歴書.pdf」が表示されます
3)プリントの設定は、用紙サイズ「A4」を選択、カラーモードは「白黒」を選択します。
そして「登録する」をクリックします。
その後、8ケタのプリント予約番号が出てきます。
プリント予約番号をスマホのカメラで撮影するか、スマホやメモ帳にメモをしておきます。
「メール通知」でメールアドレスにプリント予約番号を送信することもできますよ。
そして近所にあるセブンイレブンに行きます。
セブンイレブンのマルチコピー機のメニューで「プリント」を押します。
そのあとに「ネットプリント」を選択します。
あとは8ケタの予約番号を打ち込んで「確認」を押します。
A3、A4サイズの白黒の用紙は1枚20円です。
A4の場合は2枚で合計40円になります。
支払いは現金かnanacoで支払いも可能です。
そして印刷します。
最近のコンビニのコピー用紙は、昔のようにペラペラに薄くはないので、履歴書用紙としても使えます。
印刷後はマルチコピー機の画面を、最初のメニュー画面に戻しておきましょう。
印刷した履歴書用紙はよく確認してください。
後は証明写真を貼れば完成です。
追記:JIS規格の履歴書の作成のしかた
JIS規格の履歴書は昔から使われている履歴書です。
この履歴書は「志望の動機」の欄が小さいため、志望動機をあまり多く書きたくないときには、この履歴書を使う方がいいですね。
またJIS規格の履歴書は大きな文字を入力すると、履歴書の右半分の下の罫線が下のページにズレてしまうことがあります。
そんなときは「Ctrl」キーを押しながら、「Z」キーを押してひとつ前の状態に戻ってください。
基本的には厚生労働省の履歴書と入力のしかたは同じです。
すべての項目を入力すると下のようになります(クリックすると拡大できます)。
デフォルトの文字サイズは小さいので、それぞれの項目の文字サイズを書いていきます。
「日付」「生年月日」12
「ふりがな」10.5
「氏名」28
「男・女」12
また「男・女」に〇をする方法を説明します。
例えば「男」に〇をするときは、まず「男」の文字をマウスで選択します。
ツールバーに「字」に〇がしてあるボタンがあります。
それをクリックすると、下の「囲い文字」の画面が出てきます。
右の「文字のサイズを合わせる」を選択して「OK」を押すと文字に〇ができます。
ためしてみてください。
「現住所」「連絡先」「E-mail」は文字の長さによって文字サイズを調節してください。
「電話」12
「学歴・職歴」「免許・資格」12
「志望の動機」10.5
「通勤時間」「扶養家族」「配偶者」「配偶者の扶養義務」12
また「配偶者」「配偶者の扶養義務」を囲い文字で○をすると、罫線が下にズレてしまいます。
ですので、ここは履歴書を用紙にプリントした後に黒のボールペンで○を書いた方がいいと思います。
「本人希望記入欄」12
以上になりますが、Wordで履歴書を作成するときの参考にしてください。
コメント