履歴書の「免許・資格」の書き方(記入例と資格のアピールの仕方)

履歴書には「免許・資格」を書く欄があります。

履歴書を初めて記載する方は「免許・資格欄の書き方がよくわからない」という方もいると思います。

ここでは履歴書の「免許・資格」の書き方を説明していきます。

転職活動の際の参考にしてください。

 

「免許」と「資格」の違い

履歴書の種類によっては「免許・資格」欄の場合もありますし、「資格」欄の場合もあります。

「免許と資格って何が違うの?」と思う方もいると思いますが…

 

この「免許」と「資格」の意味の違いは、

「免許」→自動車などの運転免許、教員免許、医師免許など
「資格」→国家資格、民間資格(検定)、TOEICのスコアなど

になります。

 

免許や資格や検定などは、多少意味は違うのですが、同じ欄に書かせることが多いです。

「検定」も資格と同じものとして資格の欄に記入しておきましょう。

 

免許・資格は何も持っていない場合

「免許や資格などは何も持ってない」という方も多いと思います。

履歴書をみると免許・資格の欄があって、そのスペースが大きいのを見ると、「ここには何か書かないといけない!」という気持ちになってしまいますよね。

 

しかし免許・資格を何も持っていない時は、正直に「特になし」と書いておきましょう。

「特になし」は、下のように書いておけば問題ありません。

免許・資格
 特になし

 

免許・資格が「特になし」でも企業から内定をもらう人はたくさんいます。

求人の募集要項に「要運転免許」とか「〇〇の資格が必須・優遇」とか書いてあるのなら別ですが、免許・資格に関する記載がなければ「特になし」でも不利になることはありません。

 

免許や資格などが何もない時は、他のことでアピールするようにしましょう。

免許・資格を空欄にしておくと「書き忘れかな?」と思われてしまいますので、一つもないときは「特になし」と記載しましょう。

 

免許・資格欄の記入例

「免許・資格」欄の記入例は下のようになります。

免許・資格
20xx年TOEIC公開テスト スコア750点取得
20xx年3普通自動車運転免許(AT限定)取得
パソコン(Word、Excel)を実務で操作可能(経験2年)
現在、日商簿記検定試験2級を勉強中です。
以上

履歴書の年号は西暦(202x)と和暦(令和〇年)のどちらでも構いませんが、年号はどちらかに統一して履歴書を書くようにしましょう。

そしてアピールしたい免許・資格は一番上に持ってきます。

取得した免許・資格以外にも、勉強中や取得予定のものも書いておきましょう。

最後は右下に「以上」と記載します。

 

免許・資格の正式名称とその書き方

履歴書の免許・資格の欄に名称を書くときは、正式名称で書きましょう。

ただし正式名称は長くてわかりにくい場合もありますので、その場合はわかりやすく短めに書いたほうがいいですね。

 

書き方は「○○免許 取得」「○○検定 合格」のように記載することが基本です。

転職で人気の免許・資格の略称と正式名称の例は、

免許・資格の略称免許・資格の正式名称
運転免許「普通自動車運転免許取得」または「普通自動車第一種運転免許取得」
日商簿記2級日商簿記検定試験2級合格
漢検2級日本漢字能力検定2級合格
英検2級実用英語技能検定2級合格
TOEIC700点取得TOEIC公開テスト スコア700点取得
MOSマイクロソフト オフィス スペシャリスト Word 2013 Expert 取得

上の例のように免許・資格は正式名称で記載します。

 

運転免許のくわしい書き方は、下の記事にまとめましたので参考にしてください。

運転免許を取得していないと就活で不利になるのか?

MOSの正式名称は下の記事にまとめましたので参考にしてください。

MOS試験に合格したときの履歴書の資格欄への書き方

 

免許・資格が複数あるときの書き方

また免許・資格をたくさん取得していて、履歴書の資格欄では足りないという方もいます。

そういう場合の対処法としては、

・応募する企業の業務に関連のある免許・資格を選んで記入する
・同じ種類の資格は、難易度の高いものだけを記入する

このようにしてみましょう。

 

自分が保有している免許・資格をすべて履歴書に書く必要はありません。

書ききれないほど数が多い時は、その中から選考で有利になりそうなものだけを選んで記入するようにしましょう。

たくさんあると書き込むだけでも大変ですよね。

 

応募先の業務と関連のない免許・資格を書いても、選考ではあまり有利にはならないと思いますが、それを判断するのは企業の担当者です。

免許・資格がたくさんあることで、その努力を認めてくれる場合もありますので、数が多い場合でもできる限り書いておきましょう。

 

また「漢字検定」「英語検定」「日商簿記」などは級によって難易度のレベルが違います。

例えば「日商簿記2級」と「日商簿記3級」に合格しているのなら、

難易度の高い「日商簿記2級」だけを履歴書に記入して「日商簿記3級」は書かなくても問題ありません。

これまで合格してきた級をすべて書くのではなく、合格した中で一番難易度の高い級だけ書けば、その人の実力はわかります。

 

TOEICに関しても、これまで受けたテストの中で最も高いスコアのみを書けばOKです。

また「TOEICのテストを受けたけど、200点ぐらいの低いスコアのため、あまり記入したくない」という場合もあります。

スコアが低すぎて書きたくない時は、資格の欄にTOEICのスコアを書かないことも一つの手です。

 

「テストを受けたら履歴書に必ず書かないといけない」というわけではないです。

しかし企業側からTOEICのスコアを書くように言われている場合は、書きたくなくても書くようにしましょう。

 

今後、取得予定の資格の書き方

今は専門学校やスクールに通って勉強していて、今後免許や資格を取る見込みがあるものに関しては、履歴書に記入したいときは、「取得予定」として書いてもOKです。

 

例えばまだ運転免許は持っていないけど、今は自動車教習所に通っていて今後免許が取れそうなときは、

「普通自動車運転免許 取得予定」または「普通自動車第一種運転免許 取得予定」と書いておきましょう。

日付に関しては、免許が取得できそうな年月を書いておきましょう。

 

ほかにもハローワークの職業訓練やパソコンや英会話などの各種スクールに通っていたり、通信教育を受けていたり、自己啓発セミナーへ自主的に参加して能力開発に努めた経歴があれば記載しましょう。

また既に有効期限が失効した免許・資格や勉強中のもの、「1次試験のみ合格、2次試験待機中」などでも、意欲や能力のアピールになりますので、その旨を明示の上で記載することもできます。

 

そして免許・資格はないものの、応募先企業で活用できる「技能・技術」を持っている場合は、例えばパソコンスキルなどは、

「パソコン(Word、Excel)を実務で操作可能」

「〇〇の資格を勉強中」

のように書いてもOKです。

 

マイナーな検定は書かないほうがいい?

また「バーベキュー検定」とか「世界遺産検定」などマニアックで認知度がほとんどない検定を履歴書に書くか迷うときもあります。

そうしためずらしい検定は採用担当者もよく知らないために評価の対象にはならないです。

しかし「これってどういう検定なの?」と質問されるなど、面接のときの話のネタにはなります。

履歴書に記載するかどうかは本人の判断次第です。

以上になりますが、履歴書「免許・資格」欄に記入するときの参考にしてください。

「転職経験者のブログ」を書いている人

(やまよし おさむ)

東京のとある企業で人事担当の仕事をしております。
応募者の面接担当を受け持つこともありますが、私自身もこれまで4度の転職経験があります。
応募する側と採用する側の両方の経験がありますので、それを生かしてこのブログでは転職希望者に向けた情報を提供していきます。
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