新卒の就職活動や転職活動では、履歴書や職務経歴書やエントリーシート(ES)などの応募書類を郵送することが多いですが…
中には「会社説明会や面接のときに履歴書を持ってきてください」という企業があります。
郵送ではなく、カバンに履歴書を入れて持って行き、面接官へ手渡しするようになるのですね。
このとき「履歴書などの応募書類を持参する方法がわからない」という方もいると思います。
ここでは応募書類を持参するときのマナーや、面接官への渡し方について説明していきます。
履歴書(応募書類)を持って行く方法
履歴書をカバンに入れて持っていくときにはいくつかの方法があります。
それは、
・履歴書をクリアファイルにはさんで持っていく
・履歴書をクリアファイルにはさんで、それをまた封筒に入れて持っていく
・履歴書は何にも入れず裸のまま持っていく
という4つの方法があります。
ネットで検索するといろんな意見がありますし、どういう方法でもっていこうか迷いますよね。
実際は、どの方法で履歴書を持参してもかまいません。
特にどれが正解とかはないのですね。
どの方法で持っていっても、企業の面接官から文句を言われることはないです。
そして持参するときには「封筒」と「クリアファイル」を使うことが多いですよね。
それぞれどういう理由で使っているかを説明します。
封筒に入れる理由
・履歴書を郵送するときに封筒に入れるので、持参するときも封筒に入れて渡す方が体裁が良い
・封筒に入れておけば履歴書の用紙は汚れないし、カバンに入れて持ち歩くときに履歴書の角がつぶれることがない
・面接官以外の人に履歴書を見られたくないため
クリアファイルに入れる理由
・履歴書をクリアファイルにはさんでおけば、履歴書が折れ曲がったり汚れたりすることがない
・雨でカバンの中に水滴が入っても履歴書が濡れることがない
という理由があるのですね。
封筒とクリアファイルを両方使う
いろいろ方法はありますが、その中でも、
「履歴書をクリアファイルにはさんで、それをまた封筒に入れて持っていく」
という方法を取る方が多いです。
履歴書をクリアファイルにはさむことで移動中に折れ曲がったり汚れたりをふせぐことができますが、クリアファイルのままだと履歴書が透けて見えてしまいます。
そのため封筒に入れて履歴書が見えないようにカバーをするのですね。
それに企業の面接官に手渡しするときは、封筒に入れて渡した方が丁寧な感じがします。
また封筒に入れただけだと履歴書が折れ曲がったりしてしまうこともあります。
そうした理由で封筒とクリアファイルを両方使うのですね。
クリアファイルも白や青などの色のついた中身が透けない種類がありますが、一般的には中身が見える透明のクリアファイルを使う方が多いです。
それを受付の人に手渡したり、受け取った後に机の上に置いておかれると、ほかの人に履歴書を見られてしまうこともあります。
「面接官以外の人に自分の履歴書を見られてしまうのがイヤ」という方もいますよね。
そういう時には封筒に入れておきましょう。
結局、どの方法がいいのか?
履歴書を持参するときは、どの方法でも問題ありません。
念を入れて丁寧にやりたいという方は、
「履歴書をクリアファイルにはさんで、それをまた封筒に入れて持っていく」にしましょう。
こういう方もけっこういらっしゃいます。
「そこまでする必要はない」という方は、
「履歴書を封筒に入れて持っていく」もしくは「履歴書をクリアファイルにはさんで持っていく」のどちらかにしましょう。
これでもかまいません。
「履歴書をそのままカバンに入れたって汚れないしキズがつかないよ」という方もいます。
その場合は「履歴書は裸のまま持っていく」でもいいのです。
実際に封筒やクリアファイルに入れずに持ってくる方もいます。
応募者の中には、封筒やクリアファイルを使うことを知らない方もいらっしゃいます。
でも、それを知らなかったからといって選考で不利になるようなことはありません。
履歴書を持っていく最中に汚れたり曲がったりしなければ、履歴書をそのままカバンに入れて持っていって相手に渡してもいいのです。
でもそのときは、途中で履歴書から証明写真がはがれないように気をつけましょう。
また履歴書はA4サイズ(A3サイズの2つ折り)とB5サイズ(B4サイズの2つ折り)の2種類があります。
基本的には履歴書はA4、B5のまま折らずに持っていきましょう。
履歴書を折って持っていってもかまわないと思いますが、最近は折り目をつけずに持って来る方が多いです。
A4サイズの履歴書は「角形2号」の封筒に入れると折らずに入れることができますし、100円ショップへいくとA4サイズのクリアファイルが売っていますので、それを使いましょう。
履歴書を持参するときの封筒の種類
一般的に就職・転職活動では白の封筒を使うことが多いです。
薄い青やグレーや茶色の封筒などがありますが、白の封筒を選んでおきましょう。
封筒はコンビニや100円ショップや書店やホームセンターなどに売っています。
学生は自分の学校の名前の入った色付きの封筒でもOKです。
封筒の表側の書き方
「履歴書を封筒に入れていく場合、封筒には何か書いた方がいいのか?」も気になりますよね。
郵送する場合は、封筒の表に宛先の「郵便番号」「住所」「会社名」「部署名」「担当者名」と「履歴書在中」を書きます。
しかし履歴書を持参して手渡しする場合は、宛先の「郵便番号」「住所」「会社名」「部署名」「担当者名」の情報は必要ありません。
そのため、封筒の表の左下に「履歴書在中」もしくは「応募書類在中」を書いておきましょう。
市販の履歴書には下のような郵送用の封筒が入っています。
このような感じで書いておきましょう。
封筒の表の左下に記載する文字は、赤いペンで書くのがおすすめですが、赤いペンがないときは黒のボールペンやシャーペンで書いてもかまいません。
封筒に履歴書を入れる時には「履歴書在中」と書きます。
エントリーシート入れる時には「エントリーシート在中」と書きます。
履歴書のほかに職務経歴書やエントリーシートなども一緒に入れる時には「応募書類在中」と書いておきましょう。
また定規を使って「履歴書在中」のまわりをていねいに四角でかこむ方もいますが、そこまでする必要はありません。
要は「封筒に何が入っているのか?」封筒の中身がわかるように文字だけ書いてもらえれば、それでOKです。
ちなみにこれも決まり事ではないので、封筒に「履歴書在中」などを書き忘れたとしても問題ありません。
封筒の裏側の書き方
また郵送する場合、封筒の裏に自分の「郵便番号」「住所」「氏名」を書きます。
これは相手先に封筒が届かなかったときにために書くものです。
これも郵送するときに必要な情報ですので、持参するときには「郵便番号」「住所」は書かなくも問題ありません。
封筒の裏側は自分の「氏名」だけ書いておきます。
また学生は自分の「氏名」と「学校名」を書いておいてもいいですね。
就職・転職活動で応募者の募集をしている時には、企業には多くの封筒が届きます。
封筒が届いたときに、まず知りたいのは「封筒の中身」です。
ですので、中身がわかるように封筒に書いてもらえれば助かります。
履歴書を手渡しするときの注意点
履歴書を持参するときのその他の注意点としては、
・封筒に送付状は入れない
という点です。
郵送するときには封筒の中身が外へ出ないように封筒の封をしますが、持参するときには封筒の封をのりづけする必要はありません。
カバンの中で封筒の中身が外へ飛び出ることはないですし、封をしない方が履歴書を取り出しやすいですよね。
でも「面接官以外の人に履歴書を見られたくない」という方は、中身が確認できないようにのりづけしておきましょう。
また封筒に送付状(または添え状)を同封するのは郵送するときのマナーです。
封筒を持参して手渡しするときは、封筒に送付状を入れる必要はありません。
提出時に「履歴書(応募書類)です。よろしくお願いいたします」と企業の担当者や受付の人にひと言添えれば、それで十分です。
履歴書を持参したときには企業によってそれぞれ対応も異なります。
面接官に直接手渡す企業もありますし、受付の人が封筒を受け取って面接官に渡す場合もあります。
履歴書や封筒やクリアファイルを手渡しするときには、両手で持って「履歴書(応募書類)です。よろしくお願いいたします」と言って相手に手渡ししましょう。
必要なのは履歴書(応募書類)のみ
履歴書は封筒やクリアファイルに入れたまま手渡す場合もあります。
また「履歴書だけを取り出して封筒やクリアファイルは持ち帰ってください」という企業もあります。
企業側としては、履歴書など応募書類だけあれば良いんです。
封筒やクリアファイルは必要ないので受け取らない企業もあると思います。
どうなるかはわかりませんが、その時の企業の担当者の指示に従いましょう。
企業の担当者は履歴書などの応募書類を集めて、手元に残った封筒やクリアファイルはゴミになるので捨ててしまいます。
本当は封筒やクリアファイルは持ち帰ってもらって、またほかの企業に応募するときに利用してもらえればいいのですが…
クリアファイルは仕事で再利用ができますが、たくさん手元に残っても使いきれませんし、ごみとして処分するのももったいない気もするのですけどね。
以上になりますが、履歴書を持参するときの参考にしてください。
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