ストレスや体調不良が退職理由の時の面接での説明のしかた

転職活動の面接では現職または前職の退職理由を聞かれることが多いです。

退職理由として「業務などが大変でストレスが多く体調不良になってしまった」という方もいると思います。

「ストレスや体調不良という退職理由が面接で相手に受け入れてもらえるか不安」という方もいますが、これも立派な退職理由になります。

ここではストレスや体調不良で退職をする方への面接での答え方や回答例を紹介していきます。

転職活動の際の参考にしてください。

 

体調不良になってしまう2つの理由

会社勤めの方が体調不良になってしまう理由としては大きく分けて2つあります。

それは、

・業務がいそがしいため
・会社の拘束時間が長いため

これらが原因となってストレスになり体調不良になるというものです。

この2つに分けて面接での退職理由の伝え方を説明していきましょう。

 

業務がいそがしいために体調不良になった

基本的に体調不良などの退職理由は、面接で正直に伝えてみましょう。

例えば、下に回答例をつくってみました。

応募者
応募者

前職をやめた理由は、〇〇の業務が自分に合わないと思ったからです。入社してから仕事を覚えるために必死で頑張ったのですが、ストレスのためか胃が痛くなり体調を崩してしまい、業務に支障が出てきてしまいました。今後どうするか悩みましたが、自分の体を気づかい一度退職することにしました。現在は体調は回復してよくなっています。

これは退職してしまった場合ですが、

「どんな理由で体調不良になったのか?」→仕事が合わなかったため

「具体的な体調不良の説明」→胃が痛くなって業務に支障が出た

「その後どう考えて行動したのか?」→退職した

「現状はどうなのか?」→体調が回復している

ということを説明しています。

このようにわかりやすく説明すると相手も理解しやすいです。

在職中ではあれば、ちょっと言葉を変えて説明してみてください。

 

体調不良で退職した後は、もう体調もよくなって、業務に支障がなければそのことも伝えておきたいですね。

もし体調がまだ万全でなかったり、持病を持っている方は、そのことは正直に面接官に伝えておきましょう。

 

この理由のときは「休職扱いにしなかったの?」や「体調がよくなったら、前の職場にもどる選択肢はなかったの?」といったことも聞かれると思います。

そんなときは「また同じ体調不良を繰り返す可能性もありましたので、復職することは考えませんでした」など、回答できるようにしておきたいですね。

 

会社の拘束時間が長いため体調不良になった

また残業や休日出勤などで「拘束時間が長い」という理由は、数字を使って説明することができます。

例えば、

応募者
応募者

現在の職場では残業が毎日4時間以上ありまして、しかも休日も月2日ほどサービス出勤する時もありました。このままでは体をこわしてしまうと判断して転職することを決意しました。

でもいいですね。

数字を入れると、より具体的でわかりやすい説明になりますのでおすすめです。

 

さらに「業務の効率化や無駄な残業を減らすように上司に提案しましたが受け入れてもらえず、毎日の負担が大きかったのも原因のひとつです」

ということを加えてもいいと思います。

まだ体調不良というわけではないけど、体力的に今後続けていく自信がないなどでもいいですね。

 

こう説明すると、

面接官
面接官

(ウチの会社もそのぐらいの残業があるんだよな…。この人は採用してもウチでやっていけそうにないから不採用でいいか。)

と考えて不採用とする企業もあるでしょう。

でも、それでいいのです。

 

転職・退職理由を「残業時間が多いから」で説明することで、残業時間が多い企業から採用されなくなります。

残業が多い企業を避けたいときには、転職・退職理由で「残業が多い企業はイヤです!」と正直に話してクギを刺しておきましょう。

 

そうでないと、また長時間労働の企業に転職してしまい、同じつらさを味わうことになります。

転職先が自分に合っていなかったら不採用の方がいいですよね。

 

また「結婚を考えてる」や「小さい子供がいる」や「親の介護がある」など、遅くまで残業はできないときにはそのことを伝えましょう。

そのほかも「サービス残業が多い」とか「有給休暇が取れない」などの理由でも問題ありません。

こうした理由もグチにならない程度なら転職・退職理由になります。

 

転職・退職理由を重ね合わせて説明する

転職・退職理由はひとつである必要はありません。

ひとつよりも複数の理由を伝えた方が説得力も増しますので、そうした答え方を考えてみてもいいですね。

特に前向きな理由だけだと「それが本当の理由なの?」と怪しまれることもあります。

ここでは複数の理由を折りませた転職・退職理由の例を紹介します。

 

例えば、

応募者
応募者

現職はサービス残業が多く、家事や育児をすべて妻に任せきりで家族と過ごす時間が少なくなってしまいました。今後は自分の体調を考えたり、家族と過ごす時間を増やし、仕事と生活のバランスをとれるような転職先を探していました。御社の求人を拝見したところ、自分のこれまでの経験やスキルが活かせると思い、さらに御社の〇〇にも興味があり、新しく挑戦してみたいと思いまして応募しました。

このように「残業がつらいこと」と「家族との時間を増やしたい」という理由に加えて、「自分の経験をアピール」「新しいことをしてみたい」など複数の理由を伝える方法もあります。

 

一昔前は「仕事を一番に考える」という企業が多かったです。

しかし近年は仕事だけでなく「自分の生活を大事にする」や「家族と過ごす時間を大切にしたい」などのワークライフバランスを理解してくれる企業も多くなりました。

そのため「仕事ができる」というアピール以外にも、「自分の生活を大事にしたい」という理由も加えてもいいですね。

 

そのほかの例としては、

応募者
応募者

前職をやめた理由は残業時間や休日出勤が多く、ストレスや疲労で体調が悪くなってしまったため退職を決意しました。また在職中はいそがしくて転職活動ができないと判断しまして、一度退職してから転職活動をおこなうことにしました。

などです。

 

これはいったん退職したときの退職理由です。

「体調が悪くなったこと」と「在職中は転職活動ができなかったこと」の2つの理由で説明しています。

残業時間や休日出勤に関しては企業は調べることはありませんが、具体的なことをより説明してもいいですね。

自分自身の体調不良のほかに親の介護などの家庭の理由や企業の業績不振など、止むを得ない理由で辞める事になるのなら素直にその理由を伝えましょう。

以上になりますが、転職・退職理由をつくる際の参考にしてください。

「転職経験者のブログ」を書いている人

(やまよし おさむ)

東京のとある会社に勤務しています。
私自身もこれまで5度の転職経験がありますが、採用担当者の経験もあります。応募する側と採用する側の両方の経験がありますので、それを生かしてこのブログでは転職希望者に向けた情報を提供していきます。
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