履歴書には「本人希望記入欄」があります。
「本人希望記入欄って何を書いたらいいの?」とか、特に書くことがない時は「未記入のままでいいのか?」で迷いますよね。
そんな方のために、ここでは履歴書の「本人希望記入欄」の書き方を説明していきます。
履歴書によっては「本人希望記入欄」ではなく、「その他特記すべき事項」「備考欄」「自由記入欄」の場合もありますが、ほぼ同じ意味の項目です。
「勤務条件は貴社の規定に従います」と記載する
本人希望がないときには、「特になし」とか「特にありません」と書いてもかまいませんが、
と記入しておきましょう。
この欄は、それ以外は書く必要はありません。
空欄にしておくと「記入もれ」と判断されることもありますので、上のように書いておきましょう。
本人の希望があったとしても、面接のときに採用担当者に伝えればいいので、「勤務条件は貴社の規定に従います。」と書いておけば間違いありません。
何も書くことがない時は、本人希望記入欄のスペースが大きく空いてしまいますが、気にすることはありません。
転居する予定があるときの書き方
今後採用が決まれば、現在住んでいるところから会社近くへ引っ越す予定の方もいると思います。
その場合は、通勤時間の欄は空欄にしておいて、履歴書の本人希望記入欄に、
もしくは、
と記入しておきましょう。
これで採用担当者も引っ越す予定があることをわかってくれます。
今後引っ越しをする予定があったとしても、履歴書の住所の欄には「現在住んでいる住所」を書いておきましょう。
引っ越し先が決まった後に会社へ住所変更を伝えればいいですね。
ただ引っ越しの予定があったとしても、本人希望記入欄は「勤務条件は貴社の規定に従います。」とだけ書いておき、面接の時に引っ越しすることを採用担当者に伝えてもOKです。
入社可能日を記入する場合
また「入社可能日」を記入する方もいます。
「即日入社可能」など入社可能日が事前にわかるのなら書いてもいいですが、選考の期間が長引けば、入社可能日もいつになるかわかりません。
ですので無理に「入社可能日」を記入しなくてもいいです。
在職中の転職活動をしている時は、履歴書の学歴・職歴欄の最後に「現在に至る」もしくは「〇〇会社在職中」と書くと思います。
それを見れば企業の担当者も、内定を出してから入社してくれるまでに1~2か月ぐらいかかることはわかってくれます。
現職を退職してから入社するまでの日程は、面接の時や内定が出た後で採用担当者とよく話し合うようにしましょう。
在職中の転職活動では「現職に退職を申し出てからどのくらいの期間で退職できるのか?」をよく確認しておくこともお忘れなく。
企業にもよりますが、だいたい1~2カ月ほどかかると思います。
企業の「就業規則」の退職するときの注意点をよく読んで、退職の仕方や退職するまでの期間をよく把握しておきたいですね。
入社可能日を記入する場合は、本人希望記入欄に
と書いておきましょう。
「本人希望記入欄」の注意書きの説明
市販の履歴書の本人希望記入欄は、下のように書いてあります。
本人希望記入欄は特に「給料」「職種」「勤務時間」「勤務地」「その他」について、本人の希望が記入できる欄ということです。
「本人の希望だから給料とかの希望額など好きなように書いていいのかな?」と思ってしまいますが、そうではありません。
ここでは本人希望を書く場合の書き方を紹介していきます。
「給料」
例えば「前職の給料の額や、本人の給料の希望額を履歴書に書いてください」と注意書きがある中途採用の求人もあります。
そんなときは希望する額を書いておきましょう。
また応募者が「最低でも〇〇万円は欲しい」というときには、その額を書いておいてもいいですね。
例えば「年収が500万円は欲しい」というときは「希望年収500万円」というように書いておきます。
ただ、希望の給料額書くと、場合によっては書類選考で不合格になってしまうこともあります。
ウチの会社は〇〇万円も給料は払えないから、この人は不採用でいいかな。
と判断されてしまいます。
ですので希望する給料や年収額は書かずに、面接のときや内定が決まった後に給料額について話し合いをしてもいいですね。
ただ「手取りで毎月20万円もらえないと生活できない」など、どうしてもゆずれない場合があるときは書いておきましょう。
応募者の希望に添えない場合は書類選考で不採用になる可能性も出てきますが、それはそれで仕方がないですよね。
「職種」
「職種」は同じ企業で、例えば「営業」と「事務」などの異なる職種を同時に募集しているときもあります。
そんなときは職種を記入しておきましょう。
書き方の例としては「希望職種:営業」と書いておきます。
うっかり間違えられて、自分が希望していない職種で採用されたらイヤですよね。
ただ募集している職種が1つだけのときも、念のために希望職種を書いておいても問題ありません。
「勤務時間」
「勤務時間」は、パート・アルバイトの求人なら「1日5時間で週3日働きたい」など、シフトで自分が働きたい曜日や時間などを書くこともあります。
しかし正社員や派遣・契約社員などの求人の「勤務時間」は、仕事にもよりますが、ほぼ決まっています。
そのためパート・アルバイト以外は「勤務時間」は書く必要はありません。
「勤務地」
「勤務地」は、企業側からいくつか候補地が挙げられていて、そこから選択して記入することがあります。
書き方の例として、東京の勤務地を希望する場合は「希望勤務地:東京」と書いておきましょう。
勤務地は自分の希望通りになるわけではありませんが、記入する場合は書いておきましょう。
勤務地を選択する必要がない場合は、勤務地は記入する必要はありません。
「その他」
最後に「その他」と書いてありますので、そのほかの本人希望を書いてくる方も多いです。
例えば、
「家庭の事情により転勤はできません」
「子供の送り迎えがあるので残業ができません」
「車で通勤をしたい」
「持病を持っていて通院している」
などの相談したいこともあります。
そのときは履歴書に書いてもいいですが、面接のときに聞いてみましょう。
ほかに具体的な希望があったとしても、本人希望記入欄には書かないで、面接のときや採用が決まった後で採用担当者と相談するのが一般的です。
採用担当者と話をして、お互いに妥協できる点が見つかる可能性もありますので、面接で話をしてみましょう。
また自己PRなどを書く方もいますが、職務経歴書などに記載する自己PRと内容が同じなら書く必要はないです。
在職中の転職活動をしている時の書き方
また本人希望記入欄は、応募先企業と連絡をする際の「通信欄」として使うこともあります。
仕事をしながら転職活動をしていたり、在学中で学業が忙しいときは、日中に電話に出ることができない時もあります。
応募した企業からの電話に出られないときのために、本人希望記入欄に一言書いてもいいですね。
例えば、
ご用件等ございましたら、お手数ですが留守番電話にご伝言をお願いいたします。
確認次第、折り返しご連絡させていただきます。
またどうしても電話に出られない時間帯があるときは、それを記載しておきましょう。
ご用件等がございましたら、お手数ですが留守番電話にご用件を入れていただくか、メールでのご連絡をお待ちしております。
よろしくお願いいたします。
と書いてもいいですね。
メールでやり取りする場合は、履歴書に連絡可能なメールアドレスも忘れずに記載しておきましょう。
ただ在職中の転職活動は、日中に電話に出られないことも採用担当者はわかっています。
ですので、上のような文章は書かずに「勤務条件は貴社の規定に従います。」とだけ書いておいてもOKです。
以上ですが、本人希望記入欄を書くときの参考にしてください。
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