就職・転職活動の最終面接の場で面接官から「採用!」を言い渡されることがあります。
「では、あなたは採用ということで…いつ頃、ウチの会社に入社できますか?」
と面接官から言われることがあります。
面接中に即採用を言い渡す企業は多くはないですが、いきなり言われたらどう返事をしていいか困ってしまいますよね。
パートやアルバイトの求人なら、その場で採用されることもあると思いますが、正社員の求人だとちょっとびっくりすると思います。
「面接で即採用を伝えられたときはどうしたらいいのか?」その対応の仕方をここで説明していきます。
面接時に採用を言い渡された時の対応の仕方
面接の最後に、
「ここで面接の結果を申し上げますと、あなたは採用となりました。よろしいでしょうか?」
といわれたら…
「えぇ!?」って驚きますよね。
面接の結果をその場で伝えられるのは予想はしていなかったし、いきなりそう言われてもどうしていいかわからないと思います。
頭の中が混乱するかと思いますが、そんなときでも冷静に対応しましょう。
第一志望のどうしても入りたかった企業から「あなたを採用します」と言われたときには気持ちも舞い上がってしまいますよね。
うれしさのあまり即答で「はい、よろしくお願いします」と言ってしまいがちですが…
その場で即決するのはやめておきましょう。
自分の将来を決める重要な決断をするときには、一度冷静になって考える時間をつくることをおすすめします。
第一志望の企業でも面接の場でどんなにいい条件が提示されたとしても、返事はいったん保留にしましょう。
その場で承諾の返事をしないで家に帰ってよく考えてみるのです。
面接のときは、その場の雰囲気に飲まれて気持ちが高揚して「入社してもいいかな」と思うときもあります。
しかし家に帰って冷静に考えてみれば、面接中に気がつかなかった気になることも色々見えてきます。
あとでことわる可能性も出てきますので、即決しないで考える時間はかならずつくりましょう。
返事を保留したいときの伝え方
面接中に「採用です」と言われたときは、その場で決めないでしばらく考える時間をもらいましょう。
その言い方としては、
面接官「ここで面接の結果を申し上げますと、あなたは採用となりました。よろしいですか?」
に対しては、
「採用の返事をいただきまして大変うれしいのですが、何日か考える時間をいただけないでしょうか?」
または
「採用の返事をいただきましてありがとうございます。一度家族とも話し合いたいので入社するかどうかの返事は後日でもよろしいでしょうか?」
と伝えてみましょう。
またほかに面接を受ける予定があったり、合否の結果待ちをしている会社があれば、それを正直に面接官に伝えてもいいですね。
「今、合否の結果を待っている企業があるのですが、その結果がわかってから返事をしてもよろしいでしょうか?」など。
求職者が複数の求人に応募していることもめずらしくはないので、その辺も考慮してくれることもあります。
採用に対しての返事の期限は、面接の翌日か2~3日後か1週間ぐらいなのか、どのくらい待ってくれるのかは企業によって違います。
その辺も双方で話し合ってしっかり決めておきましょう。
面接終了後は家に帰ってひとりでじっくり考えたり、家族と話し合って入社をするかどうか考えてみてください。
面接の時に雇用条件などもしっかり聞いておく
面接中に採用を伝えられたときには、その場で雇用条件などもくわしく聞いておきましょう。
面接の時に仕事内容や給与や福利厚生や休日などに関しての説明があると思います。
誠実な企業ならこの説明も時間をかけて行ってくれますし、応募者からの質問に対してていねいにわかりやすく説明してくれます。
逆に雇用条件の説明もろくになく、応募者からの質問に対してくわしく答えてくれない企業はちょっとあやしいところかもしれません。
もちろん答えられない質問もありますが、面接官が誠実に対応してくれるかどうかよく見ておきたいですね。
返事は保留しておいて、帰宅後に納得がいかない点があったら企業の採用担当者に電話をして聞いたり、再度話し合いの場をつくって聞いてみましょう。
辞退することを選んだときは、会社に電話をかけてことわりましょう。
「面接のときに採用の返事をいただきましたが、よく考えた結果、申し訳ありませんが辞退させてください」といえば採用担当者も文句は言いません。
辞退の仕方はこちらの記事をごらんください。

なぜ面接中に「採用」を伝えてくるのか?
本来なら採用か不採用の結果は、面接終了後に何日かたって、電話やメールや手紙で伝えてくることが多いです。
「企業は入社する人を選ぶ時は時間をかけて決める思うけど、なぜ面接中に即決できるんだろう?」と疑問に思いますよね。
企業側が面接中に採用を伝える理由としては、
・面接の場に採否の決定権を持つ人がいる
・優秀な人材を早めに確保しておきたい
・とりあえず人手がほしいので即決した
などがあります。
面接の場に採否の決定権を持つ人がいる
本来ならその場で即決などしないで、面接が終わった後で人事担当者がどの人を採用にするか時間をかけて話し合われます。
そして結果の連絡は後日という企業が多いです。
しかし面接の場に採用の決定権のある面接官がいれば、その人の判断で応募者に採用が言い渡されることもあります。
最終面接でその企業のトップが面接官として出席していたり、または規模の小さい企業の社長が面接をおこなっている場合は、そうしたことがあります。
優秀な人材を早めに確保しておきたい
また企業は「優秀な人材を確保しておきたい」と考えることもあります。
新卒採用の面接で「この人は将来性がありそう」と思えたり、中途採用でも「高い専門性やスキルを持っている」と判断できたら、
「ほかの企業にとられないうちに、内定を出しておこう」と判断するかもしれません。
たとえ第一志望の企業でなくても、企業側がはやめに採用の返事を出すことによって、応募者の気持ちが自分の企業に向くこともあります。
面接中に採用を伝えることで「ぜひ当社に来てほしい」という意思表示を出すこともあります。
急に人手がほしくなったとき
また会社が人材不足だったり、事業の拡大で急に人手がほしくなったときに即決する場合もあります。
そのときは応募者がある程度の条件をクリアしていれば、比較的簡単に採用を出すこともあります。
まずは早急に人手をそろえることを優先して、あまり能力や経験がなくても、その他が特に問題のない応募者だったら「ではすぐに入社してください」という求人もあります。
営業職などでは、ある程度の人数を最初に雇ってしまい、実際に仕事をやらせてみて、その中でいい成績を出せる人材だけを残すという方針の会社もあります。
入るのは簡単だけど、仕事が比較的厳しくて離職率の高い企業は、即内定を出すところは多いのではないでしょうか。
即日採用する企業は怪しい感じがする?
いろいろな理由はありますが、面接中に採用を出したからといってあやしい企業とは言い切れません。
中には条件のいい企業もあります。
ただ応募者に何もスキルがなく未経験でも簡単に雇ってくれる企業の場合は、よく考えて判断した方がいいですね。
この場合はどんな人でも入社できるために、入社後の条件などがあまりよくないこともありますのでよく調べてから決断しましょう。
仕事内容や給与や福利厚生や休日などのことは面接官が説明してくれると思います。
採用後にそうしたくわしい話がほとんどないときは自分のほうからよく聞いておきましょう。
聞きにくい状況であっても自分自身にとって大事なことです。
採用の返事を承諾する前に、疑問に思うことや納得のいかないことは、その場でよく確認しておきましょう。
あいまいな部分を残したまま簡単に入社する返事はしないようにしたいですね。
志望度が高い企業からその場で採用をもらえたらうれしくなると思いますが、そんなときでもよく考えてから決断するようにしましょう。
以上になりますが、面接を受ける時の参考にしてください。
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