転職活動をおこなっている方の中には「転職回数が多くて企業から内定がもらえない」という方もいると思います。
「入社したけどすぐに辞めてしまった」など、短い期間で離職した職歴があるために苦労している方もいるでしょう。
特に20代や30代で転職回数が5回以上など職歴が多い場合は、面接でどうやって説明していいかわからないこともあると思います。
ここでは転職回数が多いときの面接での説明のしかたを紹介していきます。
転職活動の際の参考にしてください。
転職回数が多いと不利になる理由
転職回数が多いと選考で不利になる主な理由は、
転職回数が多い人を採用してもすぐに辞めてしまうのでは?
と思われているからです。
応募者に短期間で辞めてしまった職歴が多いと、企業側はどうしてもそうした感想を持ってしまうのですね。
基本的に日本の企業は「採用後は長く勤めてもらいたい」という企業が多いです。
人を採用するにもお金がかかりますし、採用した後や仕事を覚えてもらったとたんに辞められてしまうと、けっこうな痛手です。
採用にかけたお金もムダになりますし、また最初から人を雇って仕事を教えないといけません。
そのために企業側はすぐに辞めない人が欲しいと思っているのです。
転職の面接で前職の退職理由や転職理由を聞いてくるのは、やめた理由を聞いて長く勤めてくれるか確認しておきたいからなのです。
退職理由の説明不足が不採用につながる
応募者側としては「採用してもすぐに辞めてしまうのでは?」という企業の採用担当者の不安を払しょくしないといけません。
しかし、それができていない人が多いのですね。
理由としては、転職回数が多いために退職理由をひとつひとつ丁寧に考えていないことです。
応募者の中には、
退職理由などたいした質問ではないから適当に言っておけばいいだろう。
ぐらいに考えている人も多いと思います。
企業の面接官は、
長く勤めてくれるかどうかは応募者の退職理由から判断したい。
と思っています。
退職理由が適当だと「よくわからない」ために不採用になる可能性もあるのですね。
特に転職回数が多い場合は、これまで勤めた企業1社ごとの退職理由を考えておきましょう。
そして面接官から聞かれたときには納得いくように説明した方がいいです。
例えば、これまで退職した企業数が5社あれば、5社それぞれの退職理由を聞いてくる企業もあります。
そこまで質問してくるということは、それだけこの質問には重きを置いているということなのです。
めんどうかもしれませんが、面接の前には退職理由はよく考えておきましょう。
職務経歴書に退職理由は書きませんが、書類選考に受からないときには職務経歴書に退職理由を1行ほど簡潔に書いて説明してもいいですね。
経験やスキルを強調すること
また転職回数が多いことが、どの企業でも不利になるわけではありません。
転職回数が5回以上でも応募者が持っている実務経験や実績やスキルが欲しいために採用になることも、けっこうあります。
そしてこれまでの職歴に一貫性があり、それが強みとなるのなら転職回数の多さも不利にはなりません。
転職回数が多い中で職歴がバラバラで一貫性がない時は、志望する企業へのアピールになりそうな経験などをピックアップしてその部分だけを強調してみましょう。
職務経歴書へ職歴を書くときも、志望企業と関連のない職歴や短い職歴は簡単な説明で終わらせます。
志望企業と関連のある職歴や長く勤めた職歴の場合には文字数を多くしてくわしく説明するなど強弱をつければいいのです。
すべての職歴を平等に説明する必要はないのですね。
面接で説明するときも志望企業と関連のある職歴やスキルのみを自己PRとして説明しましょう。
経験やスキルがそれほどなく転職回数も多い場合は、これまでの職歴を見て自分の至らなかったところを反省しているなど、過去の履歴は若気の至りだったと説明してもいいですね。
今度は地に足をつけて長く会社に貢献したいことを伝えれば、結果もいい方向に向くと思います。
職歴は履歴書にすべて記載する
転職回数が多くても、履歴書や職務経歴書には正直に職歴を書きましょう。
短い職歴などは書かずに省略したりごまかしたくもなりますが、正直に書いて説明した方が自信をもって説明できますし後ろめたい気持ちもなくなります。
逆に採用する側から見ると職歴をごまかしている人よりも、職歴をごまかさずに正直に伝えてくれる人の方を採用したくなりますよね。
職歴は正直に伝えましょう。
重要なのは退職理由などの説明のしかたです。
自己都合退職であれば退職理由は企業も調べようがないので多少は話を盛ることもできます。
ただ退職理由で企業の悪口を言うと応募者のイメージが悪くなって不採用になってしまいます。
ですので説明のしかたは考えておきたいですね。
また職歴が多いと職務経歴書に書き込む内容が多くなりますが、職務経歴書の枚数は多くても2~3枚までにまとめた方が読みやすいかと思います。
まとめ
転職回数が多くなれば書類選考で通らなかったり面接で不合格になることもあります。
それでもあきらめずに転職活動を続けていけば、採用してくれる企業はみつかります。
すべての企業が転職回数を気にするわけでもないですし、転職回数の多さも説明しだいでマイナスのイメージにはなりません。
転職回数がマイナスイメージだったとしても、これまでの経験のアピールでプラスに持って行くように努力してみましょう。
ただ今後も転職回数がムダに増えないように、転職先の見極めはしっかりとやっておきたいですね。
以上になりますが、転職活動の際の参考にしてください。
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