夏の時期の就職活動や転職活動は暑くて大変ですよね。
そのため企業は会社説明会や面接に来る応募者に対して、
「クールビズでお越しください」
「ノージャケット・ノーネクタイでOKです」
と服装を指定してくる場合があります。
本来なら説明会や面接の時はスーツが正装なのですが、スーツだと暑いため、今は「クールビズスタイル」が奨励されています。
でも「クールビズってどんな服装にすればいいのか?」で迷う方もいますよね。
ここではクールビズについての説明や、その際の服装についての説明をしていきます。
就活や転職の面接の際の参考にしてください。
クールビズとは?
そもそも「クールビズって何?」という方もいると思いますが…
クールビズとは、2005(平成17)年から政府が提唱しているもので、
「過度な冷房に頼らず様々な工夫をして夏を快適に過ごすライフスタイル」
のことを言います。
以前は、夏の暑い時期でもスーツを着てネクタイを締めて仕事をしている企業も多かったのです。
夏でもスーツを着るのが当たり前だったため、暑いときには冷房をガンガンつけて室内の温度を下げていたのですね。
でもそれでは冷房による電気代もかかりますし、外の気温と室内の温度の差が大きいと体の自律神経がおかしくなってしまうこともあります。
そのため夏は過度な冷房に頼らず、軽装で過ごすことを呼びかけています。
室内温度は28℃を目安に軽装で過ごすことで、冷房による体への負担が軽くなりますし、環境問題や節電の面からも協力する企業が増えてきました。
今は企業のオフィスだけでなく、家庭やその他の場所でも、こうしたクールビズの取り組みが奨励されています。
クールビズの期間はいつからいつまで?
環境省によりますと、クールビズの実施期間は、
となります。(クールビズ/COOLBIZ 環境省)
はやいところでは5月のGW明けからクールビズを実施する企業もあります。
ただ5~6月ぐらいの時期は暑いときもありますが肌寒い日もあるため、クールビズ期間と言われても服装に迷うときもあります。
寒いときには無理をせずにあたたかい格好をしていきましょう。
国の指針では上の期間になりますが、企業によってクールビズの実施期間は異なります。
クールビズは衣替えの6月から始めたり、10月末までおこなう企業もあります。
「クールビズでお越しください」と言われたときは?
「クールビズでお越しください」と言われたら、服装は、
になります。
一般的なスーツの格好から、ネクタイとジャケット(上着)は身につけない服装になります。
クールビズの服装に「これ」という決まりはないのですが、上のような服装が定着しています。
これは就活生や社会人でもクールビズスタイルは同じです。
就活や転職の時のクールビズは「ノーネクタイ、ノージャケット」と認識しておきましょう。
それでは男性と女性のクールビズスタイルを紹介していきます。
クールビズ指定のときの男性の服装
企業から「面接はクールビズでお越しください」といわれたときの男性の場合は、
・白の長袖シャツもしくは半袖シャツ
・シャツの第一ボタンをはずす
・スーツのパンツ
・靴
という服装になります。
夏の時期は上の絵のような格好の会社員はよく見かけますよね。
クールビズと言われたら、男性の場合は「上着のジャケットとネクタイを身につけないスーツ姿」となります。
ワイシャツの色は基本は無地の白で、長袖か半袖です。
暑いときには半袖の白ワイシャツがおすすめです。
半袖では寒いと感じる時には長袖の白ワイシャツを着ていきましょう。
長袖の場合、袖まくりはしない方がいいと思いますので、暑いときは半袖にしましょう。
クールビズ期間でも寒いときはスーツのジャケットを着て面接に行っても問題ありません。
長袖の白ワイシャツの上にジャケットを着ていくか、ジャケットを腕にかけて持って行きましょう。
ネクタイは必要ありません。
ネクタイは締めないので、ワイシャツの首元の第一ボタンははずしておきます。
汗をかくときにはワイシャツの下に白の半そでTシャツなどのインナーを着ていきましょう。
ベルト、バッグ、革靴はスーツ着用時と同じものを身につけていきます。
これが男性のクールビズスタイルです。
クールビズ指定のときの女性の服装
企業から「面接はクールビズでお越しください」といわれたときの女性の場合は、
・白の長袖シャツ、七分袖シャツ、半袖シャツのどれか
・シャツの第一ボタンをはずす
・スーツのスカートもしくはパンツ
・靴
という服装になります。
クールビズと言われたら、女性の場合は「上着のジャケットを身につけないスーツ姿」となります。
シャツやブラウスの色は基本は無地の白で、長袖か七分袖か半袖にしましょう。
暑いときには半袖か七分袖がおすすめです。
半袖では寒いと感じる時には長袖の白シャツやブラウスを着ていきましょう。
七分袖や長袖の場合、袖まくりはしない方がいいと思いますので、暑いときは半袖にしましょう。
クールビズ期間でも寒いときはスーツのジャケットを着て面接に行っても問題ありません。
長袖の白シャツやブラウスの上にジャケットを着ていくか、ジャケットを腕にかけて持って行きましょう。
シャツの首元の第一ボタンははずしておきます。
スーツのスカートとパンツはどちらでもかまいません。
ベルトやバッグや靴はスーツ着用時と同じものを身につけていきましょう。
これが女性のクールビズスタイルです。
NGになる服装
クールビズの服装は決まりがあるわけではないので、業界や企業の社風によって服装に違いもあります。
中にはポロシャツやチノパンでもOKという企業もあります。
面接の前にクールビズの服装がよくわからず不安なときは、企業に問い合わせてみてください。
また「クールビズなんだから涼しい格好でいいのかな」と思って、
「Tシャツ、ハーフパンツ、スニーカー」などのラフな格好で面接に行くのはやめておきましょう。
クールビズの「ビズ」は「ビジネス」の略語です。
文字通り、クールビズはビジネススタイルが基本になっていますので、ユルい服装やカジュアルな格好は避けておきましょう。
「クールビス可」と指定があった時は?
求人の募集要項には「クールビズ可」と書いてあるものもみかけます。
これは「クールビスの服装でもいいですし、ネクタイを締めてジャケットを着用したスーツ姿でも、どちらでもOKです」
という意味になります。
「クールビズ可」とあったら、ネクタイとジャケットなしで面接に行ってもいいですし、ネクタイを締めてジャケットを着用して面接に行ってもかまいません。
スーツの正装で面接に行って、面接会場内が暑かったらネクタイを外したり、ジャケットを脱ぐなどしてもいいですね。
夏は「クールビズの服装」で面接に行ってもいいの?
夏の暑い時期にスーツのジャケットやネクタイは必要ないよね。
と自分で勝手に考えて、どの企業の面接にもクールビズスタイルで行く方もいるかもしれませんが…
それはやめておきましょう。
クールビズの服装で説明会や面接に行っていいのは、企業から「クールビズOK」などの指定があった時だけです。
基本的に就職・転職活動は一年中どの時期でも、スーツとネクタイ着用は必須です。
服装に関して何も指定がないときには、スーツを着ていきましょう。
真夏の暑い時期でも、企業側から服装に関して何も指示がなければ「上下スーツを着用してネクタイも締める」ことになります。
ですので面接の時はスーツを用意しておきましょう。
もしクールビズスタイルで面接に行きたい場合には、企業へ問い合わせてみてください。
またスーツを着用して外に出れば耐えられないぐらい暑さの時もありますよね。
そんなときはどうするか?
暑い外を移動するときの格好
夏の時期は外に出ると気温や湿度の高さで気分が悪くなったり、熱中症になってしまう可能性があります。
特に大事な説明会や面接に行くときに体調を崩さないように気をつけたいですね。
スーツを着て外を歩くときは、ネクタイを締めたりジャケットを着る必要はありません。
外を歩くときや電車やバスに乗るときは、ネクタイはカバンに入れて、シャツの第一ボタンをはずして、ジャケットは腕にかけて持って行きましょう。
そのほうが涼しいですし、暑さで気分が悪くなることもないですよね。
面接会場まで来たら、近くのスーパーやコンビニのトイレを借りて鏡を見ながらネクタイを締めて、会社の玄関前でスーツの上着を着ればいいのです。
わざわざ家からネクタイを締めて上着を着ていく必要はないですよね。
移動中は誰も見ていませんので、具合が悪くならないような涼しい格好で行きましょう。
面接でほかの応募者と違う服装だったときは?
「クールビズでお越しください」と企業から指定があったので「ジャケットとネクタイなし」の「半袖シャツ」で説明会や面接に行ってみたら…
「参加者のほとんどの人がネクタイを締めてジャケット着ていた!」なんてこともあります。
ほかの参加者たちと違う服装だとちょっと戸惑うかもしれません。
しかし企業側から指定された服装なら、まわりの人たちと違っていても気にしないでおきましょう。
クールビズというのは、
夏の暑い時期に体調を崩さないように、なるべく涼しい格好で説明会や面接に参加してほしい。
という企業側の配慮です。
それでも、まわりの参加者が正装しているのに、自分だけクールビズの服装だと、ちょっと落ち着かないという方もいますよね。
企業側から「クールビズでお越しください」と言われたら、それに素直に従って間違いありません。
ほかの人と違う格好でも堂々としていましょう。
また「企業が指定した以上は、絶対にクールビズの服装でないといけない!」というわけではないのです。
もし心配な時は長そでのシャツを着て、ネクタイやジャケットをもっていくようにしましょう。
ただ、今はクールビズをおこなっている企業も多くなりましたので、軽装でも問題ないですよ。
クールビズの格好で寒い時はどうする?
夏の時期は外は暑いけど、面接会場の中に入ったら冷房がけっこう効いていて「ちょっと寒い」と感じるときもあります。
会場内に入った時は涼しかったけど、長時間、冷房が効いた室内にいると寒くなってくることもあるでしょう。
「冷房が苦手」という方は会場内の防寒対策として、長袖シャツを着てスーツのジャケットを持っていきましょう。
面接中に寒いと感じたらジャケットを羽織ればいいですよね。
夏の面接会場内は冷房が効いていますので、体温調節できる服装だと安心できると思います。
クールビズと指定されていても、服装の調節はできますよ。
もしくは面接中に、あまりに室内が寒かったら
申し訳ありませんが、室内の温度を上げてもらえませんでしょうか?
など、面接官に申し出たほうがいいですね。
寒さで面接に集中できないときは、ガマンしないで自分から言いましょう。
体調を壊してしまったら、そのあとの就活や転職活動にも影響してしまいます。
また夏の時期は外の気温の高さと室内の気温の差や、面接前の緊張で気分を悪くする方もいらっしゃいます。
暑い時期は体調管理が大変ですが、熱中症にならないように水分をこまめに取ったり、なるべく涼しい服装を心がけてください。
暑い時期は夏用のパンツスーツがおすすめ
スーツ量販店の「AOKI」をみてみると、夏用のシャツやパンツなどが販売されています。
夏用のクールビズアイテムとして、
「クールビズ対応シャツ」
「洗えるスラックス・パンツ」
などがそろっています。
夏の汗をかく時期は「シャツやインナーは毎日変えるけど、パンツスーツは同じものを使っている」という方もいますよね。
特に夏はパンツスーツも汗でぐっしょりとぬれてしまいます。
そんなときは洗濯機で洗うことができるパンツスーツはけっこう重宝します。
夏はクールビズでジャケットを着ないので、パンツスーツだけを何本か購入して持っていると便利ですよ。
また汗で蒸れずに通気性のいい夏用のパンツスーツは涼しくて快適です。
ただ夏用のスーツは生地が薄く作られているために、光の加減によっては下着が透けて見えてしまうこともあります。
それがちょっと恥ずかしくて着るのをためらうときもありますが、スーツを購入するときに生地をよく確かめてください。
または一年中、どの時期でも使えるオールシーズン用のスーツもありますが、暑い時期を快適に過ごすために夏用のスーツもおすすめです。
以上になりますが、夏の面接の時の参考にしてください。
コメント