労働条件が違うことが退職理由の時の面接での説明のしかた

転職活動の面接では現職または前職の退職理由を聞かれることが多いです。

退職理由として「入社前に確認した労働条件と違っていたから」という方もいると思います。

「労働条件が違うという退職理由が企業に受け入れてもらえるか不安」という方もいますが、これも立派な退職理由になります。

ここでは労働条件が違うという理由で退職する方への面接での答え方や回答例を紹介していきます。

転職活動の際の参考にしてください。

 

労働条件が違うことは退職理由になる

企業へ入社する前に採用担当者から入社後の労働条件の説明を受けて、その説明が記載されている労働条件通知書なども受け取ります。

しかし実際に入社してみたら「聞いていた話や書いてある内容と違う!」という場合もあります。

その場合には、立派な退職理由となりますので、転職活動の面接の時には「労働条件が違う」ということを伝えてみましょう。

 

また厚生労働省が定めている労働条件と違う場合でも退職理由となります。

「こんな働き方はおかしい」と感じたら、厚生労働省の「確かめよう労働条件」を読んで確認してみましょう。

このサイトの冒頭にも書いてありますが、理不尽な仕事をガマンしてやる必要などないのです。

自分の身を守るためにも最低限の労働条件は知っておきましょう。

 

面接での退職理由の伝え方

履歴書や職務経歴書には退職理由は記載しません。

履歴書などの職歴には「一身上の都合により退職」とだけ書いて退職理由は書かないのが一般的です。

面接の時には退職理由は聞かれますので、そのときに答えられるようにしておきたいですね。

 

退職理由は、基本的には正直に伝えましょう。

入社後に短期間で退職することになっても、「企業側が約束を守らなかった」という場合には、転職先の採用担当者も納得してくれます。

ただ説明のしかたが「前職があまりにブラックすぎてイヤになりました」など、感情的になって相手の悪口を言うだけでは相手も納得しません。

具体的にどんな点で納得がいかなかったのかを説明してみましょう。

例を挙げてみると、

・給与(年収)額が低い
・残業時間や休日出勤が多い
・転勤や配置換えがある
・雇用形態が違う

などです。

それぞれの言い方を説明していきます。

 

給与(年収)額が低い

毎月の給与額や年収はいくらになるのかは重要です。

入社前には手取りとしてどのくらいもらえるのかはよく確認しておきましょう。

問題は入社後に何らかの理由でもらえる額が少なくなってしまったときです。

それも退社理由になります。

例えば、

面接官
面接官

前職の退職理由を教えてください。

応募者
応募者

前職では年収額などを確認して入社したのですが、実際にはそれよりも低い額しかもらえないことがわかりました。これではこの先、生活がきびしくなると思いまして、悩んだ末に転職活動をすることにしました。

このような感じで答えるといいですね。

ほかにも企業の業績が悪くなって給与が減額になったという理由でもOKです。

 

残業時間や休日出勤が多い

入社前は「残業や休日出勤はほとんどない」という説明だったのに、入社してみたら残業や休日出勤も多いという企業もあります。

36協定(時間外労働・休日労働に関する協定)で定める時間外労働の上限は原則として月45時間・年360時間となっています。

それを超えるような時間外労働は退職理由としても問題ないです。

面接官
面接官

退職理由を教えてください。

応募者
応募者

残業は少ないということで入社したのですが、実際は残業時間(時間外労働)が多く、入社前の説明とは違うことで会社が信用できなくなったのが主な理由です。

実際に残業や休日出勤がどのくらいおこなわれていたのか、数字を挙げて具体的に説明してみましょう。

これまでは長時間労働をおこなうのは当たり前のような風潮がありましたが、今は働き方改革によって長時間労働は是正されるようになりました。

ちなみに残業代が支払われないサービス残業は労働基準法違反です。

そんな時はタイムカードのコピーなど証拠をそろえておいて、退職後にでも労働基準監督署に行って事実を伝えましょう。

 

転勤や配置転換がある

入社前は「転勤なし」という説明だったのに、実際には転勤があった場合も退職理由になります。

面接官
面接官

退職理由を教えてください。

応募者
応募者

現在の会社は「転勤がない」という条件で入社したのですが、先日、急にほかの地域への転勤を言い渡されました。今後、会社の期待に応えるのがむずかしいと感じたため、転職を希望しました。

「企業側が約束を守らなかったため、不信感がつのって転職を決意した」という理由はOKです。

 

または、

応募者
応募者

現在の会社で〇〇の業務を続けていきたいという意欲があったのですが、今回、会社からほかの部署の移動を言い渡されました。悩んだ結果、これまでの経験が生かせる職場への転職を決意しまして、御社に応募しました。

という部署の移動などの理由もあります。

ただ転職先の企業によっては部署の移動が普通にあったり、中小企業ではいろんな業務を兼任することもあります。

志望する企業がそうしたところなら、この理由は言わない方がよさそうです。

 

そのほかには、

応募者
応募者

現職の悪口はあまり言いたくはないのですが、女性があまり活躍できない職場だと感じることが多々ありました。そのため、より活躍できる会社へ転職したいと思っておりました。

などがあります。

女性が活躍できない具体的な理由としては、「男性社員との業務内容や待遇に違いがある」などがあげられます。

 

企業の悪口になりそうな説明の時は、「現職の悪口はあまり言いたくないのですが…」というような「悪口だと認識しています」という言葉を入れて説明してみましょう。

「社風が合わない」という理由をあげる方も多いですが、社風が合わないと思う具体的な内容をあげたほうがわかりやすいですね。

 

入社後は契約社員かアルバイトでスタート

正社員として採用されたのに、入社後に「最初は契約社員かアルバイトでの契約となります」という場合もあります。

企業側からすると、入社してもすぐに辞めてしまう人が多いため「最初はバイトとして採用して、どれだけ続くか見たい」ということなのでしょう。

しかし入社前にそうしたことを採用者に伝えていない企業は、やはり信用度は落ちます。

その場合は、

面接官
面接官

退職理由を教えてください。

応募者
応募者

現職は正社員として入社したのですが、入社後にしばらくは正社員ではなくアルバイトとして働くことになりました。そのような説明が事前になかったので会社に不信感を持ったのが主な退職理由です。試用期間が終わった時点で退職することにしました。

試用期間中は時給換算となり、手取り額が減ったことを理由に追加してもいいですね。

企業からすれば、求人に「正社員募集中」と書けば、多くの求職者に応募してもらえる可能性があります。

しかし入社してから条件を変えることはあってはならならないし、そのような場合は退職理由となります。

 

「短期間で会社を退職した」ときの理由

ここまでは企業側に非があることを退職理由としてきました。

しかし応募者の中には入社前に労働条件をあまり確認せずに、入社してから後悔する方もいると思います。

そして短期間で退職してしまうこともあると思います。

「短期間の職歴は転職で不利になる」とも言われていますが、ここは応募者の説明のしかたや面接官の受け取り方次第です。

短い職歴を隠すよりも、しっかりと説明しておきましょう。

 

例えば、

応募者
応募者

前職をやめた理由は、会社の業務内容が自分が考えていたものと違っていたために退職をしました。入社前に業務内容をよく確認しなかったことが原因です。就職(転職)活動の際に自分に落ち度があったと深く反省しております。今後は業務内容などをしっかりと確認することを心がけております。

などです。

このように答えたときは「どういう仕事がしたかったのか?」などの質問があると思いますので、その答えも用意しておきましょう。

 

仕事でもそうですが、転職活動でもミスをすることは誰にでもあります。

大事なのはミスしたことに対して自分でどう考えて、どんな対策をしたのかということです。

これは仕事をする上でも重要な考え方ですので、それを理由として考えてみてもいいですね。

 

まとめ

転職活動の面接では退職理由はよく聞かれますが、なるべく正直に伝えましょう。

多少話を盛ることもあると思いますが、ウソや言い訳ばかりだと、そこからボロが出やすくなりますのでなるべく事実を伝えた方がいいですね。

ただその際に前職の悪口になるようなことは言わずに説明するようにしましょう。

退職理由を説明すると「それは大変でしたね」と受け入れてくれる企業や、反対に「その程度の理由で辞めちゃうの?」など企業によって反応はさまざまだと思います。

労働条件が違うことで悩んだり苦労したことを受け入れてくれない企業は、その程度の認識なんだと思っておきましょう。

そうした企業に入社すると、また労働条件の違いなどで辞めたくなる可能性もありますので注意が必要です。

 

また労働条件が違う点などは企業の採用担当者も確認することはむずかしいので、面接ではあまり突っ込んで質問してこないと思います。

ただ「この理由だったら退職しても仕方がないかな」と相手も納得するような理由にしておきましょう。

労働条件は労働者がはたらく上で最も大切なものです。

それが入社前の説明と違うために辞めるしかなかったと説明すれば、きちんとした企業なら理解してくれると思います。

そして転職活動は、できるのなら在職中におこなうことをおすすめします。

労働条件が違う企業に勤め続けるのは苦痛かもしれませんが、転職先が決まってから退職した方がメリットが大きいです。

以上になりますが、転職活動をおこなう際の参考にしてください。

「転職経験者のブログ」を書いている人

(やまよし おさむ)
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東京のとある企業で人事担当の仕事をしております。
応募者の面接担当を受け持つこともありますが、私自身もこれまで3度の転職経験があります。
応募する側と採用する側の両方の経験がありますので、それを生かしてこのブログでは転職希望者に向けた情報を提供していきます。

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