「パソコンで職務経歴書を作成したいけど、作り方がよくわからない」という方。
または「パソコンはあるけど、マイクロソフトオフィスのWord(ワード)が入ってないから職務経歴書がつくれない」という方もいると思います。
そんなときはGoogle(グーグル)が提供しているアプリ「Googleドキュメント」を使いましょう。
ここでは「Googleドキュメントを使ってパソコンで職務経歴書をつくる方法」を紹介していきます。
転職活動の際の参考にしてください。
Googleドキュメントで作成した職務経歴書
下はGoogleドキュメントで作成した職務経歴書です(画像はクリックすると拡大できます)。
こんな感じで作成できます。
それでは作り方を説明していきます。
転職サイトのテンプレートを利用する
職務経歴書は白紙の状態から作成してもいいのですが…
職務経歴書は転職サイトが無料で提供しているテンプレートを使って作成しましょう。
そのほうが簡単にできますし、レイアウトも整っていて、要点をおさえた見やすい職務経歴書が作成できます。
転職サイトはたくさんありますが、ここでは転職サイト「doda(デューダ)」を例にして、職務経歴書の作成方法を説明していきます。
まずはdoda(デューダ)の「職務経歴書の書き方」を開きます。
ここには「職務経歴書の書き方」がくわしく書いてあります。
ただこのページを全部読まなくても職務経歴書は作れますので、後で必要なところだけ後で見直してください。
職務経歴書のサンプル(見本)を選ぶ
下の方に行くと「職務経歴書133種のテンプレート見本ダウンロード」があります。
これを使って職務経歴書を作成しましょう。
職種・業種別の中から、どれかひとつ選んでみてください。
ここでは例として、営業の「IT法人営業」を選んでみます。
「IT法人営業」を選ぶと、その職種・業種の職務経歴書 書き方のポイントなどが記載されています。
まずはそれを軽く読んでみましょう。
さらに下の方に行くと「IT法人営業の職務経歴書サンプル見本をダウンロードする」がありますので、これをクリックします。
「サンプル見本をダウンロードする」をクリックすると、サンプル見本をWord形式でダウンロードできます。
「名前を付けて保存」の画面が出てきますので、ファイル名は「職務経歴書」と書いてデスクトップなどに保存しましょう。
Googleドキュメントの使い方
Googleドキュメントを使うには、Googleアカウントに登録する必要があります。
Googleアカウントお持ちでない方は下の記事を見て作成してください。
作成方法はパソコンの画面で説明していきます。
アカウント登録後は、Googleのサイトに行ってログインします。
そして画面右上の赤枠□の「Googleアプリ」をクリックして「ドキュメント」を選択します。
下の「+」をクリックすると「無題のドキュメント」が作成できます。
Googleドキュメントの説明
「Googleドキュメント」は「無料で使えるGoogle版のWord(ワード)」です。
操作の仕方もWordとほとんど変わらないですし、使いやすくて便利なアプリです。
さらにWordと互換性がありますので、GoogleドキュメントでWord形式のファイルを開いて文章を編集することもできます。
ここでは、Googleドキュメントの操作方法を簡単に紹介します。
Googleドキュメントに記載した文字は、すぐに自動保存されます。
そのためWordのような「保存ボタン」はありません。
ひとつ前の作業に戻るときはキーボードの左下の「Ctrl」キーを押しながら「Z」キーを押すと戻ります。
作業中に何かミスをしたときは「Ctrl」+「Z」のショートカットキーを使ってください。
Googleドキュメントの左上にある「青いファイル」をクリックするとホーム画面に戻ります。
ホーム画面の右上からほかのGoogleアプリを選ぶことができたり、Googleアカウントからログアウトすることができます。
Googleドキュメントのよりくわしい操作方法を知りたい方はヘルプをごらんください。
職務経歴書をアップロードする
下の4色の「+」をクリックすると、「無題のドキュメント」が作成されます。
無題のドキュメントが開いたら、左上の「ファイル」から「開く」を選択します。
そして「アップロード」の「BROWSE」をクリックします。
先ほどダウンロードした「職務経歴書」を選んで「開く」を押します。
ファイルが開いたら下の「Googleドキュメントで開く」をクリックします。
そうすると、下の画像のように職務経歴書が開きます。
「使い方ガイド」が出てきますが、見なくてもOKです。
後は文章をなおしていくだけです。
Googleドキュメントの職務経歴書の編集のしかた
例として開いた「IT法人営業」の職務経歴書の内容は、
・タイトル、日付、氏名
・職務要約
・職務経歴
・PCスキル
・資格
・自己PR
の見本の文章が書いてあります。
それを参考にして、見本はすべて消して自分で文章を作ります。
用紙はA4サイズが2枚ですが、多くても3枚以内におさめましょう。
「文字が小さい」と思ったときは、文字サイズを大きくしてください。
それでは上から説明していきます。
タイトル・日付・氏名
まず冒頭の「(〇〇〇のサンプル)」の文字は削除しましょう。
そしてタイトルの「職務経歴書」の文字の左側にカーソルを置いて「BackSpace」キーを押して、「職務経歴書」の文字をひとつ上の段にあげます。
また日付と氏名の×〇を消して、職務経歴書を作成した日付と氏名を入力します。
図で説明すると、最初は下のようになっていますが、
下のように変更します。
くわしくは「タイトル・氏名・日付」をごらんください。
職務要約
ここは自分自身の職務経歴の“まとめ”を書きます。
一番上のところは採用担当者も読みますので、ここで一番伝えたい経験や実績やスキルなどアピールしたいことを書きましょう。
「■職務要約」から下のサンプルの文章を全部消して、自分の職務要約を書いてください。
職務内容のくわしい書き方は「職務要約・職務概要」をごらんください。
職務経歴
職務経歴の内容を説明していきます。
まず勤めている会社名とその期間を記入します。
枠内には「事業内容」「資本金」「売上高」「従業員数」などが書いてあります。
これらはGoogleの検索窓に企業名を入れて検索して調べてみてください。
自分の会社の資本金や売上高などは調べないとわかりませんよね。
また正式な会社名もしっかり調べて書いておきましょう。
この項目のくわしい書き方は「勤務中の企業」をごらんください。
その下の枠に職務経歴を書いていきます。
職務経歴は業種や職種によって記載する項目が違います。
まず書き始める前に「職務経歴・職務内容(職歴)」をごらんください。
上のサイトに説明がありますが、2社以上に勤務経験がある場合は新しい会社から順に書き、同じ会社の中の職歴は古い順から書きます。
職務経歴は現職もしくは前職が一番のアピールになりますので、一番上に持ってきましょう。
そしてその下に、その前の職歴を書いていきます。
職務経歴書は上から古い順に職歴を書くのではなく、上から新しい順で書くことをおすすめします。
最初はサンプル見本の文章を参考にしながら、サンプル見本の文章を消して、自分の職歴を枠内に書いていきます。
職務経歴の枠の作り方
職務経歴書のサンプル見本を見ると、職務経歴は1社しか書いてありません。
1つの枠に1社しか書いてないのですね。
学校を卒業してから2社以上の勤務経験がある方は、その職歴もすべて書きましょう。
現職の職歴を書いたら、その下にもうひとつ職務経歴の枠をつくります。
枠のつくり方は、下のように職務経歴の枠内をマウスですべて選択してコピーします。
コピーのしかたは、枠内をマウスで選択します。
そしてキーボードの左下の「Ctrl」キーを押しながら「C」キーを押します。
これで枠内のコピーができました。
それを現職の枠の下、PCスキルの上にペースト(貼り付け)をします。
貼りつける際のコツとしては「■PCスキル」の左側にカーソル(点滅するたての棒)を置きます。
そして「Enter」キーを2回押して「■PCスキル」を3行ほど下に下げます。
そして職務経歴とPCスキルの真ん中に枠を貼りつけましょう。
図で説明すると下のようになります。
ペーストはキーボードの左下の「Ctrl」キーを押しながら「V」キーを押します。
枠や枠内の文章ごとペーストできますので、そのあとは枠内の文章を書き直していきます。
作成した枠には前の職歴を書いていきましょう。
このように職歴の分だけ枠をつくって、1社ごとの職歴を書いていきます。
しかし転職回数が多いと書き込む職歴が多くなって、使用する用紙の枚数が多くなってしまいます。
そんなときは職務経歴の内容をけずって、2~3枚以内におさまるようにまとめてみましょう。
アピールにならない職歴や古い職歴は2~3行程度の簡単な説明にしておきます。
そしてアピールになる職歴に大きく枠のスペースを使って文字数を多くしてくわしく説明していくといいですね。
職歴の説明はすべて平等にする必要はなく、差別化して説明してみましょう。
上の枠が必要ないときには、マウスで枠を選択した後に「表を削除」で枠を削除できます。
PCスキル・資格
サンプルではPCスキルや資格は枠の中に書くようになっています。
枠の中のPCスキルや資格を消して新しく書いてもいいのですが、PCスキルや資格を持っていないとか数が少ないときには枠を消して枠なしで記載してもいいですし、新しく枠をつくって記載しても問題ありません。
この項目のくわしい書き方は「活かせる知識・スキル」と「資格・免許」をごらんください。
自己PR
自己PRのくわしい書き方は「受かる自己PRの書き方」をごらんください。
職種別の自己PRの例文もありますので参考になると思います。
簡単に説明すると、下の図のように「応募企業で求められている能力」と「過去の仕事でも経験や実績」でかさなる部分を自己PRにしてみてください。
そのほうが企業の採用担当者も理解しやすく、採用に近づくはずです。
下の「■自己PR」より下のサンプルの文章はすべて消して、自分の自己PR文を書いてください。
職務経歴書に書かなくていいこと
退職理由や転職理由は、職務経歴書に書く必要はありません。
ただこの理由は事前に考えておいて、面接の時に口頭で説明できるように準備しておきましょう。
くわしくは「退職理由・転職理由」をごらんください。
また職務経歴書には仕事に関連しない趣味、特技、アルバイト経験、ボランティア活動などは書かないようにしましょう。
連絡先(住所や電話番号、メールアドレスなど)も書く必要はありません。
くわしくは「職務経歴書に書かないこと」をごらんください。
これで職務経歴書は完成です。
A4用紙への印刷のしかた
Googleドキュメントで職務経歴書をすべて書いたら、最後は文字の間違えがないようによく見直しましょう。
問題がなければ、プレビュー画面を見ます。
左上の「ファイル」をクリックして「印刷」を選択すると、下のプレビュー画面が出てきます。
下の方まで確認して「印刷」のボタンを押しましょう。
プリンターを持っている場合は、下のように職務経歴書の印刷ができます。
これで完成です。
コンビニでの印刷の仕方
自宅にプリンターがないときは、コンビニのマルチコピー機を使って用紙に印刷しましょう。
まずは作成した送付状をPDF形式に変換します。
左上の「ファイル」をクリックして「印刷」を選択します。
それでプレビュー画面が出てきます。
右上の「送信先:PDFに保存」を選択して、「保存」をクリックします。
ファイル名は「職務経歴書」にして、パソコンのデスクトップに保存しましょう。
そのあとは、コンビニのマルチコピー機を使って用紙に印刷しましょう。
ファミリーマートやローソンで印刷する場合には、下の記事をごらんください。
・ファミリーマートやローソンでPDFファイルを用紙に印刷する方法
ここでは「セブンイレブンのネットプリント」の印刷の仕方を紹介します。
セブンイレブンのネットプリントの使い方
ネットプリントのサイトに行きます。
「個人のお客様」をクリックして、「ユーザー登録なしでプリントする」をクリックします。
次のページで「今すぐファイル登録」をクリックします。
次のページで「利用規約および個人情報の取扱いに同意する」にチェックを入れて「利用を開始する」をクリックします。
下の「ファイルの新規登録」の画面が出てきます。
1)プリント用紙は「普通紙にプリント」を選択します
2)青の「参照」をクリックして、PDF形式の職務経歴書ファイルを選択します
選択すると、赤枠の「職務経歴書.pdf」が表示されます
3)プリントの設定は、用紙サイズ「A4」を選択、カラーモードは「白黒」を選択します。
そして「登録する」をクリックします。
その後、8ケタのプリント予約番号が出てきます。
プリント予約番号をスマホのカメラで撮影するか、スマホやメモ帳にメモをしておきます。
「メール通知」でメールアドレスにプリント予約番号を送信することもできます。
そして近所にあるセブンイレブンに行きます。
セブンイレブンのマルチコピー機のメニューで「プリント」を押します。
そのあとに「ネットプリント」を選択します。
あとは8ケタの予約番号を打ち込んで「確認」を押します。
A4サイズの白黒の用紙は1枚20円です。
支払いは現金かnanacoで支払いも可能です。
そして印刷します。
印刷後はマルチコピー機の画面を、最初のメニュー画面に戻しておきましょう。
印刷した職務経歴書の内容はよく確認してください。
以上になりますが、Googleドキュメントで職務経歴書を作成するときの参考にしてください。
履歴書の作成のしかた
転職活動では職務経歴書とともに履歴書も必要になります。
「Googleドキュメントを使えば履歴書も作成できるのでは?」と思う方もいると思います。
私も転職サイトの履歴書のテンプレートをGoogleドキュメントにダウンロードしてみましたが、履歴書のフォーマットがくずれてしまって使い物にならないのですね。
WordやExcelでないと作れません。
ただGoogleスプレッドシートなら履歴書を作成することができます。
下の記事ではGoogleスプレッドシートで履歴書を作成する方法を説明しています。
履歴書を作成する際は参考にしてください。
コメント