職歴に何もしていない空白期間(働いていない期間)があると、面接の時に面接官から「この間は何をしていたの?」と聞かれることが多いです。
しかし空白期間で特に何もしていなかったら、どう答えていいか迷いますよね。
私も自分の職歴にそのような空白期間がありますが、面接で聞かれたときはどう答えたらいいのか?
その説明をしていきます。
転職活動の際の参考にしてください。
空白期間があると転職で不利になるのか?
空白期間が転職で不利になるのかどうかは、応募者の説明しだいです。
「空白期間は何もしていませんでした」というと、「あまり働く気がないのでは?」とか「入社しても長続きしないのでは?」と面接官に思われてしまいます。
また空白期間は仕事の経験をつんでいないために、「入社後に仕事をまかせられるか?」とか「職場に適応できるのか?」という点を面接官も見極めたいのですね。
仕事ができない事情があってブランク期間ができてしまったときは、下手にごまかしてはいけません。
きちんと説明して面接官に納得してもらえるように回答を考えておきましょう。
そうすれば不利になることはありません。
正社員以外の派遣社員や契約社員やパートやアルバイトなどの仕事をしていた場合は、空白期間とはなりません。
その場合は、職歴として履歴書や職務経歴書に書いておきましょう。
空白期間の説明のしかた
退職後の仕事をしていない期間があると、面接官が、
職歴の空白期間は何をしていたのですか?
と質問してきます。
「退職後の空白期間の間にやっていたこと」の例としては、
・パートやアルバイトをしていた
・資格の勉強をしていた
・体調不良で休んでいた
・自営の仕事をしていた
・実家の仕事の手伝いをしていた
・友人の会社の仕事の手伝いをしていた
・ボランティア活動に参加していた
・祖父母や親の介護をしていた
・長期の旅行をしていた
などがあります。
これらの理由なら、企業の採用担当者もある程度理解してくれると思います。
企業の面接官はこれらの理由が本当かどうかしらべることはありませんが、面接の時は詳細を聞いてくることもあります。
ですので、しっかり理由を答えられるように回答を考えておきましょう。
空白期間にバイトをしていた場合
パートやアルバイトや短期のバイトなど少しでも働いた経験がある場合には、その説明をしましょう。
「パートやアルバイトは職歴にならない」と思って履歴書や職務経歴書に書かない人もいます。
しかしはたらいていた経験があるということは、少なくとも労働はできる証拠になりますので雇う側を安心させる材料のひとつになります。
空白期間が長く、はたらいた経験があまりないとなると雇う側も不安になってしまいます。
ですのでパートやアルバイトなどで働いた経験があるときには履歴書や職務経歴書にもくわしく記載して面接でも説明しましょう。
その他にも実家や知り合いのところで仕事をしていたなど働いた経験がある場合には、その説明をしておくといいですね。
職歴があまりないときにはこれまでの経験のある仕事をあげて説明してみましょう。
「どんな仕事をして」「どんなことをがんばったのか?」などをくわしく説明すると、
「この人は良く働いているし、ウチの会社でもがんばってくれそう」と印象がよくなります。
半年ほどの空白期間がある人は多い
企業を退職した後は「就職活動をしていた」という方も多いですが、その場合にはそのことを伝えましょう。
就職活動で1ヶ月や3ヶ月ほどの空白期間がある人も多いですが、半年ほど空白期間がある人も多いです。
実際に自己都合退職をすれば、失業保険の受給までに待期期間が2カ月ほどあります。
就職活動をしていて、仮に失業保険を90日(約3ヶ月)をもらっていれば、合計で半年(6か月)ぐらいは過ぎてしまいます。
その間に就職先が決まる人も多いですが、失業保険が出る間は就職活動を続ける人もいます。
その場合には、
空白期間は何をしていたのですか?
空白期間の半年の間は失業保険をもらいながら就職活動をしていました。
と答えればいいですね。
面接官から、
半年間の間にどこか決まらなかったのですか?
と聞かれたら、
自分のやりたいことがわからなくなり、将来はどうしようか考えていて時間がかかってしまいました。
と答えておきましょう。
複数の理由を組み合わせて説明する
空白期間の間にやっていたことは1つだけでもいいのですが、複数組み合わせて説明してもいいのです。
例えば、
空白期間は何をしていたのですか?
〇〇の資格の勉強をしながら、時々短期のバイトをしていました。
短期間のバイトや日雇い労働は一般のアルバイトとは違い、記録には残らないのでバレることはありません。
それと組み合わせて「〇〇の勉強をしていました」とか「家の手伝いをしていました」とか「〇〇のスクールに通っていました」と説明してもいいですね。
ただ空白期間の説明はできるかぎり正直に伝えた方がいいです。
面接官によっては、応募者の回答に対してこまかいところまで質問してくる場合もあります。
自分が経験してきたことなら問題なく説明できますが、ウソの場合には説明があやふやになって怪しまれますので注意が必要です。
何か少しでもやったことがあればそれを理由にしていいと思います。
多少の話を盛ることはあっても、面接官からの質問にはしっかり答えられるようにしておきましょう。
退職後1年以上無職だった場合は?
退職してから半年や1年以上無職のままだと、
「長い期間、どの企業も採用しなかったということは、あまりいい人材ではないのでは…」
「仕事を探す意欲があまりないのかも…」
と思われてしまうこともあります。
退職してからの無職の期間が長すぎると、企業の採用担当者もあまり良い印象を持ちません。
ですので納得がいく説明を考えておきたいですね。
みんな完璧な職歴があるわけではない
会社員であれば、学校を卒業してから空白期間はつくらずに会社ではたらき続けることが理想です。
しかしそうはいっても、何らかの事情で仕事をしていない期間も出てきてしまうこともありますよね。
すべての人が、何の挫折もなく順調に仕事のキャリアを積んでいるわけではないと思います。
私も半年以上の間、何もしていない無職の時期がありました。
その時期も就職活動はしていましたが、実際は失業保険をもらいながらほとんどひきこもっていただけなんですね。
会社でずっと働き続けるのは大変ですし、お金に困っていなければそんな無職の期間があってもいいと思います。
特に仕事のストレスでつかれてしまって働くことに嫌気がさしてしまい、しばらく休養期間をもうけたかったという方もいるでしょう。
そうした理由はネガティブにとらえられることも多いですが、面接の時にはそれを正直に伝えてみてもいいと思います。
例えば、
空白期間があるのは正直なところ、前職で仕事のストレスが重なってしばらく休養が欲しいと思っていました。しかし今は気力も回復してきて仕事に取り組みたいと思っております。
無職の期間が1年以上になり、このままではいけないという気持ちが強くなってきました。職歴のブランクができてしまったことには自分が未熟だったこともあり、今では後悔の念があります。
などの回答をしてみましょう。
フリーターや無職の時期があっても就職はできる
特に若いときは職歴の大切さはよくわかっていないため、長い期間をフリーターや無職で過ごしてしまったり。
また仕事をすることに慣れていないためにイヤになって仕事を辞めてしまい、フラフラしている時期などもあると思います。
しかし「これではいけない」という気持ちを持ち始めて、また仕事を見つけ始めたという自戒の念を込めて説明してもいいですね。
若いときの失敗というのは誰にでもありますし、それをどう考えて「これからどうしたいのか?」という気持ちを伝えてみましょう。
たとえひきこもっていたとしても、説明の仕方次第で納得してくれる場合もあります。
無職後の就職活動で企業から採用をもらうためには「前職の職歴が活かせる仕事を見つける」ことと「やる気を見せる」ことです。
「空白期間の説明」はあまりプラスの材料にはなりませんので、上の2つで面接官にアピールしていきましょう。
以上になりますが、面接で空白期間の説明をする際の参考にしてください。
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