新卒の就職活動や転職活動のときの面接会場へ入室や退室は、ある程度の手順にそった流れになります。
でも面接の際の手順やマナーをよく知らない方もいると思います。
ここでは面接のときの入室・退室の手順やマナーを紹介していきます。
これを知っていれば面接通過や採用される確率も高くなります。
面接に行く前にはやり方をおさらいしておきましょう。
面接会場への入室するときの手順
面接会場へ入室する際の流れを説明していきます。
面接がおこなわれる部屋へ入るときにドアが閉まっている場合には、いきなりドアを開けないで、まずはドアをノックをしましょう。
ドアをノックをする回数は3回がいいと言われています。
「コンコンコン」と、ゆっくり3回ドアをノックしましょう。
ノックした後、部屋の中の人から「どうぞお入りください」という声があったら、ドアを開けて「失礼します」といって部屋の中に入ります。
そしてドアの方を向いて静かに扉を閉めたら、その場で面接官のほうへ向き直って一礼します。
一礼は45度の角度でおこないましょう。
最初からドアが開いているときは部屋に入り、ドアの入り口で立ち止まって「失礼します」といってから面接官に向かって一礼しましょう。
面接官から「こちらへどうぞ」と、イスの方へうながされたら、自分が座るイスの横まで歩いていきます。
そして面接官と対面したら「○○大学の○○(自分の名前)です。よろしくお願いします」と一言あいさつをしてから一礼をします。
面接官から「どうぞお座りください」といわれたらイスに座ります。
面接の時はカバンを置く場所や、冬のときはコートを置く場所の指示があると思います。
そうした指示がなければカバンはイスの横の床に立てて置いて、イスと平行になるように置いておきましょう。
そしてコートがあるときはたたんで、カバンの上にのせるようにしましょう。
カバンはイスの左右のどちら側においてもかまいません。
あとはスーツなどの身だしなみもしっかり整えておきたいですね。
イスに座っている時は背筋を伸ばして、両手はひざかふとももの上に置き、両足を開きすぎない姿勢を保ちましょう。
これが入室の際の手順になります。
面接をおこなう部屋で待機している場合
また応募者が面接をおこなう部屋で待たされていて、面接官が後からその部屋に入ってくる場合もあります。
この場合、面接官が入室するまでは、イスに座ってリラックスしていましょう。
座らずに立って待っている人もいますが、そこまでする必要はありません。
面接官がドアを開けて部屋に入ってきたら、立ち上がって面接官に軽く一礼しましょう。
この時にイスに座ったままだと相手に失礼なので、最初に一礼するときは立ってするようにしたいですね。
そして面接官と対面したら「○○大学の○○(自分の名前)です。よろしくお願いします」と一言あいさつをしてから一礼をします。
面接官から「どうぞお座りください」といわれたらイスに座ります。
これが入室から面接が始まるまでの一連の流れです。
これが面接のときの入室の仕方ですが、実際はこの通りに進まないこともあります。
その時もあわてずに臨機応変に対応しましょう。
特に最初の第一印象は大事なので、あいさつはしっかりやるようにしたいですね。
また見た目の印象をよくするために「姿勢をよくすること」を意識しましょう。
歩いている時やイスに座っている時も猫背にならずに胸を張って背筋を伸ばすことをお忘れなく。
入室してから面接中や退室するまでの間は姿勢に気をつけましょう。
そして普段、声が小さい人は、いつもよりちょっと大きめに声を出してあいさつしてみてください。
また面接官から名刺を渡されることもあります。
その時の対応の仕方はこちらの記事を参考にしてください。

面接会場から退出するときの手順
「以上で面接を終わります」と面接終了の言葉を面接官が言ったら…
イスに座ったまま「本日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございました」とお礼の言葉を述べてから一礼します。
それからテーブルの上の名刺などをカバンに入れて、カバンやコートなどの荷物をもって立ち上がります。
面接官が退室をうながしてくれますので、それに従って部屋の出口のほうへ歩いていきます。
ドアの前まできたら、ここで面接官のほうへ振り向いて「それでは失礼いたします」と言って、また一礼します。
そしてドアを開けて外に出て、ドアを静かに閉めて終了です。
中には廊下のエレベーターまで見送りにきてくれる面接官もいます。
そのときはドア前の一礼はしないで、エレベーターの中に入って、エレベーターのドアが閉まる直前に「それでは失礼いたします」と言って一礼しましょう。
面接のときの入室から退室までの行動やふるまい方は、面接官もよく見ています。
面接のマナーや手順がいろいろありますが、慣れていない方は、やり方を模擬面接で確認したり自分で練習してみてください。
面接の前に携帯電話の電源をOFFにする
面接中に自分の携帯電話の着信音がなってしまい、面接の雰囲気をこわしてしまうこともあります。
こんなときは面接官から冷ややかな目を向けられることもありますので気をつけたいですね。
携帯電話の着信音は消してバイブレーションにする方法もありますが、バイブレーションでも音が室内にひびいてしまいます。
面接の前に携帯電話の音がならないように電源を切っておきましょう。
携帯の電源を切っておけば、一切音はなりません。
面接の開始前には携帯電話の電源をOFFにしておいて、面接が終わってから電源をONにするようにしましょう。
ちょっとしたミスですが、こうしたことを気にする面接官もいますので、必要のないときには携帯電話の音が鳴らないようにしておきたいですね。
面接中に「お茶」が出てきた時の対応の仕方
また面接に来た人にお茶やコーヒーなどの飲み物を出してくれる企業もあります。
中には、お茶と一緒にカステラなどのお菓子まで出してくれるところもあるそうですね。
これは面接に来た人にお茶やコーヒーを飲んでもらって、緊張感をほぐしてリラックスして面接を受けてほしいという配慮です。
しかし面接でお茶やコーヒーが出てきても、遠慮して最後まで一口も飲まない人もいます。
飲みたくないのなら飲まなくてもいいのですが、せっかく企業の人が用意してくれたものです。
面接に来た人に飲んでもらうために出したものなので、遠慮しないで飲んでも大丈夫ですよ。
気をつけたい点は、まずお茶やコーヒーを運んできてくれた人に「ありがとうございます」とひとことお礼を言いましょう。
こういう気づかいができるといいですね。
そして目の前にお茶やコーヒーが運ばれてきたから勝手に飲んでいいというわけではありません。
マナーとして面接官から「どうぞ飲んでください」の一言を待ちましょう。
「どうぞお茶を飲んでください」と言われてから「それではいただきます」と言って、両手でお茶を飲むようにしたほうがいいですね。
ことわりもなしに勝手にお茶やコーヒー飲んでしまうと「マナーがなっていない」と受け取られてしまいますので気をつけましょう。
お茶やコーヒーは全部飲んでもいい?
お茶やコーヒーが目の前に運ばれてきたけど、面接官から「どうぞ飲んでください」のひと言がないときは…
会話がひと段落したときに「お茶をいただいてもよろしいでしょうか?」とひと言ことわってから飲むようにしましょう。
一言ことわって、面接官から「どうぞ飲んでください」と言われてから飲むようにしましょう。
出されたお茶をやコーヒーを飲んでも飲まなくても、それが選考に影響することはないです。
飲み物はちょっとだけ飲んであとは残してもいいですし、全部飲み干してもかまいません。
夏の暑い時期にのどが渇いていれば、アイスコーヒーや冷たいお茶はゴクゴク飲めてしまいますよね。
また面接では緊張でのどが渇くときもあります。
のどが渇いて声が出にくくならないように、水やお茶などのペットボトルをカバンに入れて持っていってもいいですね。
面接がはじまる前の待合室で飲むのはいいのですが、面接中にカバンからペットボトルを取り出して飲み物を飲むのはマナー違反になるのでやめておきましょう。
以上になりますが、面接を受ける際の参考にしてください。
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