年間休日96~120日の内訳はどうなるのか?調べてみた

求人

就職・転職活動で求人を見るときに「年間休日がどのくらいあるのか?」は気になりますよね。

求人を見ると、年間休日(1年間の休日数)が記載されているものもありますし、「週休2日制」とか「完全週休2日制」とだけ書かれているものもあります。

こうした言葉をよく知らないときは、どう判断していいかわからないですよね。

志望先の企業を選ぶ際には「年間休日」もまた重要な条件です。

ここで求人の「休日の見方」をおさらいしておきましょう。

 

「週休2日制」と「完全週休2日制」の違いは?

求人を見ると「週休2日制」とか「完全週休2日制」と、休日に関しての記載があります。

両方とも似ている言葉ですが、意味が違うので間違えないようにしたいですね。

 

「完全週休2日制」とは、「毎週土曜日と日曜日は必ず休み」ということです。

もしくは「1週間のうちに2日の休みが必ずある」ことをいいます。

例えば土曜日と日曜日に会社へ出勤する場合、平日の月~金曜日のうち、どこかで2日の休みが取れれば完全週休2日制になります。

「完全」という言葉がついていれば、1週間のうち2日は必ず休めることになります。

 

「週休2日制」とは、「1カ月のうち2日休める週が少なくとも1度以上はある」ことを言います。

例えば1カ月のうち土曜日が4日、日曜日が4日あるとすると、

土曜日4日と日曜日4日が休み→完全週休2日制
土曜日3日と日曜日4日が休み→週休2日制
土曜日2日と日曜日4日が休み→週休2日制
土曜日1日と日曜日4日が休み→週休2日制

となります。

 

上のように1カ月のうち日曜日は全部休めるけど、「1カ月のうち土曜日は1日しか休みがない」という場合でも週休2日制になります。

ここで「えっ、そうなの?」とびっくりする方も多いと思います。

例えば「月初めの第1土曜日は休みだけど、第2・3・4土曜日は出勤」も週休2日制ということです。

 

「求人に週休2日制と書いてあるから、土曜日と日曜日はかならず会社が休みなんだね」と誤解してしまう方もいます。

でもそうではありません。

土曜日と日曜日がかならず休みになるのは「完全週休2日制」ですので間違えないようにしましょう。

 

例えば求人に「週休2日制(日、第1・3 土曜日)」のように記載があるときは、面接のときや内定が決まってからでもいいので人事担当者に休日のことをかならず確認しておきましょう。

「週休2日制」とだけ書いてある場合は、休日がどのようになるのかわからないので、内訳は忘れずに聞いておきたいですね。

 

入社してからの意見の食い違いで、すぐに退職してしまう人を少なくするために、給与や休日など重要なことは入社前にしっかり説明する人事担当者は多いと思います。

しかし中にはほとんど説明をしない会社もあるかもしれません。

内定を承諾する前の事前の説明で、何かわからないことがあったら、かならず人事担当者に聞いておきましょう。

入社してから「休日を確認しておけばよかった」など後悔しないようにしたいですね。

 

2021年の年間休日の内訳を調べてみた

会社が休みになる休日は基本的に、

土曜日
日曜日
祝日(ゴールデンウィークなど)
年末年始休暇(お正月休み)
夏季休暇(お盆休み)

です。

有給休暇は年間休日には含まれません。

 

2021年の年間休日は下のようになります。

2021年は、

・土曜日 52日
・日曜日 52日
・祝日 15日(土曜日の春分の日は含まない)
・年末年始休暇 12月29日(水)~31日(金)の3日
・夏季休暇 8月13日(金)と16日(月)の2日(土日は含まない)

となります(年末年始・夏季休暇は会社によって違いはあります)。

 

ちなみに2021年の土曜日と重複する祝日は、3月20日(土)の春分の日のみです。

また今年は東京オリンピック開催となると、開会式が行なわれる7月22日(木)、23日(金)と、閉会式が行なわれる8月8日(日)が祝日となり、9日(月)は振替休日になります。

合計で3日の祝日が増えますが、ここではその3日分は除きます。

そして2021年の年末年始休暇は1月1日(金)~1月3日(日)で、1月4日(月)が仕事始めという方も多いと思います。

そのため今年は年末年始休暇は多くなく、例年に比べて年間休日が少ない感じです。

 

2021年の年間休日数

2021年の年間休日数を計算してみます。

「土曜日」「日曜日」「祝日」「年末年始休暇」「夏季休暇」→休日

これらすべてが休日だとすると、

土曜日(52日)+日曜日(52日)+祝日(15日)+年末年始休暇(3日)+夏季休暇(2日)

合計は52+52+15+3+2=124

2021年の年間休日は124日になります。

できればこれだけ休日があるのが理想ですよね。

 

年間休日120日前後の場合

上で紹介した124日以外の、年間休日120日ぐらいになる内訳は、

「土曜日」「日曜日」「祝日」「年末年始休暇」→休日
「夏季休暇」→なし

この場合の年間休日は122日になります。

土曜日(52日)+日曜日(52日)+祝日(15日)+年末年始休暇(3日)

52+52+15+3=122日

年間休日は夏季休暇なしの、ほぼカレンダー通りという企業もありますよね。

夏季休暇なしでも120日以上になります。

 

「日曜日」「祝日」「年末年始休暇」「夏季休暇」→休日
「土曜日」は2ヶ月に1度の出勤(年間計6日)がある

この場合の年間休日は118日になります。

土曜日(52-6=46)+日曜日(52日)+祝日(15日)+年末年始休暇(3日)+夏季休暇(2日)

46+52+15+3+2=118日

年に数日だけ土曜日出勤がある(週休2日制)という会社も多いのではないでしょうか。

 

「土曜日」「日曜日」「祝日」→休日
「年末年始休暇」「夏季休暇」→なし

この場合の年間休日は119日になります。

土曜日(52日)+日曜日(52日)+祝日(15日)

52+52+15=119日

土曜日と日曜日と祝日は休みで、年末年始は元日のみ休み、「年末年始休暇」と「夏季休暇」なしでも年間休日は119日になります。

このようなパターンもあります。

 

優良企業と呼ばれるところは、だいたい年間休日数は120日ほどあると思います。

今は働き方改革や人手不足によって年間休日数も見直されてきています。

また転職サイトで「年間休日130日以上」で検索するとヒットする企業数も多くなっています。

ただ「年間休日が130日以上」という企業の中には、「有給休暇」も年間休日に含めている企業もあるようです。

年間休日の内訳はよく確かめておきたいですね。

 

年間休日110日の場合

年間休日110日以上の内訳は、

「日曜日」「祝日」「年末年始休暇」→休日
「夏季休暇」→なし
「土曜日」は月1度の出勤がある

この場合の年間休日は110日になります。

土曜日(52-12=40日)+日曜日(52日)+祝日(15日)+年末年始休暇(3日)

40+52+15+3=110日

月1回の土曜日出勤がある週休2日制で夏季休暇なしだとこのようになります。

 

「土曜日」「日曜日」「元日」「年末年始休暇」→休日
「祝日」「夏季休暇」→なし

この場合の年間休日は108日になります。

土曜日(52日)+日曜日(52日)+元日(1日)+年末年始休暇(3日)

52+52+1+3=108日

完全週休2日制で年末年始と元日は休み、祝日と夏季休暇なしだと年間休日が108日になります。

 

年間休日105日の場合

また年間休日105日の求人も見かけます。

この内訳は、

「土曜日」「日曜日」「元日」→休日
「祝日」「年末年始休暇」「夏季休暇」→なし

この場合の年間休日は105日になります。

土曜日(52日)+日曜日(52日)+元日(1日)

52+52+1=105日

となります。

土日休みの完全週休2日制ですが、祝日と年末年始休暇と夏季休暇なしだと年間休日も少なくなります。

 

「日曜日」「祝日」「年末年始休暇」「夏季休暇」→休日
「土曜日」は月2~3日が休みでそれ以外は出勤

この場合の年間休日は101日になります。

土曜日(28日)+日曜日(52日)+祝日(16日)+年末年始休暇(3日)+夏季休暇(2日)

28+52+16+3+2=101日

これは土曜日が5日ある4つの月(1月、5月、7月、10月)は、土曜日が隔週で3日休み。

土曜日が4日ある8つの月(2月、3月、4月、6月、8月、9月、11月、12月)は、土曜日が隔週で2日休み。

これで計算すると、4×3+8×2=12+16=28

年間の土曜日休みは28日になります。

 

年間休日96日の場合

年間休日96日の内訳は、

「日曜日」「祝日」「年末年始休暇」→休日
「夏季休暇」→なし
「土曜日」は隔週で休み

この場合の年間休日は97日になります。

土曜日(52÷2=26日)+日曜日(52日)+祝日(16日)+年末年始休暇(3日)

26+52+16+3=97日

となります。

隔週というのは「出勤→休日→出勤→休日→出勤」というように、出勤と休日が交互になる場合です。

 

ただし、土曜日は隔週休みと言っても、月に2日の土曜休みが固定となると、12×2=24となります。

この場合は、月をまたいで土曜出勤が連続する週もあり、年間の土曜日休みは24日になります。

この時の年間休日は、

24+52+16+3=95日

となりますので、隔週という場合は内訳も聞いておきたいですね。

 

「日曜日」「祝日」→休日
「年末年始休暇」「夏季休暇」→なし
「土曜日」は月2~3日が休みでそれ以外は出勤

この場合の年間休日は96日になります。

土曜日(28日)+日曜日(52日)+祝日(16日)

28+52+16=96日

これは土曜日が5日ある4つの月(1月、5月、7月、10月)は、土曜日が隔週で3日休み。

土曜日が4日ある8つの月(2月、3月、4月、6月、8月、9月、11月、12月)は、土曜日が隔週で2日休み。

これで計算すると、4×3+8×2=12+16=28

年間の土曜日休みは28日になります。

 

年間休日85日の場合

年間休日85日の内訳は、

「日曜日」「祝日」「年末年始休暇」「夏季休暇」→休日
「土曜日」は月1日のみ休み

この場合の年間休日は85日になります。

土曜日(12日)+日曜日(52日)+祝日(16日)+年末年始休暇(3日)+夏季休暇(2日)

12+52+16+3+2=85

月に1日の土曜休みがある週休2日の場合は、年間休日85日になります。

 

「日曜日」「元日」「年末年始休暇」「夏季休暇」→休日
「祝日」→なし
「土曜日」は隔週で休み

この場合の年間休日は84日になります。

土曜日(52÷2=26日)+日曜日(52日)+元日(1日)+年末年始休暇(3日)+夏季休暇(2日)

26+52+1+3+2=84

土曜日は隔週休みで祝日なしだと、このぐらいの年間休日になります。

ここまで紹介してきましたが、会社によって休日スケジュールも変わってきますので、おおよその目安にしてください。

 

業種別の年間休日数はどのくらい違う?

厚生労働省は平成29年(2017年)の年間休日総数のデータ(PDFファイル)を公開しています。

これを見ると、企業規模や産業(業種)ごとの年間休日数がわかります。

表には休日数69~130日以上のデータが公開されていますが、ここでは数字が大きい80~129日の休日数を抜粋してみました。

 

下の表は企業規模別の年間休日数です。

(単位:%)

企業規模80~89日90~99日100~109日110~119日120~129日
1000人以上0.42.925.929.839.7
300~999人2.04.230.025.535.2
100~299人4.86.030.325.328.7
30~99人7.410.835.818.320.6

表からもわかるように、「企業規模が大きいほど年間休日数が増える」という傾向にあります。

労働者が多い大企業は年間休日数が多く、企業の規模が小さくなると年間休日数は少なくなっていきます。

 

今度は産業別で年間休日数を見てみましょう。

(単位:%)

産業別80~89日90~99日100~109日110~119日120~129日
鉱業、採石業、砂利採取業13.017.446.710.911.0
建設業13.715.231.08.525.4
製造業4.06.429.231.027.0
電気・ガス・熱供給・水道業3.912.423.159.3
情報通信業2.78.522.264.0
運輸業、郵便業11.513.040.213.310.0
卸売業、小売業5.211.041.217.817.8
金融業、保険業0.40.74.459.932.9
不動産業、物品賃貸業7.111.229.824.723.7
学術研究、専門・技術サービス業1.17.534.255.5
宿泊業、飲食サービス業18.016.941.43.38.2
生活関連サービス業、娯楽業11.57.136.315.021.2
教育、学習支援業5.110.726.316.526.1
医療、福祉4.06.240.424.719.4
複合サービス事業4.013.818.030.030.7
サービス業(他に分類されないもの)2.29.133.513.135.7

 

上の数字の特徴を挙げていくと、

「電気・ガス・熱供給・水道業」や「情報通信業」は、年間休日が「120~129日」の企業が6割近くあります。

ここは休みが多い優良企業がそろっているという感じですね。

「電気・ガス・熱供給・水道業」などは私たちが生活していく上で欠かせない業種です。

今後は水道事業の民営化がはじまりますが、私たちの生活インフラを支える企業は大手企業もたくさんあり、経営も安定していて年間休日も多いです。

 

情報通信業は休みの多い優良企業?

「情報通信業」の年間休日の多さは意外だと感じる方も多いと思います。

「情報通信業」というとIT関連の企業を思い浮かべますが、こうした企業は「残業時間や休日出勤が多いイメージ」がありますよね。

 

実は「情報通信業」はIT関連の企業だけでなく、「通信業」「放送業」「新聞・出版業」なども含まれています。

「通信業」で有名な企業は携帯電話大手の「NTTドコモ」「au」「ソフトバンク」などの大手企業があります。

「放送業」は民放のテレビ局やラジオ放送局などがあり、「新聞・出版業」にも大手企業が多いですよね。

ほかにも「Yahoo!JAPAN」や「楽天」などもあり、一般的に情報通信業はそのような大手企業が多いため、それが反映して年間休日の多くなっていると思われます。

 

年間休日の少ない業種はどこになる?

また年間休日が少ない業種を上げると、

「運輸業、郵便業」「卸売業、小売業」「宿泊業、飲食サービス業」「医療、福祉」は、年間休日「100~109日」に4割も集中しています。

 

「運輸業、郵便業」は私たちの身近なところでは宅配業者ですが、ほかには鉄道、自動車、船舶、航空機などによる旅客や貨物の運送等があります。

「卸売業、小売業」はコンビニやスーパーやドラッグストアなどの生活に必要な商品を販売する小売業と、小売業者に商品を販売する卸売業。

「宿泊業、飲食サービス業」は、ホテルや旅館や飲食店。

「医療、福祉」は、病院や歯科医院、保育所や老人ホームなど。

 

こうした業種は人手不足で働き手が集まらないためにほかの社員にしわ寄せが行き、休みが多く取れないなどの理由があると思います。

やはり年間休日「100~109日」は比較的、休日が少ない部類に入ると思います。

 

その中でも特に、

「宿泊業、飲食サービス業」は年間休日が「80~89日」が18.0、「70~79日」が7.6、「69日以下」が4.6。

「運輸業、郵便業」は年間休日が「80~89日」が11.5、「70~79日」が8.7、「69日以下」が3.3。

となっており、「宿泊業、飲食サービス業」や「運輸業、郵便業」ほかの業種と比べて年間休日の少なさが目立ちます。

飲食店や宅配業者などはいそしくて休日が少ないイメージがありますよね。

 

今後は人手不足や働き方改革によって職場の意識や環境も変わっていき、どの業種でも年間休日が増えていくと思います。

仕事探しで求人を見る時は、「年間休日がどのくらいあってどの時期に休みが取れるのか?」「休日出勤があるのか?」などもしっかり確認しておきたいですね。

以上が「年間休日」の説明となります。

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このブログを書いている人

東京のとある企業で人事担当の仕事をしております。

応募者の面接担当を受け持つこともありますが、私自身もこれまで3度の転職経験があります。

応募する側と採用する側の両方の経験がありますので、それを生かしてこのブログでは転職希望者や新卒者に向けた情報を提供していきます。

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