「会社で毎日残業ばかりしている」という方も多いと思います。
残業している方は「残業なんて当たり前だし、それが普通じゃない?」と思っている方もいるでしょう。
しかし残業が当たり前と思ってはいけません。
残業することに慣れてしまうと、会社にいいように使われるだけの社畜になってしまいます。
そうなってしまう理由や対策など、私の経験もふまえて説明していきます。
仕事をする際の参考にしてください。
残業が多いと社畜脳になる理由
残業が多いと社畜脳になってしまう理由は、
・残業で脳に快楽物質が出まくる
・時間の使い方が無頓着になる
という点です。
それぞれ説明していきましょう。
残業するクセがついてしまう
会社で残業ばかりしていると、残業するクセがついてしまいます。
私もそうだったのですが「残業する」って楽なんですよね。
今やっている仕事を終業時間後も続けるだけですから、何も考えずにできてしまいます。
そのため仕事が終わらなかったときは、簡単に残業してしまいますよね。
逆に言うと、終業時間で仕事をやめるのが意外と難しいのです。
例えば、仕事が残っていると「キリのいいところまで仕事をやってしまいたい」って思いますよね。
それで居残って残業してしまいます。
そしていつの間にか夜遅くまで仕事をして疲れがたまります。
残業を付き合わされた同僚や部下も疲れがたまります。
残業をしたその日の仕事は進みます。
けれども翌日は疲れで仕事の効率が悪くなる。
残業する日が続けば、どんどん疲れがたまってさらに仕事の効率が悪くなります。
こんな感じで悪循環におちいるのですね。
もうデメリットしかありません。
基本的に会社員は始業時間と終業時間をしっかり守った方がいいのです。
働く時間はきっちり守った方が最大限に力を発揮できます。
人間はスタートとゴールが決まっていないと時間や労力のペース配分ができなくなります。
ゴール(終業時間)を動かすというのは悪手なのです。
残業は非常時の時以外はやるものではないのです。
残業時間は快楽になる
残業時間は快楽になります。
夕方17時ごろを過ぎてから急にやる気を出して、仕事をやり出す人とかいますよね。
「職場にそういう人がいた!」という方もいると思います。
私もそういう経験がありました。
夕方になってまわりが暗くなってくると、なぜか急にやる気スイッチが入って仕事をやりだすんですね。
それで調子に乗って夜遅くまで仕事を続けたりするんです。
あれは仕事のやりすぎで、脳の中で快楽物質(ドーパミン)が出ているのです。
でもその代償として脳や体が疲れてしまい翌日の仕事の効率が落ちます。
他にも残業代が目当てで残業している方もいるでしょう。
残業代はもらえるかもしれませんが、その代わりに快楽物質が出まくって残業がクセになります。
そうした働き方は脳にも体にもよくないので、見直した方がいいのです。
仕事の生産性が下がりまくる
残業ばかりしていると仕事の生産性が下がります。
先ほども言いましたが、残業は簡単にできますしクセになります。
「とりあえず残業しておけばいいや」と思っていると、日中の時間を効率に使うことを忘れていきます。
そのうちに残業が当たり前になり、就業時間内はダラダラと過ごすようになります。
本当なら就業時間内に効率を上げて仕事をしないといけないのです。
ただそれには頭を使うことになります。
時間の使い方を考えて必要のない仕事をやめたり、業務の優先順位をつけるなどしないといけません。
新しい仕事のツールの導入やリモートワークなど仕事の効率化につながることはためしてみることも大事です。
ただそんなことは、わかっていてもやらないのですね。
人も会社も自分の頭の使って考えることはしたがりません。
そんなめんどくさいことよりも簡単な方に流れていきます。
残業することですね。
仕事をする時間を長くした方が楽なんです。
そして残業が当たり前になっていきます。
時間の使い方が無頓着になる
残業が当たり前になると、時間の使い方に無頓着になります。
「自分やほかの社員の時間はいくら使っても構わない」と思うようになります。
むしろ「時間は無限にある」と無意識に思っているかもしれません。
そうなると、1日の時間の大半を会社で過ごすことになります。
反対に、自分の好きなことをして過ごすプライベートの時間がなくなってしまいます。
自分の家族や友人や恋人と過ごす時間も少なくなります。
もしかしたら自分の家族や友人や恋人よりも、一緒にいたくない上司や同僚と過ごす時間の方が長くなるかもしれません。
そんな人生はいやですよね。
さらに「残業して当然」という会社にいると、仕事をすることがイヤになってしまう人も多くなります。
「会社に就職すれば、また長時間働かされる」と思って、就職することをこばみます。
こうした仕事嫌いな人が増えてしまうと、社会全体の損失も増えてしまいます。
人手不足なのに残業があることで新しい働き手が見つからなくなるのですね。
立派な社畜人間のできあがり
会社としては、社員をなるべく長時間働かせたいと思っているのです。
できればサービス残業で残業代も支払わずに長時間働かせたいのです。
その方が安い給料ですみますし会社も得しますからね。
さらに長時間、残業させることで自分で考える時間がなくなってしまいます。
暇があれば「このままでいいのか?」など、余計なことを考えますけど、暇がなければ余計なことは考えないですよね。
ですので毎日夜遅くまで仕事をさせることで、目の前の仕事しか見えないようにさせるのです。
こうして文句も言わずに低賃金で働いてくれる社畜人間ができあがります。
会社に文句を言わない社畜人間が増えてくれれば、会社としては笑いが止まりません。
残業の多さから社畜人間が作れるのです。
でもこんな人間になってはいけません。
残業が多いと、知らないうちに自分の人生を会社に捧げるようになってしまいます。
私もそんな時期がありました。
今思うとただただ時間を浪費しただけで、得るものなどほんのわずかな残業代のみです。
そうならないためには残業ない会社への転職を考えましょう。
残業が多い会社は労働時間の改善などしないので、転職するのが一番手っ取り早いでです。
残業があるのが当たり前と思ってはいけません。
世の中には残業なしで年収が高い会社もたくさんあります。
そういう会社に転職することを考えてみてください。
社畜になって自分の人生を無駄使いするようなことはやめたいですね。
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