ハローワークで転職先の求人を探しているけど、「良い求人がほとんど見つからない!」ということもあります。
ネットで検索してみても「ハローワークの求人はブラック企業ばかり」とか「まともないい求人はないから使わないほうがいい」などの書き込みも多いです。
実際のハローワークの求人はブラック企業ばかりなのか?
またハローワークで条件の良いホワイト企業の求人はどうやって探すのか?
などを説明していきます。
求人票の内容はよく確認すること
ハローワークの求人票に書かれている内容はひとつひとつよく確認しましょう。
求人票をあまりこまかく確認しない方もいると思いますが、すみからすみまでよく確認することが大事です。
疑問に思う点などがあったら必ずチェックしておきたいですね。
そして求人に応募するときは、ハローワークの職員に「この求人に応募したいのですが…」と申し出ます。
その時に求人票でわからない点や疑問に思う点などを聞いてみましょう。
そうすると電話で応募する際に、職員が企業の採用担当者に疑問点を代わりに聞いてくれることもあります。
またハローワークの職員に
この求人は問題はないですか?
と聞いてみましょう。
この辺は職員によって返答内容に差が出ることもあります。
中には「この企業は退職者が多いのでやめておいたほうがいい」とか「ここは大丈夫だと思います」などのアドバイスをもらえることもあります。
ためしに聞いてみましょう。
また厚生労働省の「確かめよう労働条件」では、労働条件を動画やマンガで知ることができます。
こちらもよく見て、自分の身を守るためにも最低限の労働条件を知っておきましょう。
ネットで企業名を検索してみる
ネットで応募する企業名を検索してみましょう。
Google(グーグル)の検索窓に企業名を入力して検索してみてください。
その企業のホームページが出てきたら、それをよく見てみましょう。
ほかにもその企業に関するニュースや、その企業の業界なども簡単でいいので調べてみてください。
ツイッターやインスタグラムなどのSNSで企業が情報発信している場合もあります。
そちらも軽く調べてみてください。
転職会議などの口コミサイトも、余裕があったら調べてみましょう。
ハローワークは中小企業が多いので、ネットやSNSで調べてもあまり企業情報が載っていないことも多いです。
しかし、できる限りどんな企業なのか調べておきたいですね。
面接で確認すること
面接の時はその応募する企業へ出向くことが多いので、どんな雰囲気なのかできる限り確かめてみましょう。
その企業の社員の様子や職場の雰囲気や建物内など、できることならいろいろと観察しておきたいですね。
そして面接官はその企業の顔になります。
面接官がどんな人で応募者に対してどんな接し方で、面接の雰囲気はどんな感じなのかも入社を決める際のひとつの判断材料になります。
最近は面接官が応募者に対して高圧的な態度をとる圧迫面接も少なくなったと思います。
面接の時は緊張でまわりをみる余裕はないかもしれませんが、できるかぎり観察してみましょう。
採用後に確認したいこと
応募した企業から採用の返事をもらったら、ここからが本番です。
まずは入社の返事をする前に労働条件などはよく確認しておきましょう。
採用が決まった後は企業の採用担当者と話し合いの場を持ちます。
このときに採用担当者から労働条件の説明などがあると思いますが、ここで労働条件の内容が書かれている労働条件通知書などを書面でもらいましょう。
労働条件通知書を書面で渡さない企業は明らかにあやしいので、その場合はハローワークに相談した方がいいですね。
そして労働条件通知書をもらったら、求人票と内容を見くらべてみましょう。
労働条件通知書と求人票の内容に違いがあったら、採用担当者に質問してみるのです。
もしかしたらハローワークへ求人を出すために求人票の内容を偽っている場合もあります。
その返答で明らかにおかしいなと思ったときは内定辞退することも考えてみましょう。
労働条件通知書の内容はひとつひとつ、よく確認しましょう。
わからないことや疑問に思うことなどはそのままにせずに、どんなことでも採用担当者によく聞いておきたいですね。
そして重要なことはその場でメモ帳やノートに書いておいて、あとで見直せるようにしておくことも大事です。
ホワイト企業なら労働条件に関してウソはつかず、採用者から聞かれたことに対してこまかくていねいに教えてくれるはずです。
その時の採用担当者の態度もよく見ておきましょう。
ブラックな企業ほど話をはぐらかしたり説明があいまいな場合もありますので注意が必要です。
その場で入社する返事はしない
採用担当者と話し合いが終わったら、
これでよろしければ内定承諾書にサインしてください。
と言ってくると思います。
内定承諾書にサインをすれば「入社」ということになりますが、ここではちょっと待ちましょう。
話し合いの場ではまだよくわかっていない点もあります。
こうした重要な取り決めの時には、いったん家に帰って考える時間をつくりましょう。
特に問題のない好条件の企業だと思っても、一度環境を変えて冷静に考える時間をつくることをおすすめします。
そのときは、
一度家族とも話し合いたいので、内定承諾の返事は後日に連絡してもよろしいでしょうか?
とたずねてみましょう。
採用担当者も数日ほどの考える時間を許可してくれるはずです。
そして家に帰ってもう一度、労働条件などをよく見直して時間をかけて考えましょう。
家族や知人にも相談して入社するかどうかを考えた方がいいですね。
それで入社するという結論になったら、採用担当者に内定承諾する連絡を入れましょう。
もし辞退するときには、採用担当者に内定辞退の連絡を入れましょう。
入社後の対応のしかた
労働条件をよく確認して細心の注意を払って入社しても、実際にはたらいてみたら労働条件が守られていないことなどがあると思います。
入社して現場で働いてみないとわからないことってあるのですね。
例えば、
・求人票と違う仕事の内容だった。
・正社員と聞いて応募したのに、非正規雇用の形態だった。
・採用の直前に、求人票にはなかった勤務地を提示された。
・始業の30分前に出社するように言われた。
・「あり」となっていた雇用保険、社会保険に加入していない。
・労働条件の変更について、契約前に説明がなかった。
など。
こんなときは「ハローワーク求人ホットライン」に電話しましょう。
ハローワークで事実を確認の上、会社に対して是正指導してくれます。
平日だけでなく土日祝日も連絡を受け付けています(年末年始は休みです)。
求人の内容と違うという場合には連絡してみてください。
または労働条件相談「ほっとライン」に電話してみましょう。
こちらでも労働条件に関する相談に乗ってくれますよ。
そしてそんな会社にいたくないときには、会社で仕事をしながら転職活動を始めてみましょう。
どうしてもつらいときには退職してから転職活動をしてもかまいません。
つらい仕事や労働条件で無理をすると体をこわしてしまう可能性もありますので、無理はしないようにしたいですね。
ハローワークでのいい求人の見つけ方まとめ
ここまで説明してきましたが、ハローワークでまともな求人を見つけるには
・わからないことや疑問点は採用担当者にかならず聞くこと
・企業をネットで調べたり、よく観察すること
です。
ハローワークの求人には労働条件の悪い求人が多いのも事実です。
「ハローワークの求人はブラック企業ばかり」という人も多いですが、よく探せば中には労働条件が良い企業もあります。
そうしたホワイト企業は人気があるために応募者が殺到してすぐになくなってしまうか…
もしくは応募者に求める能力が高いために、採用者があらわれないという求人もあります。
しかし中にはホワイト企業に近い掘り出し物の求人もあります。
ハローワークの求人は「玉石混交」です。
言葉は悪いですが、石ころばかりの中にも「玉=宝石」がまじっていることもあるのですね。
それを探すには自分でよく調べたり、人の話をよく聞いて確認することが大事です。
そして企業は職場の雰囲気や考え方など入社してみないとわからないことも多いですが、これは入社してから考えてみましょう。
以上になりますが、ハローワークで求人を探すときの参考にしてください。
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