学校を卒業してから定職にはつかずに、パートやアルバイトで生活している方も多いです。
パートやアルバイトの仕事は、
・自分の好きな時間に働ける
・フリーターの方が気が楽だし仕事も比較的カンタン
という点がメリットになります。
しかしパートやアルバイトの仕事をしているフリーターのまま歳をとっていくと、その先はどうなるのか?
「10代」「20代」「30代」「40代以上」のフリーターの方もいますのが、それぞれ置かれている状況もだんだん変わってきます。
ここでは一般的な「10代~40代以上の年代別のフリーターの現状」を説明していきます。
厳密には35歳以上はフリーターとは言えないのですが、ここではフリーターとして説明していきます。
10代後半から20代前半のフリーター生活は楽しい!
中学や高校や大学・短大・専門学校などを卒業してからフリーターになる方もいます。
15~25歳の年齢なら、簡単にパートやアルバイトの仕事が見つかります。
パートやアルバイトは未経験でもできる仕事が多いですし、若い人を求める職場も多いので仕事の選択肢の幅も広いです。
職種にもよりますが25歳ぐらいまでは、パートやアルバイトで不採用になることは、それほど多くないと思います。
そしてこの年代は親が現役で働いているため、親と同居していれば住居費や食費などもそれほどかかりません。
一人暮らしをしていれば住居費や食費はかかりますが、ぜいたくをしなければバイトの収入だけで生活することもできます。
今はフリーターをしています。
とほかの人に説明しても、この年代なら変な目で見られることもそれほどないでしょう。
自分の好きなときに働くことができて、自分のやりたいことができる時間も多いので、自由で楽しいフリーター生活ができる時期です。
20代後半のフリーター生活はまだ楽しい
25歳を過ぎると自分と同じ年代の人は、高校や大学や大学院などを卒業して、ほとんどの人が社会に出てはたらく年代になります。
このぐらいになると、友達の間では「仕事」や「結婚」といったことが話題になってきます。
自分と友達を比較して将来のことを考えるようになって、
このままフリーターでいいのか?
と、あせり始める人も出てくるでしょう。
反対にまったくあせらない人もいると思います。
高校や大学を出て正社員として毎日会社で働いている友達は、結婚して家庭を持ったため、会う機会も減っていきます。
そのため休みの日はひとりで過ごすことも多くなります。
20代半ばぐらいなら正社員とフリーターの給料の額はそれほど差がないので安心するかもしれません。
しかし年齢を重ねるごとに徐々に正社員とフリーターの収入の差が開いていきます。
正社員として働いていれば年収も増えていき、厚生年金や社会保険でも優遇されるためフリーターとの待遇はかなり違います。
反対にパート・アルバイトの仕事では給料は増えません。
時給がほとんど上がらないため、フリーターが多くのお金を稼ぐためにはバイトの掛け持ちなどをして長時間働くしかありません。
しかし時間や体力にも限界がありますので、フリーターとして最大限に稼げる額もだいたい決まってきます。
年収で200万円ぐらい行けば多い方です。
30代のフリーター生活はどうなの?
30歳を越えたあたりから、今後の将来について考える方も多くなると思います。
特に「仕事」「お金」「結婚」などについて考えることが多くなります。
会社で正社員として働いている友人と会えば、仕事に関する話題が増えてきます。
友達と食事やお酒を飲みに行ったときに話をしても、正社員とフリーターでは仕事に対する考え方にギャップがうまれてくることもあります。
また家庭を持っている正社員の既婚者と、フリーターの独身では興味を持つ対象がちがってくるため話が合わなくなってきます。
友達は会社で出世していって自分の倍以上の収入をもらっている。
それなのにフリーターの自分は昔と変わらない単純作業や肉体労働で、年収は20代の頃とほとんど変わらない。
なんてこともあります。
そんな友達とそりが合わなくなってきて、徐々に会わなくなることもあるでしょう。
フリーターでも女性なら比較的簡単に結婚相手が見つかりますが、フリーター男性だと条件が厳しくなり結婚相手を見つけるのに苦労します。
30歳ぐらいから、
人前で「フリーターです」とは言いづらい。
と思い始めて、そのうち人と会うのためらうようになって出会いも減っていきます。
新しい出会いがあっても「今はフリーターをしています」といえば、特に男性の場合は相手の女性が交際するのをためらってしまいます。
それでうまくいかないこともあります。
そして30代で職歴なしの就職活動は苦労すると思います。
求人を見ると正社員の仕事はあるのですが、30代未経験で見つかる仕事は人気のない職種が多く、給料もそれほど高くなく仕事内容もきつい場合が多いです。
正社員として入社すれば、年下の上司から仕事を教わることもあります。
30代はまだ体が動きますが、それでも徐々に体力の衰えを感じるようになり、物覚えも悪くなってきます。
慣れない仕事を覚えたり、体力的にきつい仕事を続けることも大変になってきます。
40歳以上のフリーター生活は楽しい?
40歳以上でもパート・アルバイトの仕事で生活していくことはできます。
むしろ責任が重い正社員よりもパート・アルバイトの仕事の方が気楽でいいため、あえてフリーターを選んでいる方もいるでしょう。
しかしこのぐらいの年代から、自分の親も年老いてきて体の自由がきかなくなり、介護が必要になる場合もあります。
今まで親からの援助を当てにしていた人は、今度は逆に親からたよりにされる立場になります。
歳をとって体が動かなくなってきたから、あとは頼むよ。
こうなるとかなり追い詰められます。
お金に余裕があれば介護サービスを利用することができますが、お金に余裕がなければ親の面倒は自分で見なければいけません。
兄弟や親せきや配偶者などほかに協力者がいればまだ助かりますが、頼る人がいなければ親の介護は自分一人でするしかありません。
バイトをしながら親の介護をするのは大変ですし、収入が少なければ金銭面でも大きな負担になってきます。
30代以降になったら「親の介護」についても、真剣に考えておかないといけません。
40代になれば自立して経済的な基盤をしっかりつくっておきたいところです。
収入も貯蓄も少なく仕事も不安定となると、何かあったときに本当に大変です。
またこの年代になると、病気やケガなどのリスクも高くなります。
親だけでなく自分自身の体にガタが来ることもあります。
ヤバイ!腰を痛めちゃった。
ある日突然事故にあって大ケガをしたり病気が見つかって治療や入院が必要なときに、お金のたくわえがないと、その治療費が大きな負担になります。
ケガや病気で体が動かなくなってバイトの仕事ができなくなると収入もなくなってしまいます。
最悪の場合、お金のたくわえがなくなって住むところも失ってしまいます。
40代から未経験で正社員の仕事を見つけるのは本当に大変です。
バイトを見つけるにしても収入の低い仕事ばかりで生活レベルを上げることが難しくなります。
今後はギリギリの生活の中で、ぜいたくもできずに暮らしていくことになるかもしれません。
定年を迎えるころには体も思うように動かず、お金にも余裕はないため、10代20代の若いころとは違い不安もつきまとうでしょう。
中年以降の年代になると、はい上がるのがむずかしくなってくるのです。
フリーター生活は20代までにしておく
ここまで「ずっとフリーターで過ごした場合」の例をあげてみました。
しかし、すべてのフリーターがこうなるわけではありません。
中には親が裕福で生活費を援助してもらえたり、フリーターの生活でもいい仕事にめぐりあえて不満を持っていない人もいます。
さらに、
会社勤めなんてやりたくない。
と考えていて、フリーターでいたがる人もいるでしょう。
しかし長年フリーター生活を続けていることで低収入から抜け出せず、将来に不安を抱えている人も多いのです。
フリーター生活はある程度時間を自由に使えるし、気楽さを感じてそこから抜け出すことが惜しくなり、そのままズルズルと歳をとっていくことも多いです。
フリーター生活は25歳までにしましょう。
遅くても30歳になる前までには卒業して、将来のことを真剣に考えた方がいいです。
そうでないと中年以降の老後の生活は、特にお金の面でかなり苦労すると思います。
パートやアルバイトの仕事をどれだけ長くやっていても、自分の将来のためにはなりません。
フリーターの場合は、就職活動をして入社できる会社を見つけましょう。
正社員の仕事につくのであれば、就職支援サービスを積極的に利用してみてください。
そのほうが条件や待遇の良い就職先が見つけやすいです。
フリーター向けの就職支援サービスは下の記事にまとめてみましたので読んでみてください。
無料で利用できますので、就職活動をおこなうときは就職支援サービスもぜひ活用してみてください。
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