30分あればできる!転職活動の企業研究のやり方を説明します

「転職活動の時の企業研究は何をすればいいのか?よくわからない」という方もいると思います。

新卒採用の時に企業研究をやった方も多いと思いますが、それと同じやり方でいいのか迷いますよね。

ここでは転職活動で企業研究をやったほうがいい理由と、そのやり方をくわしく説明していきます。

転職活動の際の参考にしてください。

 

企業研究をやったほうがいい2つの理由

「企業研究は時間がないし、めんどくさいからやらない」という方もいますが…

転職活動で企業研究をやった方がいい理由は2つあります。

それは、

・自分に合う企業を見つけるため
・企業の採用選考に合格するため

です。

それぞれ説明していきます。

 

自分に合う企業を見つけるため

1つ目の理由は「自分に合う企業を見つけるため」です。

自分が希望する企業や業界や業種のことは知っておかないといけません。

具体的には「企業の基本情報」や「事業内容」から「給与」「採用人数」「仕事内容」などの採用情報など、

そして自分と企業の双方のマッチング度合いの分析です。

 

「転職に失敗した」と入社後に後悔しないためにも、事前によく調べておくことは重要です。

面接や採用時に採用担当者に疑問に思う点やわからない点を質問することもできますので、そのためにも企業研究はしておきましょう。

 

企業の採用選考に合格するため

もう1つは「企業の採用選考に合格するため」です。

主に志望動機を作成するための情報収集や、面接官からの質問に対して回答できるように準備することです。

特に「この企業で働きたい理由」「この企業で何をしたいのか」などの志望動機を明確にしておくことは、採用選考に合格するためには重要になってきます。

 

また「面接を受けに来た人が準備不足だと感じる時はどんな時ですか?」の質問を見てください。

出典:WORKPORT 面接を受けに来た人が準備不足だと感じる時はどんな時ですか?

多くの採用担当者が準備不足だと感じるのは「企業の理解ができていない時」(40%)と答えました。

特に、

・事業内容を理解していない
・職種のことしか理解していない
・代表者の名前が言えない
・ホームページを見ていない

という応募者が多いようです。

相手の企業のことを知っておかなければ、採用される確率も減ってしまいますよね。

やはり転職活動でも企業研究は大事なのです。

ここからは短時間でできる企業研究のやり方を紹介していきます。

 

30分でできる転職活動の企業研究のやり方

志望する企業に応募する前には、かならずその企業のことを調べておきましょう。

面接官
採用担当者

応募者は、ある程度の企業情報や求人情報は知っているはず

と、企業の採用担当者は思っています。

 

企業研究として必ずやっておきたいことは、

・求人情報の確認(仕事内容・募集条件など)
・志望する企業のホームページの確認

です。

求人情報や企業のホームページはかならず目を通しておきましょう。

 

求人情報の確認をする

求人情報はこまかなところまでよく見ておきましょう。

例えば転職サイト「リクナビネクスト」を見てみると、求人情報には、

仕事内容
募集要項
求めている人材
勤務地
給与
勤務時間
休日
待遇・福利厚生
企業概要
応募について

などが掲載されています。

 

これらの求人情報は、隅から隅までかならず見ておきましょう。

中には求人情報をあまり確認せずに応募したり面接に来る方もいますが、応募前に「自分の希望条件の企業」なのかどうか、よく確かめましょう。

求人情報に記載されている内容は最低限、おさえておきたいですね。

 

企業の公式ホームページを確認する

企業のホームページを見ておきましょう。

スマホやパソコンでGoogle(グーグル)の検索窓に企業名を入力して検索してみてください。

企業の公式のホームページは、検索ページの一番上にありますので、ひと通り全部読んでみましょう。

 

ここでは例として「サントリー」の企業研究をしてみます。

 

まずは「サントリー」の公式のホームページを一通り見て、どんな企業なのか知っておきましょう。

サントリーの公式のホームページの企業情報には「企業理念」「会社案内」「事業紹介」などがあります。

ここをよく見ておきましょう。

 

「財務情報」も載っていますが、売上収益や営業利益などの数字は覚える必要はありません。

応募者からすれば「今後の企業の成長・安定性」を知りたいところですが、財務情報の数字を見てもそれはわかりません。

将来のことは誰にもわかりませんので、企業の将来性は自分で予想するしかないです。

 

一般企業には「会社概要」が掲載されています。

ここには「代表取締役社長の名前」や「事業の目的」「取締役社長のメッセージ」「企業の商品(サービス)」「企業の業績」などが書かれています。

ちなみに現在のサントリーの代表取締役社長は新浪剛史(にいなみたけし)さんです。

企業の公式ホームページは一番の情報源になりますので、時間をかけてよく見ておきたいですね。

 

サントリーは大手企業なので、ホームページは見やすくできていますが、中小企業のホームページにはくわしい自社情報が載っていなかったり、情報が古かったり、ホームページがない企業もあります。

そんなときでも、できる限り情報は集めてみましょう。

 

主力商品を知っておく

企業がどんな商品やサービスで売り上げをあげているのかも知っておきましょう。

例えば、サントリーは飲料メーカーですので公式ホームページの「商品」を見ると、いろんな種類の飲料を製造・販売していることがわかります。

 

お茶やコーヒーなどのソフトドリンクや、ビールやウイスキーなどの酒類が主力商品ですね。

有名な商品としては、水は「サントリー天然水」、お茶は「伊右衛門」、コーヒーは「BOSS」、酒類は「モルツ」「金麦」「ストロングゼロ」「ウイスキー山崎」などがあります。

 

ここで主力商品の情報を調べてみましょう。

例えば「サントリー天然水 売上」とか「サントリー 伊右衛門 特徴」などをGoogleで検索してみます。

そして、商品に関する気になる記事があったら読んでみましょう。

サントリーは商品が多いので全部調べる必要はないですが、気になる商品があったら調べてみてください。

 

公式ホームページ以外の情報をチェックする

Googleで企業名を検索すれば、企業の公式ホームページ以外の情報も見ることができます。

特にサントリー公式ホームページ以外の、サントリーに関する記事があったらチェックしてみましょう。

すべての記事を見る必要はありませんが、気になったものをザっと見るぐらいでいいと思います。

 

Wikipedia(ウィキペディア)は企業情報がまとめてあります。

公式ホームページにはない情報が載っている場合があるので見ておきたいですね。

ちなみにサントリーのWikipediaはこちらです。

 

企業の業績を見たいときは「Suik」を利用してみましょう。

また「Twitter(ツイッター)」や「Instagram(インスタグラム)」などのSNSや、「YouTube(ユーチューブ)」で企業情報を発信している企業も多いです。

サントリーもツイッターやインスタグラムやYouTubeで情報を発信しています。

これらでも企業名で検索して簡単でいいのでチェックしておきましょう。

 

「業界名」で検索する

Googleで「業界名」で検索します。

例えば、サントリーは「飲料メーカー」ですので、Googleで「飲料メーカー」で検索してみましょう。

日本国内の飲料メーカーの名前や、飲料メーカーの現状や将来性や仕事内容などがわかります。

気になる記事があったら読んでみましょう。

 

「企業名」と「同業他社」で検索する

志望する企業の同業他社も調べておきましょう。

Googleで「企業名 同業他社」で検索します。

 

「サントリー 同業他社」で検索してみると、他の飲料メーカー「キリン」「アサヒ」「サッポロ」などが同業他社だとわかります。

そしてサントリーは業界内では売上3位の企業ということもわかります。

これらの同業他社の企業のホームページも軽く見ておきたいですね。

また同業他社と比較する記事も載っていますので、気になるものを見てみましょう。

 

「企業名」と「企業研究」で検索する

Googleで「企業名 企業研究」で検索します。

例えば「サントリー 企業研究」で検索すると、そのサントリーの企業研究の記事を見ることできます。

「業界名 企業研究」も検索してみてください。

 

企業研究の内容は主に新卒採用向けの情報が多いですが、中には企業情報がまとまっていて中途採用でも役に立つ記事があります。

そうした記事はよく読んでおきましょう。

 

企業のニュースを検索する

企業の最近のニュースを検索してみましょう。

公式ホームページに「ニュースリリース」を掲載している企業もありますが、それ以外のニュースもあるか見てみましょう。

 

日本経済新聞のサイトで「企業名」と「業界名」で検索して、最近のニュースを探してみます。

気になるニュースを選んで読んでみてください。

 

ここまではスマホやパソコンで調べることができます。

それほど時間はかかりませんので、最低限の企業情報は知っておきましょう。

 

時間があったらやっておきたい企業研究

ここから先は、時間があったらやっておきたい企業研究のやり方を紹介します。

 

志望する企業に行ってみる

志望先の企業に足を運んでみましょう。

例えば企業が運営しているお店などがあったら、入ってみて商品などを購入したり、サービスを試してみることをおすすめします。

サントリーならソフトドリンクなどを販売していますので、気になる商品があったらためしに飲んでみて感想などを考えてみましょう。

 

さらにサントリーは「工場見学」ができますし、「サントリー美術館」があります。

時間があったら、企業が開催している展示会やイベントを訪ねてみてもいいですね。

また本社を訪ねてみて、社員以外の人が入れるのだったら入ってみて企業の雰囲気を確かめてみたり、無料でもらえるパンフレットなどがあったら参考にもらっておきましょう。

 

中小企業の場合は、企業を訪ねてもあまり情報は得られないかもしれません。

それでも企業の建物や外観を見てみたり、働いている人の姿を見ることができれば、何か気がつくこともあると思います。

企業で面接があるときには、場所の確認もかねて出かけてみましょう。

会社説明会が開催されるときや職場見学ができるとは、必ず参加しておきたいですね。

 

Amazonで本や雑誌を検索する

Amazon(アマゾン)で本や雑誌を検索してみましょう。

「企業名」や「業界名」で検索してみてください。

企業や業界によっては、参考になりそうな本や雑誌が見つかります。

 

サントリーの場合は、

などの関連本がありますので、時間があったら読んでみてもいいですね。

 

転職者向けの口コミサイトを利用する

今は企業の口コミサイトも多数あり、それらを見ることで企業の平均年収や残業時間や職場の雰囲気などを知ることができます。

特に企業内の情報はブラックボックスで、入ってみないとわからないところもあります。

口コミサイトの情報も100%信用できるわけではないのですが、信ぴょう性が高い情報もあるため、入社するかどうかの判断材料にはなります。

 

転職向けの有名な口コミサイトは「転職会議」「OpenWork」「ライトハウス」などがあります。

口コミサイトはほかにもありますので、利用してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

新卒の就職活動と違い、転職活動では希望する業界・業種はある程度固まっていたり、職歴やスキル等でPRすることができます。

そのため、転職活動では企業研究の必要性をあまり感じなかったり、転職エージェントの担当者からの情報のみで判断する方も多いと思います。

また、企業研究に時間をかけたところで採用される確率が大きく上がるわけでもなく、その企業のすべてがわかるわけでもありません。

 

それでも転職活動の時には、希望する企業について、ある程度のことは調べておきましょう。

自分で企業情報をできる限り集めてよく考えたほうが、入社後のミスマッチを防ぐことにもつながります。

以上になりますが、転職活動の際の参考にしてください。

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「転職経験者のブログ」を書いている人

(やまよし おさむ)

東京のとある会社に勤務しています。
私自身もこれまで5度の転職経験がありますが、採用担当者の経験もあります。応募する側と採用する側の両方の経験がありますので、それを生かしてこのブログでは転職希望者に向けた情報を提供していきます。
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