転職活動のときは履歴書に志望動機を書いたり、面接で説明することもあります。
しかし「志望動機がまったく思いつかず、どうやって作成したらいいかわからない」という方もいますよね。
ここでは転職希望者向けの志望動機の作り方を説明していきます。
志望動機のつくり方
志望動機をつくる際には、例文を参考にして作成してみましょう。
おすすめはdodaの志望動機・志望理由の書き方です。
ここには職種別の志望動機の例文も載っています。
ただ例文をそのまま丸写しするのはやめておきましょう。
例文を参考にして自分で志望動機をつくることが大事です。
企業はマニュアルや先行事例にそって仕事を進めることが多いです。
それなら志望動機も例文サンプルを参考にして作成したほうがいいでしょう。
独自色を出すのはほんの少しでいいのです。
志望動機を自分のオリジナルで1からつくる必要はないのです。
企業の情報をあつめる
志望動機は志望する企業について語ることになります。
そのためには志望する企業のことをよく調べておかないといけません。
ですので企業の情報集めもやっておきましょう。
企業のことをよく知ることで志望動機もつくれるようになります。
企業情報の集め方としては以下の方法があります。
・ネットや本で調べる
・会社の商品やサービスを試してみる
・会社説明会に参加する
というやり方があります。
求人情報を見る
まずは求人情報をよく見てみましょう。
こまかなところまで見ないで応募する方もいますが、求人情報の内容は全部読んでおくことです。
そして求人には「こんな人を募集しています」など、企業が求める人物像が書いてある求人も見かけます。
その場合は、それを元に志望動機をつくってみてもいいですね。
また、ほかの応募者も企業が求める人物像を元に、同じような志望動機をつくってくると思います。
そんなときは、ほかの人とは違う志望動機をつくることを心がけましょう。
ネットや本で調べる
志望する企業をインターネットで検索してみましょう。
まずは企業の公式サイトやXやインスタなどのSNSをよく見て「どんな企業なのか?」をよく知っておきましょう。
この時に同業他社の公式サイトとも比較して、どういう点に両社の違いがあるのかを見ると相違点もよく分かります。
また、その企業や業界では最近どんなニュースがあったのか「ニュースの検索」もしてみましょう。
過去のニュースから情報を得ることもできます。
また口コミサイトに行って選考に関するアドバイスや口コミなども参考にしてください。
それ以外にネットや本で調べてほしいのは、その企業の「強み」や「歴史」です。
特にネットで企業の口コミや評判などを検索することはあっても、本屋へ行ってその企業や関連業界に関する本や雑誌など読む人は少ないと思います。
実はその中に良い情報が隠れていたりするのですね。
例えば、
「創業から現在までの企業の歴史」
「競合他社とはどんな関係なのか?」
「企業の主力となる商品やサービス」
「企業の将来の展望」
「企業の社長の話や生い立ち」
など、簡単でいいので調べてみましょう。
本や雑誌を読むなどして、いろんな情報を集めてみるのです。
こうした企業研究をすることで志望動機として書けそうなネタが見つかることがあります。
ほかの応募者と違う志望動機を書くためには、企業研究をしっかりやって独自の視点でつくることです。
具体的な例でいえば、

御社のことは企業研究をしているときに知りました。特に本に書かれていた〇〇に非常に興味を持ちまして独自に調べてみました。誠に勝手ながら〇〇をうまく改良すればより売り上げが上がるのでないかと考え、御社に興味を持ち応募しました。
といった感じでもいいですね。
中小企業の中には、公式ホームページやSNSもなく、企業情報がよくわからない企業もあります。
そんな時はほかの応募者も同じ条件ですので、わかる範囲で志望動機を作成してみましょう。
商品やサービスをためしてみる
志望する企業の商品やサービスなどを自分で手に取って使ってみるなどしてみましょう。
店頭に並んでいる商品があれば自分で購入してみる。
企業が提供しているサービスを自分で購入して試してみる。
そしてお店の雰囲気や店員の働き方などをチェックすることもできます。
特に売れ筋になっている主力の商品・サービスを見つけてその理由を考えてみたり、他社との違いをよく研究してみることもおすすめです。

そんなに時間や手間はかけられない。
と思ってあまりやらない方も多いですが…
実際に志望先の企業の店舗をたくさんめぐってそれぞれの特徴を研究して、社員が知らなかった点を導き出して内定をもらった方もいます。
企業の社員から見た感想と、お客様として利用したときの感想は、注目する点も違います。
お客様目線で見ていると、いろんな発見があると思います。
その中から志望動機として使えるものも出てくるのではないでしょうか。
具体的な例でいえば、

御社の製品を見に店頭に行ったところ、スタッフの方がわかりやすく説明してくれてとても対応がよく、笑顔で楽しそうに仕事をしているのが印象的でした。その時に対応してくださったスタッフの方のように、私もお客様が気に入る製品を提案できて笑顔で対応できる仕事がしたいと思いました。
上の例は簡単に書いたものなので、そのままコピペしないでくださいね。
でも文章を修正して自分の志望動機にする分には問題ありませんので参考にしてください。
会社説明会に参加する
転職活動では会社説明会を開催する企業があります。
会社説明会への参加が必須ではなくても、その企業の情報を集めるためには必ず参加して人事担当者の話を聞いておくことをおすすめします。
その企業で働いている人事担当者の説明ですから、そこでしか聞けない話も当然出てきます。
そうした重要な情報を聞き逃したら、内定から遠ざかってしまいますよね。
有益な情報を聞き逃さないためにも会社説明会には必ず出席するようにしましょう。
会社説明会に参加する目的は「志望動機などを書く内容を見つけるため」です。
ですので会社説明会前に企業のことはネットでなるべく調べておきたいですね。
その上で合同説明会でも企業ごとの個別の説明会でもいいので、知りたいことを社員の方に質問をしてみましょう。
NGになる志望動機
「志望動機を書こう」と思っても、どう書いていいか思い浮かばないこともありますよね。
志望動機は簡単に作れる人には作れますが、そうでない人にとってはけっこうむずかしい項目です。
その理由は2つあります。
それは、
・ほかの応募者と内容がかぶる
という点です。
それを説明していきましょう。
本音を伝えても面接官は受け入れてくれない
本当の志望動機はこんな感じの方が多いと思います。

御社の求人を見たら給料はそこそこいいし、休日も多いし、そのほかの待遇も悪くない。それに自分でもできそうな仕事だから応募しました。
しかしそれを面接官に伝えると、

給料が良くて休日も多くて待遇もいい企業はほかにもありますよね。また同じ業務内容の企業はほかにもあります。
と返されてしまい、受け入れてもらえません。
ほかにも、

御社のスキルを学ぶため、自分を成長させるために応募しました。
といえば、

何でウチの企業があなたを成長させないといけないんですか?
と言われ、

御社は経営が安定しているから。将来性があるからです。
といえば、

経営が安定しているとか将来性があるとか、どこでそんなことがわかるのですか?
と反論され、

御社の経営理念に魅力を感じました。
と言えば、

そういう志望動機を語る応募者はこれまでたくさん見てきました。
と言われ、

仕事がラクそうだし、なんとなく御社に決めました。
と直球勝負に出れば、

アンタ、やる気ねえだろ!
と門前払いを食らいます。
ほかにも「長く勤めたい」「家から近いから」「企業が有名だから」「仕事が楽しそう」などの理由がありますが…
このように本音を語ったり、小手先の志望動機では簡単にあしらわれる可能性があります。
パートやアルバイトの求人に応募するときの志望動機なら、上の例でも通るかもしれません。
しかし正社員で応募するときの志望動機としては不十分だと思われてしまいます。
そういった意味でも、志望動機はけっこう難易度が高い項目でもあるのです。
ほかの応募者と志望動機がかぶる
志望動機の例文は、転職の対策本やネット上にもたくさんあります。
自分で志望動機を考えるのがめんどくさくて、例文をそのまま履歴書に丸写ししてしまう方もいると思いますが、それはやめておきましょう。
面接官はたくさんの履歴書や職務経歴書を見ます。
応募者がたくさんいれば志望動機の内容も似たようなものも多くなりますので、

あれ?この文面はどこかで見たことがある。
という感想を持つかもしれません。
本やネットからそのまま丸写しした例文を、ほかの応募者が使っていることも十分考えられます。

志望動機はスゴい立派だけど、他企業でも使えそうな文章にも見える。
と思われたら印象もよくないですよね。
例文を参考にしながら自分なりの文章を作るのはOKですが。
また口コミサイトに書いてある、本当か嘘かわからないことを志望動機として使うのはリスクが高いのでやめておきましょう。
ほかにも「当社を選んだ志望理由を教えてもらえますか?」という面接官の問いに対して、

御社の経営理念に魅力を感じました。
と答える方もいらっしゃいます。
企業のホームページに経営理念は書かれていますので、「とりあえずそれを言っておけばOKかな?」と思うかもしれません。
ただ簡単に思いつく回答というのは、ほかの応募者も同じです。
「御社の経営理念に魅力を感じました」と答えると…

またその答えか、たくさんの応募者から同じ答えを何度も聞いたよ。それ以上のことは深くは考えていないんだな。
と心の中で思っているはずです。
志望動機は誰でも似たり寄ったりの回答になってしまい、有利にならないこともあります。
ほかの応募者と志望動機がかぶってしまうのは仕方がないのですが、それでも自分で文章を考えて書くようにしましょう。
その方が面接で回答を求められたときも、しっかり答えることができますよね。
まとめ
志望動機は本音と建前の理由をどちらにしようか迷うときもあります。
もちろん企業研究を入念にやって「よく調べてきているなあ」と思う回答は、建前でも評価は高くなります。
または、自分が思っている本音の志望動機をそのまま伝えることも間違いではありません。
他人が作ったものではボロが出ますし、どの企業にも当てはまるような志望動機には魅力を感じません。
結局は自分の説明の仕方次第ですので、自分の志望動機をつくってみてください。
以上になりますが、志望動機を作成するときに参考にしてください。
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