転職活動をしてみたら「給料が下がってしまった」という方もいると思います。
それでも「転職先の企業には満足している」という方も多いと思います。
転職先に求めるものは人それぞれ違いますが、給料や年収が下がったとしても「前職よりはOK」と思うこともあります。
それはどういうときなのか?説明していきます。
転職活動の際の参考にしてください。
給料が下がっても転職したいと思う理由
給料が下がってしまってでも転職したいと思う理由はいくつかあります。
それは、
・自分の体調管理を一番に考えたい
・仕事のスキルを磨くため
などがあります。
それぞれ説明していきましょう。
仕事の負担を減らしたい
給料が高い方がもちろんいいのですが、給料を最優先にして転職先を選ぶと仕事が苦痛になってくることもあります。
仕事が激務で大変だったり、プレッシャーもあって精神的についていけないときには、やめたくなるときもありますよね。
そのほかにも仕事の量が多くて、夜遅くまで残業したり休日に仕事をして十分に休むことができなかったり。
会社での拘束時間が多いとか、通勤時間が長くてつらくて疲労がたまるなどの理由もあります。
それに収入に多少の余裕があれば、仕事を減らして家族との時間を増やしたいという人もいます。
それで給料が下がってでも、他社に転職したいと思うときはありますよね。
自分の体調管理を一番に考えたい
これは仕事が激務ともつながりがありますが、仕事が大変でつらいのに加えて休みもろくに取れず体調を悪くしてしまうこともあります。
ほかにもパワハラなどの職場の人間関係で精神的にまいってしまって転職を考える方も多いです。
こうしたときには給料などお金の優先順位を低くしてでも転職したいと思ってしまいます。
どの仕事についてもそうですが、自分の体が一番大事です。
体をこわしてしまったら会社も責任を取ってくれないですし、体が治らなかったら今後の仕事にも影響してしまいます。
病気になったりケガをしてしまったら、仕事の質も下がってしまいますし、病気やケガと一生付き合っていく可能性もあります。
自分の身は自分で守るしかありません。
つらいときには仕事の量を減らしてもらったり、人間関係がイヤになったときには部署の移動や転職を考えてみることも大事です。
日本人は我慢や忍耐をすることを学校で教えられますが、それも限度があります。
耐え続けることが常に一番いいやり方ではないのです。
お金は働いていれば何とかなりますが、体をこわしてからでは遅いのです。
会社員は自分のからだを一番に考えて、どうしたらいいのかをその都度よく考えて行動した方がいいのですね。
仕事のスキルを磨くため
仕事のスキルをつけるためにあえて給料が低い企業へ転職することもあります。
「今の職場では仕事のスキルが身につかない」とか「ほかにやってみたい仕事がある」と思ったときなどがあります。
そのときは給料が下がる転職もありだと思います。
転職してからスキルを身につけて実績が出せれば、それでより給料や待遇の良い企業へ転職することもできます。
または今後の実績次第で昇給や昇進して給料が大きく上がる企業であれば、入社当初の給料は低くても問題ないと思える企業もあります。
私の知り合いにも30代で課長クラスから転職して役職が係長になったけど、40歳で課長補佐に昇進して年収が前職よりアップした人がいました。
今後の将来設計を考えて年収が低くても今後採算が取れそうな転職というのはあります。
賃金が増えた人・減った人はどのくらいいるのか?
下の表は厚生労働省が調査した、令和2年(2020年)の転職者の賃金の変化の割合です。
転職して賃金が「増加した」が39.0%
転職して賃金が「変わらない」が20.2%
転職して賃金が「減少した」が40.1%
です。
性別でみると、賃金が「増加した」割合は女性(41.0%)のほうが多く、賃金が「減少した」割合は男性(41.2%)のほうが多いです。
年齢別でみると、賃金が「増加した」割合が高い年齢は20~50歳で、ほぼ40%を超えています。
逆に、賃金が「減少した」割合が高くなるのは50歳以降で急に増えています。
また正社員のほうが賃金が「増加した」割合が高く、正社員以外のほうが賃金が「減少した」割合が高くなっています。
増加した | 変わらない | 減少した | |
平均 | 39.0% | 20.2% | 40.1% |
男 | 37.5% | 20.9% | 41.2% |
女 | 41.0% | 19.2% | 38.6% |
15~19歳 | 8.8% | 4.1% | 86.0% |
20~24歳 | 46.5% | 18.1% | 33.2% |
25~29歳 | 46.3% | 20.1% | 33.0% |
30~34歳 | 48.6% | 18.4% | 32.8% |
35~39歳 | 40.6% | 20.5% | 37.7% |
40~44歳 | 41.7% | 20.7% | 37.4% |
45~49歳 | 39.7% | 27.5% | 32.5% |
50~54歳 | 27.0% | 19.1% | 53.2% |
55~59歳 | 32.1% | 16.5% | 49.9% |
60~64歳 | 14.6% | 24.0% | 61.2% |
65歳以上 | 18.7% | 12.3% | 69.0% |
正社員 | 41.1% | 21.3% | 36.9% |
正社員以外 | 32.3% | 15.4% | 52.0% |
出典:厚生労働省 令和2年転職者実態調査の概況 直前の勤め先及び現在の勤め先の状況
転職は給料がすべてではない
そのほかにも転勤の辞令を受けたけど、家族と離れるのがいやなので、仕方なく給料が低い企業へ転職することもあるでしょう。
または地方の実家へ戻って転職先を探したら、給料が低い会社しか見つからない場合もあります。
給料が下がってもほかの条件が満たされれば満足できる転職は人それぞれあると思います。
今はワークライフバランスを重視して企業で働く以外の時間を重視する方も多くなりました。
何を優先するかは人それぞれですし、お金がすべてではありません。
総合的に見て自分が満足できる転職先を探したいですね。
以上になりますが、転職活動の際の参考にしてください。
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