転職活動の時は「内定保留」をしたくなる場面が出てきます。
例えば、
「第2志望の企業から内定が出て、承諾するか辞退するかの返事をしないといけない状況だけど…
第1志望の企業から選考の結果がまだ届いていないため、第2志望の企業への返事は少し待ってほしい」
ということもありますよね。
内定保留とは、内定を承諾するか辞退するかの返事を少しの間、待ってほしいということですが…
そんなことは可能なのか?説明します。
内定保留はむずかしい
最初に結論から申し上げますと、内定保留はむずかしいです。
例えば、第2志望の企業に対して正直に、

現在は他社の選考も進んでおりまして、その結果を見て判断させていただけないでしょうか?
ということはできます。
それに対して、

(応募者は第1志望の企業の結果待ちをしている状況で、ウチの会社は2番手以降だな。)
というのは採用担当者もわかります。
また、

今は、本命の第1志望の企業からの結果待ちなので返事は保留にしたいのですが…
とハッキリ言えば、企業の採用担当者も不愉快な気持ちになるでしょう。
そのため内定保留は認めてくれなかったり、下手をすると内定取り消しになってしまうこともあります。
仮に内定を認めてくれたとしても、入社後に気まずい空気になってしまうこともあるでしょう。
この辺は内定保留のむずかしいところです。
できるかぎり、こうした状況はつくらないようにした方が得策です。
内定保留を認めてくれる企業はある
それに対して、内定保留を認めてくれる企業の採用担当者はいます。
例えば、

現在は他社の選考も進んでおりまして、その結果を見て判断させていただけないでしょうか?

わかりました。では〇月〇日までにご連絡ください。
と返事をしばらく待ってくれる方もいます。
ただ内定保留を認めてくれるのかどうかは、採用担当者に伝えてみないとわかりません。
認めてくれる採用担当者に当たるといいのですが、このへんは賭けになります。
採用担当者の性格や雰囲気を見て「内定保留してくれそう」だと思ったときには、思い切って伝えてみるのもいいかもしれません。
その時は思いっきり下手に出るなど作戦を考えておいた方がいいですね。
このように内定保留を申し出たときの企業の反応はそれぞれ違います。
こんなときはどうしたらいいのか?
内定の返事の期限を確認する
まずは「家族に相談する」という理由で、「内定の返事をいつまで待ってもらえるのか?」を確認しましょう。
言い方としては、

内定のお返事をありがとうございます。一度、家族(妻や夫や親)と相談して、自分でも良く考えてみたいと思います。内定に対するお返事は1週間ほどお時間をいただけないでしょうか?
と聞いてみましょう。
これで返事の期限はいつまでなのか確認しておきます。
本来は内定保留の期限は企業側が決めることが多いです。
しかし応募者側から「1週間」と期限を要望を出した方が、その期間を認めてもらえることが多いと思います。
それで

1週間はちょっと長いね。5日以内に返事をください。
と採用担当者がしぶった場合には、

今は家族が旅行中でして、もうしばらく待っていただけないでしょうか?

実は今、仕事が立て込んでいて忙しいため、申し訳ありませんが1週間ほど考える猶予をいただけないでしょうか?
と期限をのばしてくれるように交渉することもできます。
しかし長く期限をのばすと怪しまれるので気をつけましょう。
内定保留してくれる期間は企業によって違いますが、だいたい3日から1週間ほど。
長くても2週間以内です。
ただ内定保留を認めてくれた企業でも保留中に考えが変わってしまい、応募者に出した内定を取り消してしまう場合もあります。
そういうリスクもあることを覚悟しておきましょう。
ただ内定保留を認めたのに、約束した期日前に内定取消をするような企業は信用が置けない場合もあります。
そういう企業には入らない方がいいのかもしれません。
第1志望の企業へ結果の催促をする
第1志望の企業の最終面接を受けたあと、結果の連絡がなかなか来ないときには、

ただ今、他社から内定をいただいており、その回答を〇日までにするように言われております。合否の連絡はお早めにいただけますでしょうか。
という感じで、第1志望の企業に連絡して結果の返事を催促してもいいですね。
その後、第1志望の企業から内定の返事が来たら、第1志望の企業の内定承諾します。
そして内定承諾は口頭だけでなく、内定承諾書などを書面でもらいましょう。
確実に入社できることを確認しておきたいですね。
そして第2志望の企業には内定辞退の連絡を入れます。
こんな感じですすめてみてはいかがでしょうか。
以上になりますが、転職活動で内定保留するときの参考にしてください。
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