内定から入社までの期間は2~3ヶ月ほど待ってもらうことはできる?

転職活動をして企業から内定をもらった後に退職して、しばらく無職の期間を置いてから転職先に入社したいという方もいます。

本来であれば退職した後はすぐに転職先に入社した方がいいのですが、事情があって入社日を先延ばしにしたいという場合もありますよね。

しかし入社日を先延ばしにすると「やる気がないのでは?」と思われてしまいそうで言いづらいと思います。

そんな時はどうしたらいいのか?説明していきます。

 

退職する際の流れ

基本的に会社を退職する際は下のような流れになります。

1.転職活動をおこなって志望する企業から内定をもらう
2.現職の上司に退職を申し出て退職日を決める
3.仕事の引き継ぎや有給休暇の消化をする
4.退職日に会社を退職する
5.転職先へ入社する

という感じです。

本来であれば上の4と5の間は、例えば月末の9月30日に退職して翌日の10月1日に入社するのが理想的です。

もしくは退職日から1週間ぐらい余裕を持たせてから入社ということもあるでしょう。

しかし退職してから次の入社までは、しばらく間を置きたいということもありますよね。

家庭の事情でやることがあるとか、ちょっとゆっくりしたいなど理由はいろいろあると思います。

 

入社日の交渉のしかた

内定が決まった後は転職先の採用担当者と入社日を決めることになります。

入社日は現職の上司に退職することを伝えて退職日が決まってからいつにするか決めることになります。

退職日が決まったら転職先の採用担当者に、

応募者
応募者

勤めている会社の退職日は9月30日になります。

と退職日を伝えると、

面接官
採用担当者

それなら入社日は10月1日でよろしいですか?

と入社日を指定してくることもあります。

だいたい退職日からあまり間を置かずに入社になることが多いです。

入社日を交渉することもできますが、理由によってはちょっと不満を持たれるかもしれません。

入社日を後ろにずらすためには、それなりの理由が必要です。

 

入社日を先延ばしする理由

入社日を先延ばしするためには、

・引っ越しをするため
・家族の介護などでやることがある

などの理由が多いと思います。

私が知っている例では「勤務先が遠くなったために引っ越しをしたい」とか、「親など親族が入院するためにそのつきそいで入社日を1~2週間遅らせたい」ということがありました。

こうした理由があれば、企業側も入社日を遅らせてくれると思います。

少し理解がある企業なら「これまで仕事がいそがしく家族や子供との時間を取れなかったので少し休みが欲しい」でも認めてくれると思います。

「旅行に行きたい」とか「しばらく休みたい」という理由はその時の企業の担当者によって判断が分かれると思います。

内定取消にはならないですが、「それはちょっとムリですね」と受け入れてもらえないこともあるのではないでしょうか。

 

退職日と入社日の間は空けない方がいい

退職日と入社日の間はなるべく空けないようにしましょう。

1日でも空いていると、年金や社会保険の手続きが必要になってきます。

さらに1日空いただけでも1か月分の年金や社会保険を支払うことになります。

合計で約3万円ほどの出費になってしまいますので、退職日と入社日の間は空けないことがベストです。

 

希望する入社日を伝える

企業側も中途採用には即戦力を求めていることが多いので「すぐに入社してほしい」と言ってくることもあります。

退職予定者がいるため早く仕事の引き継ぎをしてほしいという場合もあるでしょう。

企業側の方が立場が上というわけではないので、無理なときは相手の要望に合わせる必要はありません。

自分が希望する入社日もしっかり担当者に伝えてみましょう。

その際に譲歩できるところは譲歩して、譲れないところはハッキリと言いましょう。

企業にもよりますが、交渉によって1~2週間程度なら入社日を後ろにずらすこともできると思います。

ただ担当者が不満そうに思っている時には譲歩して相手の要望を聞き入れた方がいい場合もあります。

また一度決めた入社日を後ろにずらそうとすると不満を持たれることもありますので、最初の交渉の際によく考えておきたいですね。

 

無職の期間にリフレッシュはできる

基本的に退職後に「旅行に行きたい」とか「自分の好きなことをやりたい」というときは有給休暇の消化期間を使って予定を立てましょう。

退職してからしばらく無職でいる期間をつくって自分の好きなことをすることもできます。

しかし無職の期間が1カ月以上など長くなると職歴に間が空いてしまいます。

今後の転職で説明するのが面倒になりますので、あまり長い期間をあけない方がいいですね。

 

例として、私の知り合いは5月中に転職先から内定をもらって6月30日が最後の出社日となって退職。

7月の1ヶ月すべてと8月の数日を有給休暇の消化に使って8月の上旬あたりが本当の退職日。

転職先から「出勤は9月1日からでいいですよ」と言われたので、8月も休んで9月1日に初出勤という人もいました。

本当はそのぐらい余裕を持たせてくれる方がうれしいときもありますが、転職する際にあまり間をあけると収入がなくなってしまうのが一番のデメリットですね。

多少の間をあけると年金や健康保険などの手続きが面倒ですが、これはそれほど大きな問題ではないです。

転職する際に間をあけずに入社するのは「働かないとお金がもらえない」という点が大きいと思います。

また退職日から入社日まで間が空いたときには、リフレッシュ休暇だと思って存分に楽しみましょう。

旅行など会社勤めの時にはなかなかできないことをやってみてもいいですね。

長期の休み期間があると何をしたらいいかわからなくて、休みをもてあましてしまうこともあります。

でも会社員にはそんな機会はあまりないので事前に予定を立てて楽しんでください。

以上になりますが、転職活動の際の参考にしてください。

「転職経験者のブログ」を書いている人

(やまよし おさむ)
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東京のとある企業で人事担当の仕事をしております。
応募者の面接担当を受け持つこともありますが、私自身もこれまで3度の転職経験があります。
応募する側と採用する側の両方の経験がありますので、それを生かしてこのブログでは転職希望者に向けた情報を提供していきます。

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