会社を退職するときに、お世話になった職場の上司や同僚に「菓子折り」を置いていく習慣があります。
「お菓子をみなさんで召し上がってください」と、退職した人が書き置きとお菓子が置いていったりしますよね。
みなさんは退職するときはどうしていますか?
正社員や派遣社員・契約社員のほかに、パート・アルバイトでも退職時に菓子折りを置いていく方がいます。
しかし中には、
「退職するときはかならず菓子折りを置いていかないといけないの?」
「退職時に菓子折りを渡したいけど、菓子折りの選び方や渡すタイミングがわからない」
と疑問を持つ方もいると思います。
ここでは「退職時の菓子折りを置いていく際のマナー」を紹介します。
退職時にお菓子を配らないことも多い
退職するときに菓子折りは必要なのでしょうか?
そのような決まりがあるわけでもないけど、「みんなやっているから自分もやっている」という方も多いと思います。
実際のところ、退職時にお世話になった職場の人たちにお菓子をくばらずに退職したらどうなるのかと言うと?
何も起こりません。
退職するときに菓子折りを渡さなくても、なにも影響はありません。
お菓子などは誰もあてにしていないのですね。
お菓子を配らなかったために、退職後に電話がかかってきて「お菓子がなかったよ」と、文句を言われる事はありませんし、新しい職場先まで嫌がらせを受ける事もないです。
お菓子を置いていく事は義務ではないので、自分で「そんなことは必要ない」と思えばやらなくていいのです。
会社を退職した時点で、これまで毎日いっしょに仕事をしていた職場の人とは、もう会うことはないと思います。
街中ですれ違うことがあるかもしれませんが、よほど仲のいい人や退職後も仕事で会う機会がある人以外は、今後の人生で接点はないと思います。
職場の人たちからすれば、会社をやめていった人に対しての関心は薄れていきますし、退職してからの数日後には、もう話題にも上がらないでしょう。
「〇〇さんは辞めていくときに菓子折りを置いて行かなかったね」なんて話をすることもありません。
寂しい話ですが、みんな辞めていった人の事はきれいに忘れてしまいます。
そしてこれは義務でもないですので、会社を辞める時に菓子折りを置いて行かなくても特に問題はないのですね。
退職時に渡す菓子折りの選び方
実際に菓子折りを置いて行かずに会社を辞める人はたくさんいます。
短い期間でやめた人だけでなく、長期間勤めていた人でも正社員や派遣社員やパート・アルバイト問わず、そういう人は多いです。
そんなマナーがあることを知らない人もいるでしょうし、そもそも「退職時にお菓子を渡す必要はない」と考えてやらない人もいるでしょう。
それはそれでいいのです。
でもこれまでお世話になった人たちへの感謝の意を込めて、最後は職場の方に菓子折りを渡したいと言う方もいるでしょう。
ここから先は菓子折りの選び方や渡すときのタイミングなど説明していきます。
菓子折りを選ぶときの注意点は3つあります。
・お菓子がひとつずつ包装されている
・賞味期限を確認する
・人気のあるお菓子を選ぶ
と言う点です。
菓子折りを買うときは、デパ地下のお土産コーナーへ行ってみましょう。
デパ地下にいろんな種類のお菓子が売っています。
お菓子を選ぶときは、お菓子が1つずつ袋に包装されていて、詰め合わせで売っているものにしましょう。
お菓子が包装されておらず、むき出しの状態になっているものは手渡ししづらくなります。
それに放置されたまま時間がたつと、誰も手に取らなくなりますので個別包装されているお菓子がおすすめです。
またお菓子の賞味期限も確認しておきましょう。
お菓子を渡してすぐに食べてくれるのなら問題ないのですが、いつ食べてくれるのかわからないときは、なるべく日持ちするお菓子を選んだほうがいいですね。
そして自分の好きなお菓子やめずらしいものよりは「そのお店で人気のあるお菓子」を選んだほうが無難です。
「においが強いもの」「辛いもの」「独特の味がするもの」などは、食べてくれる人も少なくなります。
そうしたものよりも人気のあるお菓子を選んだ方が食べてくれる人も多くなりますし、食べ残しも少なくなります。
こうした点に気をつけてお菓子を選んでみましょう。
おすすめの菓子折りは?
デパ地下やコンビニなどでも箱菓子が売っていますが、ネットでも買うことができます。
お菓子の種類は「クッキー」「チョコレート」「ケーキ」「バウムクーヘン」などの個別包装の箱入りがおすすめです。
菓子折りの金額はだいたい1000~5000円ぐらいのものでいいと思います。
もちろんそれ以上の値段の高いものを選んでもかまいません。
またお菓子を渡す人数と箱の中身のお菓子の数が合うようにして、不足分がないようにしましょう。
面倒なときはお菓子の個数が多いものを選んでもいいですね。
退職時の菓子折りは、箱を開けて中身を取りやすいようにしておくため、のし紙はいりません。
そして菓子折りには自分の名前と簡単なメッセージをそえておきましょう。
「今日までお世話になり、ありがとうございました。お菓子はみなさんで召し上がってください」
といった簡単なメッセージ書いた紙を添えておけばOKです。
お菓子は全員平等に渡す
自分が働いている部署や職場内に30人以上のたくさんの人がいると、全員に菓子折りを渡すのもお金がかかるし大変ですよね。
そんな時は一緒に仕事をしていた仲間だけにするか、お世話になった人だけに渡すようにするなど人数をしぼることも大事です。
同じ部署内の人でも、日頃ほとんど接点のない人から菓子折りをもらうのは気が引けると思います。
そんなときは仲間内だけに配るようにしましょう。
また同じ職場内でも上司と仲が良かった人にだけ菓子折りを渡して、あまり仲が良くなかった人には値段の安いものとか渡さないなどの差をつけるのも違和感があります。
そんなことが後で発覚すると「そういう人だったのか」とガッカリしてしまいます。
配る人全員に同じものを平等に配った方があと腐れがないです。
菓子折りを配る人数を数えて、もらえない人が出ないようにお菓子の数も考えておきましょう。
菓子折りを渡すタイミング
職場の仲間に菓子折りを渡すのは「最後の出勤日」に渡します。
おそらく朝礼で上司から「今日で〇〇さんが最後の出社になります」という紹介があると思います。
そのときに最後のお別れのあいさつをして、菓子折りを持ってきたことを伝えましょう。
「いろいろお世話になりました。菓子折りを持ってきましたので皆さんで召し上がってください」
でいいと思います。
そのあとは上司に菓子折りを渡して中身を配るのをお任せするか、もしくは休憩室や共有スペースなどのみんなが集まる場所の机の上にメッセージを添えて置いておいてもいいですね。
または、お昼休みの時間か退社する間際の時間に一人ずつ簡単にお別れのあいさつをしてお菓子を配るという方法もあります。
どういうやり方がいいのかは職場によって違いますので、やりやすい方法を選んでみてはいかがでしょうか。
退職するときはあいさつだけで済ましてもいいのですが、これまでお世話になった気持ちとして菓子折りを置いて行ってもいいと思います。
会社を退職する際の参考にしてください。
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