退職後の転職活動で早期に転職先を見つける理想的なシナリオ

在職中に転職活動をする方が多いですが、何らかの理由で、退職後に転職活動する方もいますよね。

しかし退職後の転職活動は計画的にやらないとうまくいかないことがあります。

例えば、退職後にほっと一息ついたまま、転職活動を始めるのが遅くなってしまったり…

退職後の転職活動は「時間勝負」なところがあります。

ここでは理想的な退職後の転職活動のスケジュールを説明していきます。

転職活動をおこなう方は参考にしてください。

 

退職後の転職活動のシナリオ

退職後の転職活動はこのように進めてみましょう。

・有給休暇日数とお金をためておく
・有給休暇中に転職活動をおこなう
・失業保険の申請をする
・再就職手当を目標にする

という点です。

それぞれ説明していきます。

 

有給休暇日数とお金をためておく

在職中は有給休暇日数をためておきましょう。

有給休暇の最大保有日数は35日ですが、それほどの日数でなくても、なるべく有給休暇はためておく。

そして退職するときに有給休暇を全部使ってしまうのです。

転職活動の面接で有給休暇を使うことがあります。

しかし、その時は半休にするなど、有給をあまり使わない工夫をしておきたいですね。

有給休暇については就業規則を読んだり、上司や同僚に聞くなどして調べておくこともお忘れなく。

 

また在職中にお金をためておきましょう。

退職すると給料は入ってこなくなり、収入はゼロになります。

しかし生活費は必要ですし、税金や保険料などは払わないといけません。

「月にいくら必要になるのか?」を計算して、最低でも3カ月は無給でも暮らしていけるお金はためておきたいですね。

 

有給休暇中に転職活動をおこなう

有給休暇とお金の準備が整ったら、退職する決意を固めます。

そして上司に退職することを伝えて退職日を決めましょう。

仕事の引き継ぎが終われば、あとは退職日まで有給休暇をすべて消化します。

この有給休暇中に全力を上げて転職活動に取り組みましょう。

有給休暇を消化している間の賃金は会社から支払われます。

また有給休暇の期間に入れば、もう会社に行く必要はありません。

履歴書を書いたり複数の会社に応募して面接をするなど毎日、転職活動ができます。

有給休暇が1か月ほどの期間があれば、その間に転職先を見つけることも可能です。

できる限り有給期間中に転職活動を進めてしまいましょう。

そして失業保険や再就職手当などは当てにせずに転職先を見つけるのが理想です。

 

失業保険の申請をする

転職活動が長引きそうなときは、失業保険の申請をしておきましょう。

退職日が過ぎて、1週間ほどで会社から離職票が届きます。

2週間たっても離職票が届かないときは、会社に連絡して郵送してくれるように申し込みます。

そして離職票を受け取ったら、すぐに最寄りのハローワークへ行って提出します。

離職票をはやく提出した方が失業手当もはやく支給されます。

失業保険の申請の際に、離職票以外にも必要なもちものがあります。

それは

・離職票
・個人番号確認書類(マイナンバーカードなど)
・身元確認書類(運転免許証など)
・写真2枚
・キャッシュカード

です。

失業保険の申請の際のくわしい内容は「雇用保険の具体的な手続き」をごらんください。

 

再就職手当を目標にする

会社を自己都合で退職した場合、失業保険の基本手当の受給には1か月の給付制限期間があります。

それに加えて7日間の待期期間やそのほかの期間を含めると、退職日から最初の基本手当の受給までには2か月ほどの期間があきます。

参考にこちらの記事もごらんください(自己都合退職した時の失業保険の振込日はいつになるのか?

 

仮に有給休暇が1か月あったとして、そのあとの退職日から基本手当の受給日までに2か月あったとすると…

合計で3か月あります。

3か月あれば、転職先が決まっている方も多いと思います。

それでも決まらないときには再就職手当を目標にしましょう。

再就職手当については、ハローワークの就職促進給付の「再就職手当について」をごらんください。

また同ページの「再就職手当のご案内(PDF:601KB)」もしっかり読んでおきたいですね。

わからない点があったら、ハローワークの職員に聞いてみてください。

就職先が早く見つかれば、その分だけ再就職手当の金額が上がります。

就職活動の力を入れて、できるだけ早めに再就職先を見つけましょう。

 

早く転職先を見つけたほうが金銭面で有利になる

有給休暇を消化している期間は、ボーナス期間です。

このときにできるかぎり、転職活動を進めてしまいましょう。

それで転職先が決まらないときは、約2か月ほど自費で生活費をまかなって転職活動を進めていきます。

その後、失業保険が支給されますが、失業保険に頼りすぎるのはよくありません。

失業保険の基本手当は、会社に勤めていた時の給料ほどの金額は出ませんから。

再就職手当を目標にして、なるべく早く再就職先を見つけたほうが得策です。

1日でも早く再就職先を見つければ、そのぶんだけ翌月に給料が入ってきます。

 

「失業保険の支給額を全部もらってから本気を出す!」という方がいますが、

それは問題を先送りにしているだけで、将来の自分への負担を増やしているだけです。

退職後の転職活動はとにかく、時間を無駄にしないこと。

転職活動に時間を使ってはやく転職先の会社を見つけたいですね。

また退職後の転職活動については、下の記事も参考にしてください。

退職してからの転職活動は8つのデメリットに気をつけて

以上になりますが、転職活動の際の参考にしてください。

「転職経験者のブログ」を書いている人

(やまよし おさむ)

東京のとある会社に勤務しています。
私はこれまで5回の転職経験があります。会社で採用担当者の経験もあります。応募する側と採用する側の両方の経験がありますので、それを生かして、このブログでは転職活動をおこなう方に向けた情報を提供していきます。ぜひ参考にしてください。

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