「就職に強い専門学校の学科はどこなのか?」調べてみた

就活

「高校を卒業した後は専門学校に進学したい」という高校生は多いと思います。

または「大学・短大卒業後に専門学校に行って学びたい」という方もいるでしょう。

「専門学校で学びたいこと」がハッキリしていれば問題ないのですが、「どの分野に行こうか?」がなかなか決まらない方もいますよね。

 

それに一番の問題として「専門学校を卒業したら就職先があるのか?」という点も気になると思います。

その疑問を解決するために、ここでは「就職に強い専門学校の学科はどこか?」を調べてみました。

これから専門学校へ進学を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

専門学校の学科ごとの就職率を調べてみた

今回は文部科学省が発表している「学校基本調査」のデータを参考にしてみました。

上のサイトから平成29年度の「専修学校 22件」→「237 学科別卒業者数」というエクセルのデータを参考にしています。

「エクセル」や「グーグルスプレッドシート」でファイルを閲覧することができますのでためしてみてください。

 

「237 学科別卒業者数」を見ると、平成28年度(2016年)に専修学校を卒業した人数が学科ごとに出ています。

 

専修学校というのは「専門課程」「高等課程」「一般課程」の3種類があります。

そのうち「専門課程」が一般的に「専門学校」と呼ばれ、高等学校等を卒業した人が入学することができる学校です。

ちなみに「高等課程」の入学資格は中学校等を卒業した人、一般課程は制限なしとなっています。

 

ここでは「専門課程(専門学校)」のデータのみを見ていきます。

 

そして「関係分野に就職した者」を「卒業者数」で割って「就職率」をパーセンテージで出してみました(割り切れないときは小数第三位を四捨五入してあります)。

(「関係分野に就職した者」に「その他の分野に就職した者」を足して計算すると就職率は若干上がりますのでご了承ください)

 

専門学校には下記の学科があります。

工業関係

区分 卒業者数 関係分野に就職した者 就職率
工業関係 25785 4460 20247 3169 79% 71%
測量 341 19 299 13 88% 68%
土木・建築 4165 1050 2850 645 68% 61%
電気・電子 1113 22 929 20 83% 91%
無線・通信 132 65 93 47 70% 72%
自動車整備 7412 197 6518 172 88% 87%
機械 384 17 328 12 85% 70%
電子計算機 986 176 736 142 75% 80%
情報処理 7559 1595 5411 1101 72% 69%
その他 3693 1319 3083 1017 83% 77%

工業関係では「自動車整備」が男性88%、女性87%と就職率が高い結果が出ています。

自動車の点検や修理などをおこなう「自動車整備士」の国家資格を取得できますし、自動車関連の就職先も多いため専門学校へ行く方が多いです。

有名な専門学校は「東京自動車大学校」や「読売自動車大学校」などがあります。

 

「電気・電子」も男性で83%、女性で91%と就職率が高いです。

電気・電子の専門学校に行くと国家資格の「電気主任技術者」や「電気工事士」の資格を得ることができて、景気に左右されにくい安定した電気業界へ就職ができます。

「電気・電子」の専門学校は「日本電子専門学校」や「東京電子専門学校」などがあります。

 

あと男性で就職率が高いのは「測量」です。

建設現場や土木工事の仕事で必要になる「測量士」の資格を得るための専門学校があります。

有名な専門学校は「日本工学院八王子専門学校」「筑波研究学園専門学校」などがあります。

 

またIT関連の企業へ就職できる「情報処理」の就職率は70%前後の平均的な数字ですが、情報処理の分野は「その他の分野に就職した者」が他に比べてかなり多いのです。

それも加えて計算すると「情報処理」の就職率は男性が85%、女性が81%とはね上がります。

今人気のあるプログラマやシステムエンジニアなどの知識やスキルがあると、IT関連以外のほかの分野でも活躍できるのかもしれませんね。

 

農業関係

区分 卒業者数 関係分野に就職した者 就職率
農業関係 1743 664 1,425 543 82% 82%
農業 1202 427 1,013 371 84% 87%
園芸 235 120 192 87 82% 73%
その他 306 117 220 85 72% 73%

農業関係は私立の専門学校もありますが、農学を学べる県立の農業大学校が多いのが特徴です。

農業大学校の卒業後は自営の農家になる方は少なく、大規模な経営をおこなっている農業法人へ就職する方が多いようですね。

 

また農業関係では「バイオテクノロジー」などの研究をおこなっている学科は就職先が多いようです。

バイオテクノロジーや食品、医薬品などの研究は今後も企業で重要視されていきますので、こうした学科の卒業生は就職率が高くなっています。

そうした専門知識が学べる専門学校は「東京バイオテクノロジー専門学校」や「日本分析化学専門学校」「大阪バイオメディカル専門学校」などがあります。

 

医療関係

区分 卒業者数 関係分野に就職した者 就職率
医療関係 18,755 41,279 15,805 38,090 84% 92%
看護 3,999 25,409 3,851 23,977 96% 94%
准看護 420 121 402 109 95% 90%
歯科衛生 7 5,748 7 5,391 100% 94%
歯科技工 511 436 405 364 79% 83%
臨床検査 435 691 323 593 74% 86%
診療放射線 453 288 349 250 77% 87%
はり・きゅう・あんま 1,818 1,352 1,291 937 71% 69%
柔道整復 3,164 898 2,340 664 74% 74%
理学・作業療法 5,492 3,627 4,975 3,316 91% 91%
その他 2,456 2,709 1,862 2,489 76% 92%

医療関係は働き手の人手不足もあって全体的に就職率はかなり高いですね。

特に「看護」や「准看護」や「歯科衛生」や「理学・作業療法」は男性女性ともに就職率が90%を超えています。

 

「看護」の女性の卒業生は25409人と多いですね。

「看護」は看護師のことで、病院で医師の診療を手伝ったり病人を看護する仕事ですが、最近は男性の看護師さんも増えてきています。

看護の専門学校は国立や公立、私立の学校が全国に多数ありますので、通いやすい地域や学費や設備なども確かめて選んでみてください。

 

「准看護」は准看護師のことで、医師・看護師(正看護師)の指示を受けて療養している方の世話や診療の補助などをおこなう仕事です。

准看護は女性よりも男性の方が卒業者数が多いのですね。

看護師(正看護師)は国家資格ですが、准看護師は都道府県知事発行の免許となり、准看護師養成所で学ぶことができます。

 

「歯科衛生」は歯科衛生士のことで、仕事内容は主に歯科医師の診療をサポートしたり、歯や口内を健康に保つための指導などをおこないます。

また歯科衛生士は国家資格で「東京歯科衛生専門学校」「大阪歯科衛生士専門学校」などの専門学校で実習して資格を取得することができます。

歯科衛生士は圧倒的に女性が多いですが、最近は男性の方も増えてきているようです。

 

「理学・作業療法」は「理学療法士」と「作業療法士」という国家資格を得ることができる学科です。

これらは体に障害がある方や高齢者に対してリハビリをおこない自立した日常生活が送れるよう支援する専門職です。

日本リハビリテーション専門学校」や「多摩リハビリテーション学院」などの専門学校があります。

 

衛生関係

区分 卒業者数 関係分野に就職した者 就職率
衛生関係 11,225 25,039 9,731 21,776 87% 87%
栄養 476 2,111 412 1,793 87% 85%
調理 4,953 3,893 4,195 3,080 85% 79%
理容 330 262 320 244 97% 93%
美容 3,858 11,316 3,563 10,527 92% 93%
製菓・製パン 1,529 4,922 1,187 3,893 77% 79%
その他 79 2,535 54 2,239 68% 88%

衛生関係は全体的に就職率が高いですが、その中でも「理容」と「美容」は男性女性ともに90%を超える就職率を誇っています。

特に女性の「美容」は、その卒業者数も1万人を超えるほど多いのですが就職率も高くて驚きです。

 

「理容」と「美容」の違いは、理容はいわゆる「床屋さん」で男性客が多く散髪や顔そりなどをおこないます。

美容はいわゆる「美容室」で女性客が多く、パーマや結髪や化粧で容姿をきれいにしてくれますが、最近は理容と美容の双方の垣根もなくなってきているそうです。

 

美容は特に女性に人気があり就職率も高いですが、男性も卒業生が3858人と多く、男女ともに人気のある学科です。

美容師の専門学校は「山野美容専門学校」や「東京総合美容専門学校」などがあります。

理容は「中央理美容専門学校」や「東京理容専修学校」などがあります。

 

「栄養」は国家資格である「栄養士」や「管理栄養士」の資格を取得して就職できる専門学校です。

栄養士は学校や病院などで給食や食事をつくる仕事で、管理栄養士は治療が必要な人のための栄養の指導などをおこないます。

こちらも女性が多い分野ですが、専門学校は「東京栄養食糧専門学校」「華学園栄養専門学校」などがあります。

 

「調理」は男性で85%と就職率が高いですが、調理は国家資格である「調理師免許」があり、将来は料理の仕事に従事する方が多いです。

調理・製菓の専門学校は「辻調理専門学校」「山手調理製菓専門学校」などがあります。

 

教育・社会福祉関係

区分 卒業者数 関係分野に就職した者 就職率
教育・社会福祉関係 4,796 10,797 4,018 9,417 84% 87%
保育士養成 1,061 4,596 867 4,057 82% 88%
教員養成 438 1,871 351 1,634 80% 87%
介護福祉 2,152 2,806 1,960 2,605 91% 93%
社会福祉 884 1,133 643 807 73% 71%
その他 261 391 197 314 75% 80%

教育・社会福祉関係もまた全体的に就職率が高いですが、その中でも「保育士養成」や「介護福祉」は就職率が高いです。

「保育士養成」は小学校へ就学するまでの幼児を保育する保育士を養成する学校で、国家資格である「保育士」や「幼稚園教諭」の資格を取得することができます。

今は少子化で子供の数が減っていますが実際には保育士の数は不足しており、全国の待機児童数を減らすためにも今後も必要とされる仕事なのですね。

 

「介護福祉」は高齢者や心身に障がいをもつ方の介護をおこなう介護の専門家を養成する学校で、国家資格である「介護福祉士」の資格を取得することができます。

今後は高齢者が右肩上がりで増えていき、介護にたずさわる人はかならず必要になるため、介護福祉の分野は将来性のある仕事として人気があります。

「保育士養成」や「介護福祉」の専門学校は全国にたくさんありますので検索して調べてみてください。

 

商業実務関係

区分 卒業者数 関係分野に就職した者 就職率
商業実務関係 11,719 18,051 6,996 14,536 60% 81%
商業 1,191 1,273 578 917 49% 72%
経理・簿記 2,584 1,904 1,423 1,372 55% 72%
秘書 23 242 19 229 82% 95%
経営 617 386 409 256 66% 66%
旅行 2,243 4,387 1,616 3,642 72% 83%
情報 2,309 1,112 1,274 641 55% 58%
ビジネス 706 6,803 396 5,993 56% 88%
その他 2,046 1,944 1,281 1,486 62% 76%

商業実務関係は女性の就職率が比較的高いです。

就職率が高いのは男性で82%、女性で95%の「秘書」です。

秘書は企業の経営者や政治家など多忙な業務をこなす人のサポートをする仕事で「秘書技能検定試験」などの資格もあります。

秘書になるための専門学校は「東京グローバルビジネス専門学校」などがありますが、一般的には事務職などの仕事を通じて秘書になる方が多いようです。

 

また「ビジネス」の分野で女性の卒業者数や就職率が非常に高いですが、これはおそらく「医療秘書」や「医療事務」を学ぶ方が多いのだと思います。

医療事務は病院やクリニックで受付や事務処理などのおこなう仕事で、医療秘書はお医者さんやスタッフを秘書としてサポートする仕事です。

「医療事務検定」や「医療秘書技能検定」などの資格があり「東京医療秘書福祉専門学校」や「東京医薬専門学校」などの専門学校で学ぶことができます。

 

服飾・家政関係

区分 卒業者数 関係分野に就職した者 就職率
服飾・家政関係 1,147 4,632 576 2,734 50% 59%
家政 32 117 22 101 69% 86%
和洋裁 739 3,223 310 1,745 42% 54%
料理 25 96 23 76 92% 79%
編物・手芸 106 14 13%
ファッションビジネス 349 985 219 708 63% 72%
その他 2 105 2 90 100% 86%

服飾・家政関係で就職に強いのは、男性で就職率が92%の「料理」の分野ですが、衛生関係にも「調理」と「製菓・製パン」があります。

どういう違いで分けているのかわかりませんが、卒業者数が少ないために何かに特化した料理の専門学校があるのでしょうね。

この辺はよくわかりません。

 

「家政」で女性の就職率が86%ありますが、これは服飾やデザイナー関連の専門学校だと思います。

しかし「家政」と「和洋裁」と「編物・手芸」などはジャンルが似ているので、どういう点を見て区分わけしているのか?

こちらもいまいちよくわかりません。

服飾やデザイナー関連の専門学校は「大森家政専門学校」「東京デザイナー学院」などがあります。

 

文化・教養関係

区分 卒業者数 関係分野に就職した者 就職率
文化・教養関係 24,944 28,061 11,843 15,814 47% 56%
音楽 2,334 3,002 885 1,485 37% 49%
美術 283 586 106 234 37% 40%
デザイン 2,729 4,875 1,427 2,736 52% 56%
茶華道 7 38 4 25 57% 66%
外国語 1,484 2,817 328 951 22% 34%
演劇・映画 1,251 1,686 745 889 60% 53%
写真 169 164 112 103 66% 63%
通訳・ガイド 434 1,282 195 822 45% 64%
動物 1,080 4,639 701 3,904 65% 84%
法律行政 6,864 1,961 4,528 1,383 66% 71%
スポーツ 2,717 1,293 2,019 1,078 74% 83%
その他 5,592 5,718 793 2,204 14% 39%

文化・教養関係は全体的に就職率は高くありませんが、女性に限っては「動物」や「スポーツ」で就職率が80%を超える高い数字が出ています。

動物に関しては専門学校で学べることは幅広いようです。

中央動物専門学校」では主に犬や猫などのペットに関しての専門的な知識や技術を学んでいき、卒業生の約6割近くが動物病院に就職しています。

東京動物専門学校」ではいろんな動物にたずさわり、卒業生の7割が動物園や水族館に就職しています。

専門学校によって特徴や違いがあるようですね。

 

スポーツの分野も多岐にわたりますが、スポーツトレーナーやスポーツインストラクターをめざす方が多いようです。

東京メディカルスポーツ専門学校」や「東京リゾート&スポーツ専門学校」などがあります。

 

そして「法律行政」の男性は6864人と卒業者数が非常に多いですが、ここは公務員志望で専門学校の通っているのだと思います。

 

就職に強い専門学校の学科の男性ランキング

男性の就職に強い専門学校の学科を1位から10位までランキングにしてみると、

1位 歯科衛生 100%

2位 理容 97%

3位 看護 96%

4位 准看護 95%

5位 美容 92%

5位 料理 92%

7位 理学・作業療法 91%

7位 介護福祉 91%

9位 測量 88%

9位 自動車整備 88%

(その他は除く)

「歯科衛生」「看護」「美容」は女性に比べて男性の卒業者数がかなり少ないのですが、就職率でみるとトップ10内に入ってきています。

これらの分野は女性だけでなく男性も社会から求められているのだと思います。

男性で卒業者数が一番多く就職率が高いのは「自動車整備(7412人、88%)」です。

 

就職に強い専門学校の学科の女性ランキング

女性の就職に強い専門学校の学科を1位から10位までランキングにしてみると、

1位 秘書 95%

2位 看護 94%

2位 歯科衛生 94%

4位 理容 93%

4位 美容 93%

4位 介護福祉 93%

7位 理学・作業療法 91%

7位 電気・電子 91%

9位 准看護 90%

8位 保育士養成 88%

8位 ビジネス 88%

(その他は除く)

女性は男性より卒業者数が少ない「電気・電子」や「自動車整備」でも就職率が高くなっています。

そして卒業者数も多い上に就職率も高い「看護(25409人、94%)」「歯科衛生(5748人、94%)」「美容(11316人、93%)」「ビジネス(6803人、88%)」は進路先としては鉄板ですね。

 

また「就職には向いていない」専門学校の学科を調べてみたもごらんください。

以上ですが、専門学校に進学する際の参考にしてください。

就活
スポンサーリンク
このブログを書いている人

東京のとある企業で人事担当の仕事をしております。

応募者の面接担当を受け持つこともありますが、私自身もこれまで3度の転職経験があります。

応募する側と採用する側の両方の経験がありますので、それを生かしてこのブログでは転職希望者や新卒者に向けた情報を提供していきます。

山吉 治(やまよし おさむ)をフォローする
転職経験者のブログ

コメント

タイトルとURLをコピーしました