大学卒業後に専門学校に進学すると就職で有利になるの?

就活

大学卒業後の進学先としては大学院や海外の大学などに留学する方が多いです。

それ以外では「専門学校」へ進む方もいます。

 

平成29年(2017年)の「専門学校入学者のうちの大学卒業者」は13080人いるそうです。学校基本調査 専修学校2017-12-22、表番号241より)

 

将来やりたい仕事があって専門学校へ進む方もいますが、それ以外に、

「就活がうまくいきそうにないから大学を卒業したら専門学校へ行く」

「専門学校へ行って就職に有利になる国家資格やスキルを身につけたい」

という方もいます。

 

ここでは「大学卒業後に専門学校へ行くと就職に有利になるのか?」を検証してみます。

 

大学卒業後に専門学校へ進学するとどうなる?

専門学校は高校を卒業した人たちがおおぜい入学します。

ですので入学者は高校を卒業した18~19歳ぐらいの年齢の人が多いです。

 

4年制の大学を卒業して専門学校へ進学すると、4つ以上年下の同級生と一緒に授業を受けるようになります。

大学を出ていても専門学校の授業で優遇されることはほとんどなく、高校を卒業したばかりの学生と同じスタートラインに立って勉強するようになります。

年下の人ばかりで同年代の人はほとんどいないのですね。

 

就職活動の時には専門学校で学んだ知識や技能や資格を生かした就職先を選ぶようになります。

もちろん大卒でもあるので大卒の中途採用の求人に応募することもできますが…

 

また学歴によって応募できる求人に違いが出てきます。

求人の募集要項をみると「大卒」「専門学校卒」「高卒」で応募できる求人が違いますが、給料などの条件が一番いいのはもちろん「大卒」です。

専門学校で学んだことが生かせる条件の良い求人もありますが、基本的には大卒で入社できる企業の方が給料や福利厚生などが充実していると思った方がいいですね。

 

専門学校へ行けば簡単に就職できる?

専門学校にはいろんな学科があります。

それこそピンからキリまでありますので、当然「就職に有利な学科」や「就職には向いていない学科」も存在します。

 

それを確かめるにはこちらの記事にくわしく書きましたのでごらんください。

 

入学を希望する専門学校の学科の就職率がよかったとしても安心できません。

専門的なことを学ぶとなると「自分に向いている、向いていない」ということも問題になってきます。

その点は入学して学んでみないとわからないところですが、「自分に向いていない」とわかったときにどう対処するのか悩むところです。

自分に適正があるのかどうかもよく考えておきたいですね。

 

また就職率がよかったとしても、その先はどんな職種につくことができて、どんな企業に就職できるのかまで調べておきましょう。

「これから専門学校で勉強することが世の中でどのくらい必要とされているのか?」を調べてみるのです。

 

専門学校で取得できる資格や希望する仕事内容などを転職サイトで検索してみて、求人数がどのくらいあるのかも知っておきましょう。

求人数が少なく、求人の条件も良くなかったから進学先も考えてみた方がいいかもしれません。

 

専門学校は「ウチの学校は就職率が高いですよ」と言いますが、学生を集めるためにそのぐらいのことは言います。

「専門学校を卒業するときに就職先を見つけることができるのか?」は他人まかせにせずに、ネットなどでしっかり調べておきたいですね。

 

そしてこれまで専門学校を卒業していった先輩も大勢います。

その先輩たちがどんな会社に就職してどんな仕事をしているのかもできるだけ調べておきましょう。

就職率が良くても実際は正社員ではなく派遣社員などの非正規雇用で、給料も安くて、雇用も不安定で、仕事もかなり厳しいなんてこともあります。

できればOBOG訪問などをして就職先はしっかりと調べておきましょう。

 

専門学校は社会で役に立つ技術や知識を学んで就職はできるのですが、みんな同じことを学んでいるため、それ自体は社会では希少価値はありません。

専門学校で同じ技術や知識を学んだ人も多いため、社会に出るときに「安く買いたたかれる」点も少なからずあるのです。

そのため給料が安くて残業時間が長く休日が少ない職場が多い分野もあるでしょう。

 

実務的な勉強する学校はそういう面があります。

もちろん就職してから独自のスキルを磨いて自分の地位を固めて出世していく人もいますが、その道はけわしくなるかもしれません。

でもくじけずに自分の将来を切り開いていきたいですね。

 

最終学歴は「大卒」「専門学校卒」のどちらになるのか?

大学を卒業した後に専門学校に行くとなると「最終学歴は大学と専門学校のどちらになるの?」という疑問もわいてきます。

 

最後に卒業する学校は専門学校なので「最終学歴は専門学校」と言えそうですが、しかし学歴の高さから言えば「大卒が最終学歴」とも言えます。

個人的には大学を出ていれば「最終学歴は大卒」と思うのですが、厳密にはよくわかりません。

 

求人には「大卒」「専門学校卒」「高卒」などの応募可能な学歴が記載してあります。

中には学歴不問の求人もありますが、募集要項には応募する際に必要になる学歴が書いてあります。

 

最後に卒業した学校が専門学校でも、その前に大学を卒業していれば「大卒」の求人に応募ができます。

「大卒以上で応募可」の求人に採用されたら、専門学校卒の学歴があっても大卒に応じた給料や仕事内容になります。

また「専門学校卒で応募可」の求人に採用されたら、大学を卒業していたとしても、高卒や専門学校卒に応じた給料や仕事内容になります。

 

基本的には「高卒」「専門学校卒」よりも「大卒」の方が給与も高くて出世もしやすくなります。

このような違いがありますので「最終学歴が大学か?それとも専門学校か?」というのは、あまりこだわらなくてもいいのかもしれません。

 

「大卒資格」を生かす方が就職しやすい

大学生なら新卒採用の時が最も就職しやすいときなのです。

そのため多くの大学生が在学中に就職活動をしますし、大学や企業も就活をサポートしてくれます。

 

新卒の就職活動のときは、仕事の経験や資格やスキルがなくても比較的簡単に条件の良い会社に就職できるのです。

在学中の大学生が持っている「新卒カード」は、新卒の時だけに使える非常に価値の高いカードなのです。

 

一流企業や給与が高くてその他の条件の良い企業は、この時でないと入社できません。

そのため大勢の大学生が「新卒カード」を使って就職活動をするのですね。

しかし大卒後に専門学校へ進学する人は、この貴重な「新卒カード」を無駄にしているのです。

 

専門学校を2~3年で卒業して「新卒カード」を使うこともできるのですが、そのときは「新卒カード」の価値も大きく下落しています。

専門学校卒業後に「新卒カード」を使うときは「既卒」となり、応募できる企業も限られてきてしまうのです。

「新卒カード」にも寿命があるのですね。

 

専門学校へ進学して就職が不利になる理由

浪人や留年しないで大学を卒業して専門学校に入学したときは23歳になります。

そして2年制の専門学校を卒業して就職すれば25歳です。

 

25歳なら大学卒業後に就職した人は、もう会社で普通に仕事をしています。

大学の同学年の人に比べて社会に出る時期も遅くなりますし、専門学校に行っていた2年分の給与の差もついてしまいます。

 

そして就職活動も大学の新卒のときと同じようにはいきません。

20代半ばの年齢になれば中途採用も視野に入れるようになります。

 

専門学校で学んだことや取得した資格を生かせる仕事に就ければいいのですが、そんな仕事がない場合は未経験で雇ってくれる会社に就職するようになります。

それなら大学の新卒採用の時に就職したほうがよっぽどいい会社に就職できますよね。

 

専門学校で学んだことが仕事でも生かせる「医療・看護系」なら就職できる可能性も高くなります。

しかし就職に生かせそうにないことを専門学校で学んでも企業は評価してくれません。

そういう専門学校もたくさんあります。

就職のことを考えているのなら、「自分が学びたい学科」よりも「就職で有利になる学科」を選ぶようにしましょう。

 

「専門学校で勉強したけど時間やお金の無駄だった」ということもよくあります。

入学を決める前には学科の内容やその後の就職のことなど、よく調べておきましょう。

 

そして就職活動のときに採用担当者から「大学卒業後になぜ専門学校に行ったの?」という質問をされると思います。

そうした質問にも答えられるようにしておきたいですね。

 

いかがでしたでしょうか。

大学卒業後に専門学校へ行くことを考えている方は参考にしてください。

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このブログを書いている人

東京のとある企業で人事担当の仕事をしております。

応募者の面接担当を受け持つこともありますが、私自身もこれまで3度の転職経験があります。

応募する側と採用する側の両方の経験がありますので、それを生かしてこのブログでは転職希望者や新卒者に向けた情報を提供していきます。

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