私は2018年の1月から家でひとりでお酒を飲む「家飲み」をやめました。
それ以来、家ではほとんどお酒を飲んでいません。
本当は金曜日や土曜日の週末の気分がいいときに缶ビール(350ml)を1本ぐらい飲むことはありましたが、それも徐々になくなりました。
以前は家でお酒を飲むことが習慣になっていました。
ビールやチューハイやハイボールなどが冷蔵庫に必ずストックしてあって毎日2缶(700ml)ぐらいを飲んでいました。
仕事が終わって家に帰ってからの一杯はおいしく感じますよね。
しかし会社の健康診断の結果があまりよくなかったり、体重が増えてきたことなどで軽いショックを受けたのがきっかけで「この際だから家でお酒を飲むことをやめよう」と決めたのです。
お酒をやめた日から1週間ぐらいは「酒が飲みたいなあ」という気持ちがわいてきます。
家に帰ってからの飲酒が当たり前の習慣になっていましたので、仕事から帰ってもお酒が飲めないことにイライラすることがありました。
しかし飲まないことにも徐々に慣れていき、宅飲みをやめることができました。
その経験から、ここでは「宅飲みをやめるメリット」と、自己流ですが「宅飲みのやめ方」を紹介していきます。
宅飲みをやめることのメリット
宅飲みをやめることのメリットは、
・お金がたまる
・時間ができる
とおおざっぱに言うと、この3つです。
お酒をやめると体が軽くなることを実感します。
飲んだ翌朝は起きるのがつらくて体もだるかったり、ひどいときには頭が痛かったり吐き気がするときもありますが…
夜に飲まなくなると翌朝に起きるのがとても楽で目覚めもいいですし、飲んでいた時と比べて格段に体が軽くなります。
それになにをするにも行動もはやくなりますし、何よりも前向きに仕事をする気になってきます。
お酒を飲んだ翌日は脳や体のはたらきがにぶくなり、その結果として仕事など何かするときも動きが遅いのです。
お酒が強くて翌日にお酒の影響が残らない人でも、就寝中に肝臓がアルコールを分解しているために体が休まらずに疲労が残ってしまいます。
翌日にお酒が抜けて普通に仕事ができる状態だとしても、飲まなかった時よりも集中力が続かなかったり体の動きが鈍くなってしまうのですね。
毎日お酒を飲んでいるとその分だけ体に疲労がたまってしまい、仕事に影響してくるのです。
お酒をやめれば体重は減る
またお酒をやめることによって体重は減っていきます。
私は毎日ビールやハイボールなどを2缶(700ml)飲んでいました。
それぞれ銘柄によってカロリーが変わってきますが、一般的には、
ビール350ml | 140kcal |
ハイボール350ml | 175kcal |
計 | 315kcal |
となります。
私の場合は「毎日315kcal」の余分なカロリーをとっていたのですね。
1週間飲んだときは、315×7=2205kcalにもなります。
お酒を飲むだけでも太りますが、それ合わせて「おつまみ」が食べたくなります。
コンビニやスーパーにはお酒に合うおつまみがたくさん売っています。
特に定番のポテトチップスや柿の種などのスナック菓子や、揚げ物などのお惣菜も一緒に食べるとかなりのカロリー摂取になってしまいます。
これらのおつまみがけっこうな高カロリーなんですよね。
おそらく飲み物とおつまみを合わせると1000kcalを超えていた時もありました。
しかし家飲みをやめれば、お酒を飲んだりおつまみを食べることはなくなります。
毎日摂取していたカロリー分はなくなりますので、その分だけやせていきます。
そしてぽっちゃりとしていたおなかまわりの脂肪がなくなっていき、体重も減っていきます。
お酒をやめれば「お酒+おつまみ」分のカロリーがなくなり、シュッとした体型になれるのですね。
お酒をやめればお金がたまる
またお酒を買わないことによって出費を抑えることができます。
ビールやハイボールなどは銘柄や購入するお店によって値段も違いますが、コンビニで購入すると、
ビール350ml | 206円 |
ハイボール350ml | 204円 |
計 | 410円 |
となります(金額は税込み)。
私の場合は毎日410円の余分な出費をしていたことになります。
1週間飲むとすれば、410×7=2870円。
1カ月(4週間)で計算すると、2870×4=11,480円になってしまいます。
おそらく宅飲みする方はネットでビールを箱買いするか、値段の安いスーパーで買うと思いますが、それでも酒代はかかりますよね。
さらにお酒に合うおつまみなどを買うと余計に出費がかかります。
私の場合、お酒を飲んでいた時の酒代やおつまみ代を合計すると月に3万円ぐらいかかっていました。
お酒はハッキリ言って「酔ったときの気持ちのよさを楽しむ」だけの娯楽みたいなものです。
その娯楽に月3万円も出していたのです。
月3万円あれば、もっと他のことに使えたのですが、飲酒が習慣になっているとこれが当たり前と思ってしまいますし、出費がより増える可能性もあるのですね。
お酒をやめれば時間を有効に使える
お酒を飲むと酔っぱらってしまって正常に物事を考えることができなくなってしまいます。
そのため飲酒後はできることは限られてしまいますよね。
酔ってしまうと頭も働かなくなるため、就寝するまでの間はスマホやテレビを見るぐらいしかしません。
自分でやりたかった勉強をするなどの頭を使う生産的な活動はできなくなってしまいます。
しかし酔っぱらって過ごしていた時間を勉強する時間に変えたり、飲酒以外に自分のやりたいことを見つけて時間を有効に使うことができます。
お酒を飲む習慣は自分の将来に何のプラスにもなりませんが、勉強をすれば自分にとってプラスになります。
仕事に関する本や興味のある本を読んだり、資格や語学などの勉強をすることもできます。
お酒を飲むことよりも、短い時間でも勉強をする習慣を身につけたほうが自分のためになります。
お酒を飲むことは気分転換になることもありますが、お酒はたまに飲むから気分転換になるのです。
毎日の飲酒は気分転換ではなくただの習慣です。
何も得るものがない飲酒の習慣よりも、自分の将来のためになる習慣を身につけて時間を有効に使った方がいいですよね。
お酒をやめる方法
お酒のやめ方は飲む量を段階的に量を減らすのもいいですが、できればいっさいお酒を飲まないことです。
お酒をたつと、禁煙したときと同じで禁断症状でイライラすることもあります。
でもキツいのは最初の1週間ぐらいで、そのあとは徐々に飲みたくなる欲求も起きなくなってきます。
その人のアルコールへの依存度にもよりますが、それほど依存度が高くない方はタバコよりも簡単にお酒をやめることができます。
最初のつらい時期さえ乗り越えれば、あとはかなり楽になりますよ。
そしてお酒を飲まない生活が続いていけば、お酒を飲まないことが当たり前になっていきます。
最初は「毎日のお酒をやめるのは無理」と思っていたのですが、やってみると飲まないことが普通になってくるのです。
お酒を断って1カ月ぐらいすれば、飲みたい気持ちもほとんどなくなってきます。
お酒を飲まなくても毎日普通に生活していけるのですね。
仕事のストレスはお酒を飲んでも解消されません。
逆にお酒を飲むことによって体に疲労がたまっていき、頭や体のはたらきが徐々に鈍くなり、そして仕事の質が落ちていくという悪循環におちいります。
お酒は毎日の習慣として飲むものではなく、会社の人や友達とたまに飲みに行った時や特別な日などに飲んで楽しむぐらいの方がいいのです。
アルコールの代用品になる飲み物
「お酒が飲みたい!」と思ったらほかの飲み物を代用にしましょう。
おすすめは「炭酸水」や「ノンアルコールビール」です。
ビールやハイボールやチューハイなどの炭酸系のお酒が好きな方は、炭酸の刺激をのどに感じることでお酒を飲んだ気分にもなれます。
アルコールが入っていないために満足度は落ちますが、のどの渇きもうるおせておなかにもたまります。
炭酸系の飲み物を飲むことで「お酒が飲みたい!」という気持ちもおさえることができるのですね。
炭酸水はコンビニやスーパーに売っているもので十分です。
仕事帰りにコンビニで100円の炭酸水を買ってその場で飲んでもいいですし、お風呂あがりに飲んでもいいですね。
より炭酸の刺激が欲しい方は「強炭酸水」を飲んでみてください。
コーラなどの甘い味の炭酸飲料は甘さと炭酸の刺激がクセになってしまうため、あまりおすすめしません。
私もビールやハイボールの代わりにコーラを飲んでいた時期がありましたが、それにハマってしまって、今度は毎日コーラを飲むような状態になっていました。
甘い飲み物にも中毒性があります。
甘いものを飲み続けていると、これも習慣になって糖尿病になるなど体に悪い影響もありますので気をつけてください。
またコンビニやスーパーに「ノンアルコールビール」が売っています。
店頭に置いてあるノンアルコールビールでもいいのですが、飲んでみたところあまりおいしくはありません。
アマゾンで検索してみると評価の高いノンアルコールビールがあります。
私は飲んだことがないのですが、こうしたノンアルコールビールをビール代わりとして飲んでみてもいいですね。
「お酒を飲まなかったときの自分」を想像してみる
お酒をやめるためには「お酒をやめた後の自分」を想像してみることも大事です。
「お酒をやめれば、体重が減っていく」
「お酒をやめれば、お金がたまっていく」
「お酒をやめれば、酔っている時間をほかのことに使える」
という理由でやる気になって禁酒できるという方もいるでしょう。
私の場合は「宅飲みをやめれば、翌日は万全の体調で仕事をすることができる」という理由が大きかったです。
お酒を飲んでしまうと翌朝におきるのがダルくなりますし、おなかもすかないため朝食もろくに食べずに会社に行くことになります。
会社に行っても午前中はお酒の影響が残っているため仕事をする気があまり起きず、やる気が出るまで時間がかかります。
さらに仕事をしていてもあまり集中できずにボーっとする時間が多くなってしまいます。
私も比較的お酒が強い方で、昨晩に多少飲んでも翌日には酔いがさめていましたので普通の状態で仕事ができていると思っていました。
しかし昨晩にお酒を飲んだ時と飲まないときでは、飲まないときの方が断然仕事ができます。
仕事に対してのやる気や集中力が違います。
「缶ビール1本ぐらい飲んでもいいんじゃない?」と思いますが、やはり飲まないときの方が仕事の質が上がります。
缶ビール1本の微妙な差は自分ではなかなか気がつかないですが、それが積み重なってくると自分の知らないうちに仕事の質やモチベーションが下がってくるのです。
「お酒を飲んで気分転換ができている」と思っていると、いつの間にか飲酒が習慣になり、気がつかないうちに頭や体の動きが遅くなってしまいます。
お酒を飲んでる時は気持ちいいですが、それも一時の快楽です。
飲まなかったときのことを考えて、それをモチベーションにしてお酒をやめてみましょう。
飲み会の時に知っておきたいこと
私は家で飲むのをやめただけで、年に数回ある会社の飲み会には参加しています。
それ以外にも付き合いで居酒屋や焼肉屋などでお酒を飲むことはありますが、外で飲む回数はそれほど多くはありません。
私も居酒屋に行ったときなどはけっこうお酒を飲んでしまいます。
だいたいビールジョッキ(500ml)を4~5杯は飲んじゃいます。
特に夏の暑いときはキンキンに冷えたビールやチューハイはおいしいですよね。
ビールなどの炭酸系のお酒が格別においしく感じるのは最初の1杯目です。
乾いたのどをうるおすため最初はグイグイ飲めてしまいますが、本当に「おいしい!」と感じるのは最初の1杯目です。
2杯目以降は徐々に感動が薄れてきますが、それでもビールジョッキ4杯ですから2リットルぐらいのアルコールを飲んでいるのです。
だいたいジュースやコーヒーやお茶などを2リットルも飲む人なんてそんなにいませんよね。
しかしビールなどのお酒なら飲めてしまうのです。
これはアルコールの影響で惰性で飲んでいるからです。
ただお酒を飲みつづけていると、途中でかすかに「おいしくない」と感じる時があります。
お酒を飲んだ時の感動がなくなってきて、ただ飲み物を飲んでいるだけの感覚の時もあります。
もうこの辺がやめ時なのですが、その場の雰囲気とよって感覚が鈍くなって飲みすぎてしまうときもありますよね。
私は「お酒はおいしくない」と感じることが重要だと思っています。
お酒をやめたいのなら「お酒はおいしい飲み物ではない」ということを体験して知っておきましょう。
飲んでいる時に「おいしくない」と思うときが必ずあります。
お酒はアルコールの影響で大量に飲めるだけで、アルコールが入っていなければ特別おいしい飲み物ではありません。
「お酒がおいしくない」と感じたときのことをしっかり覚えておくことでお酒をやめることができます。
感覚的なことですが「お酒はおいしくない」と自分の体に覚えさせることも重要です。
居酒屋などで飲むときには「お酒はうまい飲み物ではない」ということ思い出しながら飲んでもいいですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
宅飲みが習慣になっている方も多いと思いますが、お酒を飲むメリットは「酔って気持ちよくなること」だけです。
それ以外にいいことなど何ひとつありません。
ただ「酔って気持ちよくなること」のためにお酒がやめられないという方も多いと思います。
でも本当はやめることができます。
お酒を飲まなくても十分楽しく生活していくことはできます。
むしろお酒がない方が充実しています。
お酒は飲まない方がいいことがたくさんあります。
特に日本はお酒に関して寛容な文化がありますが、その分誘惑も多く、飲酒が日常の習慣になってしまうことがけっこうあります。
本当はお酒をやめたいけどついついお酒を飲んでしまい、自分の意思でお酒をやめることができないという方もいると思います。
そういう方は、まずは近所にある「アルコール専門外来」の場所を調べてたずねてみてください。
自分ひとりでお酒をやめるよりも専門医のアドバイスを聞いた方が禁酒も成功しやすいですよ。
またお酒をやめたい方はこちらの本を読んでみてください。
この本は禁酒するための方法が書かれていますが、参考になる点も多いのでぜひ読んでみてください。
以上になりますが、宅飲みをやめる時の参考にしてください。
コメント