20代のときは正社員よりもフリーターの方が稼げるといわれています。
しかし実際のところはどうなのか?
ここではフリーターが稼げる上限の年収と20代正社員の年収を比べてみました。
20代正社員の学歴別の平均年収と時給計算の年収の比較
下の表は、令和3年(2021年)の20代正社員の学歴別の平均年収と時給で計算した年収を上から高い順に並べてみました。
年齢・学歴と時給 | 年収 |
25~29歳 大学院卒 | 2,788,000円 |
時給1,500円 | 2,772,000円 |
25~29歳 大学卒 | 2,607,000円 |
時給1,400円 | 2,587,200円 |
20~24歳 大学院卒 | 2,450,000円 |
時給1,300円 | 2,402,400円 |
25~29歳 専門学校卒 | 2,390,000円 |
25~29歳 高専・短大卒 | 2,367,000円 |
20~24歳 大学卒 | 2,29,4000円 |
25~29歳 高校卒 | 2,241,000円 |
時給1,200円 | 2,217,600円 |
20~24歳 専門学校卒 | 2,141,000円 |
20~24歳 高専・短大卒 | 2,107,000円 |
20~24歳 高校卒 | 1,990,000円 |
令和4年の東京都の最低賃金1,072円 | 1,981,056円 |
令和3年の東京都の最低賃金1,041円 | 1,923,768円 |
時給1,000円 | 1,848,000円 |
~19歳 高校卒 | 1,825,000円 |
令和4年の全国平均の最低賃金961円 | 1,775,928円 |
令和3年の全国平均の最低賃金930円 | 1,718,640円 |
時給の年収の計算のしかたは、1日8時間働いたとして、そのうち休憩が1時間あるので、実質の労働時間は7時間です。
1ヶ月30日として、そのうち土日休み8日分を差し引いた22日を1ヶ月の労働をする日数とします。
そして1年(12カ月)で年収を計算します。
時給1,000円の場合、年収は 1,000×7×22×12=1,848,000円(184万8千円)
となります。
ちなみに令和3年から令和4年で全国平均と東京都の最低賃金は31円上がりました。
それを年収で計算すると、31×7×22×12=57,288円のアップです。
20代前半は正社員とフリーターの賃金格差は小さい
20代前半の時は正社員とフリーターの年収の差は小さいです。
例えば、大学を卒業したばかりの20~24歳大学卒の平均年収は2,29,4000円です。
これを上回るには時給1,300円(年収は2,402,400円)のアルバイトやパート先で1日8時間の週5日ではたらけばいいのです。
マイナビの調査によると、2022年7月の全国平均の時給は1,137円です。(マイナビ アルバイト・パート平均時給レポートより)
特に三大都市圏(東京・名古屋・大阪)は時給が高いアルバイトやパートも多く、時給1,300円~1,400円の職種も珍しくありません。
ですので20~24歳大学卒の正社員よりも年収が高いフリーターもいるでしょう。
特に時給が高い職種が三大都市圏の営業で時給1,400円(年収は2,587,200円)です。
これだと25~29歳 大学卒(年収は2,607,000円)と肩を並べるぐらいに稼げます。
しかしフリーターが稼げる上限は時給1,400円(年収は2,587,200円)あたりだと思います。
時給1,500円以上のアルバイトやパートの仕事もあると思いますが、その仕事を見つけたり、その仕事につくのは大変だと思います。
正社員の場合、20代のときは年収は低いですが、その後は昇進や昇給・賞与などで年収も上がっていきます。
アルバイトやパートは昇進や賞与などがないことも多いために、長く働いていても年収はほとんど上がりません。
時給額が上がることもありますが、それも数十円~数百円ぐらいなので年収もそれほど上がらないのですね。
やはり高い年収を稼ぐには、フリーターよりも正社員のほうが稼げます。
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