黒のリクルートスーツと礼服(喪服)は何が違うのか?

新卒の就職活動では、黒色のリクルートスーツを着ている方が多いです。

というよりは、今はほとんどの方が黒のリクルートスーツを着ていて、ほかの色はあまり見かけませんよね。

それを見て「就職活動で黒いスーツを着るなんて、おかしくない?」と批判する方もいますが…

それは冠婚葬祭のときに着用する礼服と、色がかぶっているからなんです。

 

礼服もまた黒色で、見た目もほとんどスーツと同じですが、これらには明確な違いがあります。

ここでは「黒のスーツと礼服の違い」と、「礼服を購入しておいたほうがいい理由」を紹介していきます。

 

リクルートスーツと礼服を見くらべてみると

「黒のリクルートスーツ」と「礼服」を見くらべてみましょう。

 

一般的なスーツ

下の画像は一般的な黒のスーツです。

スーツは主に就職活動や転職活動で、または会社員や公務員が仕事をする際に着用します。

一般の会社員や公務員が仕事で着用する「ビジネススーツ」と、学生が就職活動で着用する「リクルートスーツ」がありますが、これらに明確な違いはありません。

 

リクルートスーツは黒や紺色の無地のスーツが一般的で、ビジネススーツは色や柄の種類が多いという感じです。

スーツの色やデザインなどの多少の違いはありますが、双方ともにスーツになります。

 

一般的な礼服

下の画像は礼服です。

礼服は主に冠婚葬祭(結婚式、お葬式、法事など)で着用します。

お葬式や法事で着用する場合は「喪服(もふく)」といいますが、喪服も礼服のカテゴリーの中に含まれます。

男性の場合は結婚式の時には白のネクタイを、お葬式の時には黒のネクタイをすれば、礼服はどちらでも着用できます。

 

でも最近は、友人や知人の結婚式には礼服ではなくスーツを着る人も多くなりました。

結婚式に礼服でも問題ないのですが、真っ黒の礼服よりも明るい黒系のスーツのほうが、おめでたい席には合うのでしょう。

そのため礼服は主に親族の結婚式やお葬式などの弔事に着用する機会が多いと思います。

 

リクルートスーツと礼服の違い

黒のリクルートスーツと礼服は見た目ですぐに違いがわかります。

違うところは、

・光沢の違いや黒色の濃度
・礼服はウエストに絞りない
・スーツは背中にスリットが入っている

という点です。

 

黒いスーツの見た目は光沢があって明るい感じがありますが、礼服は「濃い黒」といった感じで光沢がありません。

同じ黒でもスーツと礼服は使っている生地も違いますので、パッと見た感じで両方の違いがわかります。

 

またスーツは流行に合わせてかたちを少しずつ変えています。

最近のスーツは体のラインに合わせてウエストがくびれていてスタイリッシュな感じに見せるなど、おしゃれなデザインになっています。

 

そしてスーツは背中の下部分にスリット(切れ目)が入っています。

スーツは仕事をするときに着用するものなので、切れ目を入れて動きやすさを重視しています。

 

一方、礼服は動きやすさよりもフォーマルな格式を重視したデザインになっています。

礼服は腰のあたりがくびれていないものが多く、見た目は昔のものとほとんど変わりありません。

礼服は色やデザインが変わることがないので、1着あれば長く着用できます。

こうした違いがあるのですね。

 

社会人になったら礼服は購入しておきましょう

礼服は紳士服量販店(洋服の青山、AOKI、はるやま、コナカ)などで購入できます。

そのほかのスーツを販売しているお店でも礼服を購入することはできます。

また礼服は「フォーマル」または「ブラックフォーマル」とも呼ばれています。

 

参考に「洋服の青山」の男性・女性用の礼服をみてください。

メンズフォーマル

レディースフォーマル

上のサイトを見ると、礼服のジャケットとパンツ、女性の場合はスカートをあわせて価格は2~6万円で購入できます。

店頭で購入するときは礼服はスーツと別のコーナーにありますので、店員に聞いてみてください。

 

友人や知人の結婚式に出席するときは、就活や仕事で使っている黒のスーツを着用しても問題ないです。

また学生なら、知り合いのお葬式も喪服の代わりに黒の無地のスーツで参列してもまわりから何も言われないと思います。

ただ今後は、自分の親がなくなったときにお葬式で喪主を務めたり、親族のお葬式に出席する機会もあるでしょう。

そのときのために社会人になったら1着は礼服を購入しておきましょう。

 

礼服は紳士服量販店でレンタルもできますが、急に知人のお葬式に出るとなると、レンタルも間に合わない可能性もあります。

礼服を持っていない方は、1着は用意しておいた方がいいですね。

礼服はお葬式や法事以外にはほとんど使わないことが多いですし、お葬式や法事で礼服の値踏みなんて誰もしません。

お金に余裕がないときは安い礼服を買っておきましょう。

 

また何年もすると体型も変わってくるので、最初からアジャスター付きのおなか周りが調整できるパンツやスカートを購入してもいいですね。

黒の無地のネクタイやハンカチは紳士服店で購入できますが、百均に売っているものでも十分使えますよ。

 

礼服はスーツに変わりにはならない

ちなみに会社に礼服を着ていくのはやめておきましょう。

よくやってしまうミスとして、

あせる男性
あせる人

間違えてスーツをクリーニングに出してしまって、あとは礼服しかない。

なんてときもあるかもしれません。

でも黒のスーツと礼服はあきらかに違いがわかります。

 

会社に礼服を着ていけば同僚から、

女性
同僚

なんで礼服を着ているの?

と一発でバレます。

礼服だと場違いな恥ずかしい思いをしますので、スーツは複数着持っていた方がいいですね。

 

就職活動や転職活動の説明会や面接の時も礼服ではなく、スーツを着用するようにしましょう。

以上になりますが、スーツと礼服の違いの説明になります。

「就活アド」を書いている人

(やまよし おさむ)

東京のとある企業で人事担当の仕事をしております。
このブログは新卒者に向けた情報を提供していきます。

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