フリーターと正社員はどのくらいの年収差があるのか?調べてみた

フリーター

パートやアルバイトをしている方は、日本中にたくさんいますよね。

総務省の調べによりますと、2018年には全国で1490万人いるそうです。

パートやアルバイトは正社員と比べて「気楽に働ける」「自分の時間が持てる」などのメリットもありますが、反対にデメリットもあります。

 

特に収入に関しては「それほど多く稼げない」と感じている方もいますよね。

ここでは「パートやアルバイトの仕事をしているフリーターと正社員との年収がどのくらいの違いがあるのか?」を調べてみました。

 

フリーターは全国で何万人いるのか?

下の表は2018年のパート・アルバイトの仕事をしている人数です。

(万人)

男女計 男性 女性
総数 1490 347 1143
15~24歳 237 111 126
25~34歳 163 40 123
35~44歳 263 26 237
45~54歳 314 23 290
55~64歳 268 42 226
65歳以上 246 105 141

「平成30年(2018年)労働力調査結果」(総務省統計局)より引用

 

「フリーター」とは簡単に言うと、

・年齢が15~34歳

・パートやアルバイトの仕事をしている人(学生は除く)

となります。

 

上の図から、15~34歳のフリーターは400万人(237+163=400)いることがわかります。

パート・アルバイトの仕事をしている人は若年層のフリーターだけでなく、それ以外の年代にもけっこういるのですね。

 

パート・アルバイト従業員と正社員の年収の差

下の表は2018年の「正社員」と「パート・アルバイト」のそれぞれの年収ごとの人数です。

「正規の職員・従業員」は正社員のことです。

 

男女計(万人)

正規の職員・従業員 パート・アルバイト
総数 3476 1490
100万円未満 73 733
100~199万円 260 559
200~299万円 615 123
300~399万円 711 27
400~499万円 555 7
500~699万円 643 3
700~999万円 383 1
1000~1499万円 116 0
1500万円以上 23 0

「平成30年(2018年)労働力調査結果」(総務省統計局)第3表より引用

 

数字だけ見てみても、正社員は中間層の人数が多いですが、パート・アルバイトは年収が低い層にかたよっているのがわかります。

 

よりわかりやすいように、上の表の「正規の職員・従業員」と「パート・アルバイト」を円グラフにしてみました。

上の円グラフから「正規の職員・従業員」は、

200~299万円 18.2%

300~399万円 21.0%

400~499万円 16.4%

500~699万円 19.0%

700~999万円 11.3%

の年収層が多くを占めていることがわかります。

 

 

「パート・アルバイト」は

100万円未満 50.4%

100~199万円 38.5%

の年収層が多く、199万円未満は88.9%となり、9割近くを占めます。

 

これは仮に、

「時給1000円」

「1日8時間労働」

「月20日出勤」

のバイトをすると、1年間(12カ月)では…

1000×8×20×12=192

年収は192万円になります。

 

パート・アルバイトで年収200万円ほどを稼ごうとするとこんな感じです。

そして年収200万円を超えるフリーターはほとんどいないのですね。

正社員とフリーターでは年収で大きな違いがあることがわかります。

 

「お金」で見たフリーターの実態

今はパート・アルバイトの時給は年々上昇しています。

平成29年版厚生労働白書 第2章より引用

 

上の図を見ると、2016年の時点で平均時給が1075円です。

年々時給が高くなっていますので、ぜいたくなどしなければパート・アルバイトだけで生活ができてしまいます。

最近は特に人手不足でパート・アルバイトに採用されやすくもなっていますよね。

 

パート・アルバイトのメリットは「働く曜日や時間を決めることができて、自由な時間をつくりやすい」という点にあります。

たくさんお金を稼ぐことはできないけど、自分の時間をもつことができるためにフリーター生活をしている方も多いでしょう。

 

しかしフリーターにも大きなデメリットがあります。

それはパート・アルバイトの仕事をどれだけ続けていても、収入はほとんど増えないという点です。

平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況(賃金の分布)より引用

 

上の図は平成29年度(2017年)の「正社員・正職員」と「正社員・正職員以外」の年収をグラフにしたものです。

パート・アルバイトは「正社員・正職員以外」に含まれます。

 

これを見るとわかりますが、男女共に「正社員・正職員以外」の年収は横ばいです。

そして年齢を見ても、20代だけでなく50代や60歳以上になっても200万円程度の年収しかないのです。

正社員は年齢とともに年収が増えていきますが、正社員以外は年収が増えないのですね。

 

パート・アルバイトではお金が稼げない理由

正社員は年齢が上がっていくと、それに合わせて年収も高くなります。

これは正社員とフリーターでは「仕事で生み出す価値」に違いがあるからです。

 

正社員の仕事はパート・アルバイトと同じように毎日同じことの繰り返しという仕事もあります。

しかしそれ以外にも新しい商品を開発したり、新たな顧客を呼び込んだり、新しい市場を開拓するなどで会社の利益を上げるように努力します。

その結果、正社員は昇給やボーナスなどでその対価が支払われて年収も上がっていくのですね。

 

正社員は1時間当たりの時給が、仕事の経験やスキルに合わせてどんどん上がっていくのです。

 

しかしパート・アルバイトは最初から時給(もしくは日給)が決まっています。

「時給1000円」のバイトを始めて、どんなに仕事が上達しても時給はそのままでほとんど上がらないですよね。

バイトリーダーになって責任がある立場になっても、時給は50円とか100円ぐらいしか上がらないことも多いでしょう。

 

時給というのは、例えば「1時間に1000円の労働価値」で自分の時間をバイト先に切り売りしていることになります。

雇用先との契約ですので、10年経っても20年経っても1時間あたりの労働価値はほぼ増えません。

 

ほかの仕事をすれば1時間当たりの労働価値を2000円や5000円や10,000円にすることもできるのです。

その方が短い時間で多くのお金を稼げますよね。

 

しかしパート・アルバイトは労働価値を増やすことができないのです。

長く続けるほど低所得者層へ向かう可能性が出てくるのです。

 

パート・アルバイトでは時給は上がらないので、給料を増やすためには「労働時間」を増やすしかありません。

でも労働時間といっても1日は24時間しかありませんし、寝る時間やその他の余暇の時間も必要ですし、働く時間を増やすにも限度がありますよね。

 

中にはバイトを掛け持ちをして、寝る時間以外の15時間ぐらい働いている人もいますが…

そんなハードな毎日を送っていたら体がもちませんよね。

 

フリーターは長期間続けるものではない

「フリーター生活は気楽だし、正社員の仕事は責任を負うのでやりたくない」という方もいるでしょう。

それで今後も生活していけるのならいいのですが、やはりどこかで将来設計をよく考える必要があります。

 

20代のフリーターなら、まだ同じ年代の正社員とそれほど給料は変わりません。

時給が高いバイト先で働く時間を増やせば、同年代の正社員よりも稼げるときもあるでしょう。

 

しかしそれも20代までです。

 

30代や40代になると正社員の方が稼げるようになってきて、フリーターとあきらかに年収の差がついてきます。

ほかにも正社員は年金や健康保険などの社会保険や各種の手当てなどにおいてもメリットがあります。

こうした点を見ても、正社員で働いた方が自分の将来のためにもなるのです。

 

20代はけっこう大事な時期です。

この時期はフリーターをしながら楽な仕事をして過ごすのはもったいないです。

20代はほかにやりたいことがなければ、フリーターよりも正社員の仕事を見つけて就職することをおすすめします。

 

30代や40代と比較しても20代は頭の回転もよく物覚えもいいですし、体も動きますし、多少の大変な仕事にも耐えられる年代です。

この時期になるべく仕事の経験を積んで自分の将来設計をよく考えた方がいいのですね。

 

それに日本の企業は即戦力を採用するだけでなく、未経験者を採用して一から育てることも重視しています。

そしてじっくりと育てることができるのは20代の若者に限られてきます。

この時期に正社員の仕事を見つけて今後のキャリアアップを考えた方がいいのです。

 

フリーターを続けると「低所得者」の仲間入り?

フリーターはパート・アルバイトの仕事をしている15~34歳の人のことを言います。

この年代であれば、未経験でも正社員として採用してくれる企業は見つかります。

 

しかし35歳以上になると、新しく仕事を探すにはこれまでの職歴やスキルが必要になってきます。

実はパート・アルバイトの仕事の経験は職歴としてあまり役に立ちません。

誰にでもできる簡単な仕事を何年続けても就職活動でアピールできる職歴やスキルにはならないのですね。

 

パート・アルバイトの職歴はアピールにならないので、フリーターが正社員の仕事を見つける時には「未経験でもOK」の仕事を探すようになります。

 

20代なら未経験で正社員の仕事を見つけることができますが、30代になると未経験の正社員の求人数は減ってきます。

ですので34歳ぐらいまでには正社員の仕事を見つけたいところです。

 

35歳以上でも未経験で正社員として採用してくれる企業は少ないけどあります。

しかし35歳以上になってくると正社員でも条件が悪くなってきます。

給料は安くて休みが少なく、社会保険がなかったり仕事がきつい求人が多くなってくるのです。

 

そうなるとお金に余裕がなくなって自分が生活するのに精いっぱいになり、結婚をして家庭を持つことも、親の面倒を見ることもむずかしくなってきます。

自分が病気やけがをしたときも治療費がかかりますし、仕事も満足にできなくなってしまうこともあります。

 

40代や50代になってパート・アルバイト代で生活している方もいますが、やはりお金の面で不安を抱えている方も多いです。

条件の良い会社に就職できる年齢はある程度決まっていますし、働ける年齢にも限りがあります。

フリーター生活は楽しい面もありますが、この先お金で困らないように将来設計はしっかり考えておきたいですね。

フリーター
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このブログを書いている人

東京のとある企業で人事担当の仕事をしております。

応募者の面接担当を受け持つこともありますが、私自身もこれまで3度の転職経験があります。

応募する側と採用する側の両方の経験がありますので、それを生かしてこのブログでは転職希望者や新卒者に向けた情報を提供していきます。

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